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ダンゲロス軍師指南


はじめに

 このnoteはウォーシミュレーションゲーム「戦闘破壊学園ダンゲロス」本戦の軍師(作戦を考える人)をやる際に役立つ知識をつらつら書き連ねていった備忘録です。
 本記事がダンゲロスで作戦を考えてみたいプレイヤーの一助となることを期待し、執筆させていただきました。
 なお、ここに書かれていることはあくまで筆者自身の個人的な考えであり、当然ダンゲロスコミュニティ全体の意見ではないということに留意していただければ幸いです。

勝敗を意識しよう

 ダンゲロス本戦で勝敗を決する時に最も重要なのは……?
 そう! DP(ダンゲロスポイント)ですね!
 相手陣営にDP差で勝っていれば生存人数が1名だろうが全員瀕死状態だろうが全然問題ありません。要はDPで勝てばよかろうなのです。

DP勝ちを目指そう

 しかしそのためには何が必要でしょうか……? 簡単です。
 敵キャラクターをブッ殺す必要があります。
 ですので、最初は敵をとにかく倒しまくる(=体力を0にする)ことを意識しましょう。これを念頭に置くだけであなたはもう7割くらい軍師として完成しています。

能力を把握しよう

 陣営が公開されたらまず一番初めにやるのはキャラクターの能力を把握することです。
 敵味方の刺さる能力やコンボ、逆に噛み合わないアンシナジーを作戦チャンネルにどんどん書き出してみましょう。
 これだけ見ると難しそうですが、実はダンゲロスの能力は4種類に分類されるため把握するのは容易です。軍師になりたての頃は分類したものを眺めながら「こいつとこいつは相性が良さそうだな!」くらいの感覚でいるだけでも十分です。
 では具体的に4種類とはどんなものがあるのでしょうか……? 実際に見てみましょう!

  • 攻撃:敵に攻撃を行う能力

    • 例:体力ダメージ、遠距離通常攻撃

  • 支援:自身や味方を強化する能力

    • 例:ステータス増加、無効

  • 妨害:敵を弱体化させる能力

    • 例:ステータス減少、封印

  • その他:上記のどれにも当てはまらない能力

    • DP獲得、壁破壊

 うわあ! めちゃくちゃ簡単ですね!
 
ダンゲロスではこの4種類に制約などの条件が絡んで能力がややこしくなっている感じです。
 上記の例でいうと、攻撃は支援と相性がいいし、もちろん攻撃は妨害とも相性がいいです(何にでも合うお米みたいなものですね)。ただ、支援と妨害は組み合わせても敵を倒せない点で相性があまり良くない場合が多いので気をつけましょう。
 その他との相性はどれもケースバイケースです。この辺りの見極めは難しいので慣れてきてからでも問題ありません。

スタメンを組んでみよう

 次はさっそく実践編です。スタメンを組んでみましょう。スタメンを組むということはキャラクターのステータスや特殊能力を把握するということ。……つまり、作戦を考えるということなのです。
 ではスタメンを組む際に必要な考え方は何でしょうか? これは非常に簡単です。アタッカー、ブロッカー、術師、シクレの枚数を意識すればいいのです。
 実際の例を出しましょう。あなたは生徒会所属です。
 スタメンを全員「攻撃力:2/防御力:13/体力:4/精神力:3/FS:8」のブロッカーで組みました。

 Q:どうやって攻めますか?
 A:攻撃できないので無理ですね……。

 そう、スタメンは同じステータスのキャラばかりでは戦法にガタが出てしまうのです。

  • アタッカーのみ:ブロッカー不足のため、敵ブロッカーのZOCで止められて狙撃される

  • ブロッカーのみ:アタッカー不足のため攻めあぐね、敵アタッカーや術師にジワジワと削られる

  • 術師のみ:アタッカー&ブロッカー不足のため、ZOCで敵を防ぐこともできずに攻め込まれ、能力休み中にタコ殴りに

 ……とまあ、極論を言えばこんな状況に陥ってしまうでしょう。
 ダンゲロスでは各ステータスを持ったキャラの役割が重要なのです。

ダンゲロス論者「攻撃力に極振り以外ありえないwwwwww」

 さて、ではバランスの良いスタメンとは、どのような配分なのでしょうか?
 下記にスタメン8名の場合と10名の場合の私見を記しておきます。
 もちろんキャンペーンのトレンドや特殊ルールによってかなり配分が変わってくるので注意が必要ですよ。

 スタメン8名:
  アタッカー4名 ブロッカー2名 術師2名(シクレ含む)
 
 スタメン10名:
  アタッカー4名 ブロッカー3名 術師3名(シクレ含む)

 この配分がベターだと思います。アタッカーはアタッカー交換(後述)のために多めに積み、ブロッカーは最低ZOCで渡り廊下を封鎖できればいいので少なめに積んでいます。術師はお好みで任意の数をどうぞ。

