【コラム】統率者戦におけるヘイトとは?

diarynoteからの引っ越し一発目はいつも書き散らかしている巨大なるカーリアのことではなく、統率者戦においてよく聞くヘイト管理について思うところを書く。

「こういうことするとヘイト稼ぐからやめとく」

「ヘイト稼ぐカードだからデッキに入れない」


そういう言葉を統率者戦をやっているうえで聞いたことがないだろうか。
この"ヘイト"という曖昧な概念を今回は言語化していこうと思う。
また、ここでの前提として、卓のメンバー全員が勝利を目指しているという前提でお話させていただく。
時折居る、めちゃくちゃにしたいだけの人が卓に居るとヘイト云々の問題ではなくなってしまう。
また、本記事では特定の何かを中傷したりする等の意図は一切ございません。

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◆統率者戦におけるヘイトの高低とは
ヘイトが高いということは、勝ちに近いプレイヤーを注視するということであり、低いとはその逆である。
それぐらいわかっていると石が飛んできそうではあるが、落ち着いて読者の皆様が統率者戦を行っている時に、ヘイトが高まった瞬間を思い浮かべて欲しい。
強力な統率者を公開したとき、大量展開、大型生物降臨、コンボパーツが出てきたときetc…
あ、このままだとヤバい!といった状況ではないだろうか。

つまり、目立ったことをしたらヘイトが上がるということになってしまう。
カジュアルな卓だとこの辺りで誰かしらから全体除去が飛び交ったりする
打った人が有利になるとかそういうことはあまり考慮されずに。

確かに盤面に驚異が出てくると表面上のヘイトは高まるが、あくまで盤面は勝率を上げてはいるものの、そもそもの各デッキの勝ちパターンなどが
何故か無視されてしまうパターンが多いのである。
極論、自分のライフが40点あり、盤面更地で手札数枚と3マナしか無い青黒と、ボードに20点ぐらい居る赤白緑のどっちが危ないかってタッサの神託者コンボを擁する青黒な訳だが、パッと見強そうなので後者にヘイトが向きやすい。

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真の敵を見失い、表面上のヘイトに囚われて自分の勝利を見据えられないプレイヤーに勝利の女神は微笑まないのである。
目立っている=ゲームに勝利ではなく、1プランとして正確に脅威度を判定するべきである。


◆ゲームがどのように展開されると自分に有利になるのか
これを考慮しないと、誤ったヘイト管理やミスプレイに繋がってしまう。
例えば自分が相手を殴り倒すデッキの時に、残りの3人が、コンボデッキやコントロールと同じように殴り倒すデッキの場合、
殴るデッキ同士ならお互いの盤面が少々大きくなっても除去し合う必要など無く、そんなことをすればコンボデッキやコントロールが有利になってしまうだけである。


また、自分の邪魔だからと、妨害置物をとりあえずカウンターしたり除去するのも考えものである。
他のコンボを行おうとしている人に振り込んでいるだけの可能性が非常に高い。
自分のことだけ考えるのではなく、相手がどういうプランを立てて動きたいのかを考慮し、その上で自分の勝利への算段を立てれれば、勝率は上がっていくだろう。

時には相手のビッグアクションを見逃し、他の誰かにカードを使わせる事も大切だ

◆結局ヘイトって?
ここまで読んでもらえればわかってくると思うが、ヘイトとは状況に応じて相対的に変化していくものであり、上がることはあっても、下がっている状況は勝ちの目が無いかナメられているだけである。
そしてそれを自ら下げようと交渉などでコントロールしようということは口三味線以外の何者でもない。

タイミングを見計らうために目立たない程度に準備するという消極的な択を取るということは選択肢の一つではあるが。

そもそも統率者戦においては、ヘイトが低いから殺されない、なんてことはなく、コンボで全員同時に死ぬことが基本であり、全員の妨害や動きが噛み合った結果もつれ込んだときぐらいしか影響することは少ない。
とはいえ、カウンターの打ちどころや除去の打ちどころ一つにも実は影響するので、
自分が行った行動の結果、得をするのは誰か?というのを一度考えながらプレイしてみると統率者戦の新たな楽しさに気付けるだろう。

よりよいEDHライフを



ここまで読んでいただきありがとうございました。

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