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古道への問い

先日偶然見つけた不審な点について問い合わせをした。
その時のメール。

主題:貴〇〇〇HPの道標写真のキャプションの間違いについて

熊野古道は何度か訪れたことがあり、ファンの一人を自認しております。
先ほどたまたま貴〇〇〇HPの「〜道標考察」(2021年○月○日付記事)を拝見していて、間違いと思われる箇所を見つけたので、僭越ながら指摘させていただきます。
以下、読みにくいでしょうが、私が書いた文章の引用になります。

 ——熊野を歩いていると、古い石の道標をよく見かける。「〇〇○」のHPにも、そういう道標の例が写真付きで挙げられている。(上記記事の3枚目の写真参照) この道標を読めるだろうか? 上記HPではこの写真に「右 くまの道」という説明が付けられている。……これを見て「ちょっと待てよ」と思った。最初の漢字は本当に「右」だろうか? 「右」という漢字なら、筆順は襷(たすき)掛けの「左払い」が一画目のはずである。そして二画目が「一」の部分なのだから、一画目の払いは、二画目の「一」の左端へと繋がるような流れのはずである。
 ところが、この道標の文字は、あたかも「左」の字を書くときのように、まず「一」を描いてから、タスキの「ノ」が描かれたかのような形になっている。しかも、右下にあるはずの「口」の字はやや丸みを帯びて、あたかも「ヒ」の字のような形になっているではないか?
 ご存じの方も多いだろうが、「左」の字の異体字には「㔫 」がある。「エ」の部分が「ヒ」になっているのである。……そういう眼でもう一度この道標の写真を見てみると、これはどうやら「左 くまの」と読むべきだと分かるのではないか?    (引用はここまで)

 以上が私の「読み」です。これに間違いはないはずと考えております。
 差し出がましい申し出ですが、今一度ご検討・検証いただき、間違いであれば速やかに訂正をいただきたく、また、その際には「左」の字の異体文字があることについて、古道ファンの皆様に注意を促していただきたく、お願い申し上げる次第です。

 古道を安全に楽しむために意義ある発見をさせていただいたと思っております。
 貴〇〇○の発展を祈念いたします。            敬具

追伸:インターネット上の私の記事(引用文参照)に、貴〇〇◯HP上の当該写真を貼らせていただきます。ご了解いただきますよう。

メールは以上。

(注)最初に掲げた写真は、判読可能なよう部分拡大し、横長に(左に90度)寝かせてある。

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