アタッカーを交換しよう

 さて、スタメンに多く必要なのは、アタッカーであるということを脳に刷り込んだあなたはこう思うでしょう。

 「アタッカー交換って何のことだよ……」
 
 
それではダンゲロスにおける基本的な考え方である「アタッカー交換」について紹介しましょう。
 アタッカー交換とは、端的にいうとタマを取って取られての繰り返しのことです。
 アタッカーで敵を殺害するとDPが+1手に入りますね? 敵を殺してきたアタッカーをさらにアタッカーで殺害し返してDPを1ずつ取り合うことをアタッカー交換というのです!
 これはダンゲロスにおける基礎戦法です。基本的にダンゲロスの戦いとはアタッカー交換の繰り返しで成り立っているのです。
 お互いにアタッカー交換を繰り返していくことで敵の頭数を減らし、DPを取っていくことでゲームは進んでいきます。
 いかにアタッカー交換を上手に行えるかがダンゲロスの軍師力を決定すると言っても過言ではないのです!

移動範囲を把握しよう

 具体的にアタッカー交換を行うにはどうすればいいのでしょうか。
 ダンゲロスでは、キャラクターの基本移動力は2マスになっています。
 しかし2マスとは……? なかなか想像がつき辛いですよね。では実際に見てみましょう。

半径2マス

 上記の画像のピンクの部分がキャラクターが移動できる範囲です。
 基本的にはこの範囲内に敵が入るように動けば通常攻撃を当てることができるというわけですね。ここにプラスアルファでキャラクターの能力の範囲が足され、キャラクターの射程になっているのです。

能力休みを上手に消費しよう

 キャラクターは能力を使用するとお休み(俗にいう能力休み)になってしまいます。能力休み中は1ターンの間一切の行動ができなくなるため、能力を使用する際は慎重に考える必要があります。
 例えば、先述した半径2マス内に敵アタッカーがいる状態で能力休みになると1ターンの間は確実に逃げることができないため極振りブロッカーであっても2ターンはタコ殴りにされ、生き残ることは厳しいでしょう。
 ですので、能力休みになってもいいのは下記の2つの場合くらいでしょうか。

  1. 能力休みになったキャラクターが殺害されない状況にいる

  2. 能力休みになったキャラクターが殺害されても困らない状況にいる

 1は先ほど書いたように敵の攻撃範囲外にいたり、通常攻撃を受けても殺害されないような耐久を持っている、能力休み後に味方の能力で退避させることができるなどでしょうか。
 2についてはDP差がかなりついている場合や、役目を果たして用済みの場合などが挙げられるでしょう。

用済みを内ゲバしよう

 一番最初の項目「勝敗を意識しよう」で、ダンゲロスで勝利するために一番大切なのはDPであると述べました。
 ここまでDPを獲る方法を紹介してきましたが、この項目では逆にDPを取られない方法を紹介したいと思います。
 それは……内ゲバと呼ばれる方法です! やり方は簡単、能力を使用し終わったり、敵に狙われて次ターン殺害されそうな味方を別の味方の能力や通常攻撃で殺害してしまうのです。この内ゲバはなんとDPが発生しません(消費制約で殺害すると例外的にDP発生するので注意しましょう)。
 内ゲバをすればこちらの頭数が減り、もしかしたらそのキャラクターを投稿したプレイヤーの士気も下がるかもしれませんがともかくDPは発生しません。この戦法はかなり重要です。ぜひ覚えておきましょう。

内ゲバ(イメージ)

壁裏を使おう

 突然ですが、あなたは壁裏という言葉を知っていますか? 壁裏とは、文字通り壁の裏のことです。
 ダンゲロスでは上記のMAPでいうと、C3C5のことを指します。大抵の軍師は一旦ここにアタッカーを集めることによって、アタッカー交換を有利に行えるように位置調整を行ったり、進軍への準備を整えることが多いのです。
 なぜ壁裏集合が有利なのか? それは上の項目で述べた、「キャラクターの基本移動力は2」ということと密接に関係しています。
 まず、オレンジ側の番長G陣営である敵アタッカーが壁裏に集合しているブルー側の生徒会陣営のキャラクターに通常攻撃を行おうとした場合、逆算して前のターンには4ラインまで出てくる必要があります。
 しかし、4ラインまで出てしまうと壁裏待機していた生徒会のアタッカーが前に出てきて殴られてしまうというジレンマ……(ここで恐らくアタッカー交換が発生するのでしょう)。
 また、壁はキャラクターの移動を阻むだけでなく、能力の貫通を阻害する効果もあります。
 そう、壁は安全に自陣営のアタッカーを進軍させ、渡り廊下を制圧するのに便利な場所なのです!

