MAWAハンガーに恋をして
ハンガーを揃えるなら、MAWA（マワ）ハンガー一択！と思っていたあの時の自分に、「ちょっと待ったー！」とちょっと待ったコールを入れたい。
皆さんは、MAWAハンガーをご存知ですか？もっちろん！の方も、知らん。の方もいますよね。
マワ社は1948年にドイツ ミュンヘン近郊のパッフェンホーフェンで創業し、以来70年以上ハンガーのみを創り続けるメーカーです。
マワハンガーの特徴は二つ。「すべりにくい」と「省スペース」。
このハンガーは、機能はもちろん、デザインもスタイリッシュで、とても人気があります。
今や百均でも、似たようなハンガーが売られていたりします。
クローゼットの整理収納や、片付けの情報をSNSなどで探すと、素敵な写真が沢山あります。そしてほぼMAWAハンガーで埋まっていますよね。（偏見）
私も「滑らない」「省スペース」「肩に跡が付かない」「丈夫」「オシャレ」など、口コミを読み、間違いない！コレしかない！と思い、一気に買い替えました。
キミに決めた！ピカ！
届いたハンガーは、黒のコーティングがシックで、落ち着いた雰囲気があり、佇まいはまるで✴︎貴婦人✴︎のよう。あ〜よろしく私の貴婦人❤︎
そこにかけられている服達も、急にツンとした服になり、「いーねー君たち〜なかなかいーよー」と褒め称えていました。
うっとり眺めながら洋服を選ぶのは、至福の時間でもありました。
まあでも、褒め称えたところで掛かっている服はフリースとかロンT、えへっ。
毎朝そこから選んで着ていたのですが、何か少し違和感が。
まだ付き合ったばかりだから、もっとお互いの事知りたいな。違和感を無くしていきたい！
そう思って日々、着ては戻すを繰り返していました。
ところで
ハンガーの目的は、服をかける事。服を外す事です。
うんうん、で、これが少しでもやりづらいと、ん？となりますよね。
私は毎朝服を外す時、ん？となり、洗濯した服をかける時、ん？となっていました。
もしやこれは、いやいや、そんな事はない。私の✴︎貴婦人✴︎にまさかそんな事はない。
もう少し気がつかないフリをしてお付き合いしていこう。長所は短所とは良く言ったもんで、そんなのみんな一つや二つはあるよ。私はまだキミに恋してる。
私は2年付き合った。（急にドラマ）
周り（夫）は「何かイライラしてない？」「ぶっちゃけ滑らないの合わないでしょ」などと、軽々しく言ってきた。しかし私はそう簡単には首を縦には振れなかった。
だって、高かったんだもん。
それにみんな良いっていってるし。
（↑ダメな理由代表）
そこでふと気がつく。
私は庶民だったのだと。
貴婦人と釣り合うはずがない
貴婦人と釣り合うのは、ツルツルした服を持っている人、ハンガーを服の下からちゃんと毎回入れられる人、人の意見に惑わされず自分を理解している人、だったんだ。
私は、どれにも当てはまっていなかった。
釣り合うはずがないよ。私は悲しくなった。認めたく無かった。
だって、高かったし、良いはずなのに。
サヨナラを言う為に、私はクローゼットの前に立つ。
いつも通り貴婦人は凛とした佇まいだ。
「ありがとう」
ひとつひとつ服を外していく。その度に少し引っかかる。
「キミが悪いわけではない、私が悪いんだ」
森本レオのような声で話しかける。
よく見ると、黒いコーティング部分にほこりが付いている。まるで僕たちのようだね、とキミが呟く。見えない未来を夢見て。（猿岩石の方で）
はぁー、何が猿岩石の方でだよ。
こちとら傷心なんだぞ、大好きなはずの人と別れなきゃいけいんだから！
誰に怒っているのかも不明なまま作業を続ける。
しっかしすべらんのー、キミほんとにすべらんのー。
イライラするわー。
あっ本音出ちゃった。
もうダメだ。やっぱりだめだ。こんなお高くとまってるハンガーとは気が合わない！（妄想甚だしい）
そんな感じで、MAWAハンガーに恋してたんですけど、中身も良く知らず付き合った為に、使ったらズボラな自分とは相性が悪く無駄な出費をしてしまったお話しでした。
ハンガー＝服をかける、服を外す、
それが自分にとってやりやすい
私の最高のハンガーを今も模索中です。
ちなみに夫はもしかして高貴な方なのかもしれない。MAWAハンガーと気が合うようで「俺は気にならないけどねー♪」と仰っているから。ﾁｯ
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