個人の「生産」とチームの「生産」は全く異なるという話

どーも、関西でエンジニアをしてる人です。最近同僚がチーム中心の働き方のスライドを共有してくれてとても良かったのでまとめと感想を書いてみます。

個人主義(リソース)での生産

個人主義の構造は以下の特徴があります。

* 個々人がタスクを複数持つ
* 一人が同時並行でタスクをこなす
* 生産物の量や質は個人による

複数の機能を同時並行で開発する構造上、ユーザーに届けるためのリードタイムは長くなり一度に多くの機能をリリースせざる負えません。

また、業務知識やスキルを十分に共有できないため、個人の情報量とスキルの凹凸が激しくなり、能力が高い人間にタスクが集中していきます。その結果としてさらにスキルと情報量の差が大きくなり属人化を加速させるという悪循環です。

チーム主義(フロー)での生産

チーム主義だと以下の特徴があります。

* 一つのタスクを複数人が担当する
* 担当者は基本的にシングルタスク
* 生産物の質や量は均一になる

一つのタスクを複数人で協力しながら一つずつこなしていくので、個々のタスクにかかる時間は早くなり、小さくリリースできます。

その過程で業務知識やスキルが共有・均一化されることで属人化が減っていき、ある人間にタスクが集中したり、特定の人物が休むことで業務に支障が出るというケースを防ぐことができます。

チームへの寄与を中心に考える

個人的な体験として、個人主義の職場を見てきた経験からチーム主義への転換に必要な認識は

* チームへの寄与を第一と考える
* 長い目で見て効果がある

だと思います。
個人主義の現場だと、個人がそれぞれのルーチンを持って開発効率を最適化しています。しかし、チーム主義への転換はそう言った過去のルーチンを捨て去り、赤の他人と共同作業をするという未知の経験を強要されます。

そして、何よりも「タスクをこなす」というスピードから「チームへの寄与」という情報やスキルの共有やコミュニケーションという過程の質というフォーカスへ変える必要があります。

そう言ったワークフローや過去のしがらみから変化し効果が発揮するまでは必ず時間がかかります。

最後に

この手の話で重要なことは自分の現場(メンバー、フロー、意思決定者など)どちらよりなのかという現在位置の確認です。

その上で益が本当にあり、それは役に立つのかを見極めるべきだと思います。
小さく検証して回すことが有用なプロジェクトもあれば、大きくサイズを切って進行するリプレイスのようなプロジェクトもあります。

銀の弾丸は存在しないのでその観点だけはいつも自分に問いながら仕事したいと思います。

引用元

https://www.slideshare.net/i2key/xpjug

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?