渡り廊下を制圧しよう

 それでは続いて、渡り廊下の制圧についてお話しましょう。
 渡り廊下とはご存知の通りB4とD4マスのことを指しますが、ここを制圧したほうが相手陣営をも制圧できるといっても過言ではないほど大切なポイントです。
 なぜ大切なのかというと、それは渡り廊下を制圧することによって次のターンに壁裏まで移動できるからです。壁裏を制圧するためにまずは渡り廊下を制圧する、まさに準備のための準備のような感覚です。

 漫画版ダンゲロスでも範馬慎太郎ミスバスターズによって番長Gのキャラクターを多数殺害していましたね。

 さて、では渡り廊下を制圧するのはどうすればいいのでしょうか。これは大別して3種類の方法があります。

  1. ブロッカーのZOCで防ぐ

  2. 遠距離能力で狙撃する

  3. シークレットで威圧する

 1については簡単です。壁裏に集まったアタッカーが渡り廊下に進軍して殴っても殺害しきれないほどの高耐久を持ったブロッカー2名を両方の渡り廊下周辺に設置し、ZOCでこれ以上進軍できなくすればいいのです。
 ZOCに阻まれると1ターンは移動それ以上移動することはできませんから、もし痺れを切らしてそのまま進軍してきたら隣接1マス以上の射程を持った攻撃能力でハメ殺しにするブロッカーの能力で殺害、または行動不能にしてもいいかもしれません。
 ただし、この方法には弱点があり、どちらかのブロッカーが落とされると途端に弱体化することが挙げられます。通常攻撃には強いですが、体力を直接下げられたり、即死能力を受けるとブロッカーといえども死んでしまいますので気をつけましょう。

 続いては2です。こちらはまさに範馬慎太郎のような遠距離攻撃能力で睨みを効かせ、敵をそのまま渡り廊下まで進軍できなくさせます。こちらのほうが1の方法よりも離れていられる分だけDPを取られる可能性が低くて済むでしょうか。
 ただし、こちらの方法にももちろん弱点はあり、強引に進軍されて能力休み中に遠距離攻撃能力者が討ち取られてしまったり、対処しきれないほどの多数で進軍される、逆にさらに長射程の攻撃能力で狙撃し返されるなどなど色々気をつけないとならない点がありますのでご注意ください。

 では最後に3の方法を紹介します。これはめちゃくちゃ弱いですが決まれば超強力かつ気持ちいいです。やり方は簡単! シークレットをガンガン進軍させて敵を釣り出す方法です。何をしてくるのか分からないシークレットですが、そんなものがどんどん進軍してきたらあなたはどう思いますか? めちゃくちゃ怖いでしょう。
 敵はシークレットを無視できず、そのまま攻撃してしまい、アタッカー交換状態に持ち込まれる……という構図です。
 これの弱点はかなりありますが、まあシークレットがいなくなることによって敵に作戦を読まれやすくなったり、単純にDP差がついたりとかなりデメリットがあるので戦いが膠着しきった上での最後の手段と割り切ったほうがいいかもしれませんね。

転校生を利用しよう

 転校生――それは異界から召喚されし、圧倒的な戦闘力を持つ魔人の総称。契約によって喚び出され、さまざまな次元を渡り歩く恐るべき存在。

ここだけ見ると強そう(小並感)

 ……最近はDP獲得装置としての側面が強い転校生ですが、上手く利用すればDPを獲得するだけではなく、相手陣営に損害を与えることができます。
 基本的に転校生は登場前にターゲットを決定し、その後の転校生フェイズで登場してターゲットを攻撃するように行動を行います。しかし、登場する前にターゲットが内ゲバ不慮の事故で死亡していたら……? そう! 転校生はあろうことか相手陣営から再びターゲットを選定し、そちらへ向かうのです!
 このシステムを悪用し、登場前の内ゲバによってターゲットを殺害、手がつけられないほど強力な転校生や単純にスペックがウザい転校生を相手陣営側に追いやることができます。
 そうそう使える機会はないと思われますが、この戦法は覚えておけば何かの際に役に立つはずです。

トドメを刺したら下がろう

 もし、ここまで筆者が書いてきたことを全てあなたが実行し、運良く相手陣営に大損害を与えられたとします。
 しかし、そのまま相手陣営のエリアに留まっていては危険です。なぜなら追加で敵の増援が来たり距離の関係で味方の支援能力を中々受けられなかったりとまだまだ油断はできないからです。
 そこで相手陣営に「もうこれは再起不能でしょ」レベルの損害を与えた場合、素直に味方を敵が進軍してこれない自軍エリアまで下げましょう。こうすることによって、相手の心を完全に折り、反抗の芽を摘むことができるのです。
 上手くDP差を付けたままターン数的にも完全に勝てない状況に追い込めば相手の投了で試合を決着することもできるでしょう。
 リスクヘッジ寄りの惰弱な考え方と切り捨てられるかもしれませんが、時には引くことも重要ということは覚えておいてもらえると助かります。

おわりに

 これでもうあなたに筆者が教えることはありません。ここまで長々と読んでいただき、本当にありがとうございました。
 ダンゲロスは現在、細々と好評運営中です。もしこの記事を読んでダンゲロスの軍師に興味を持った方、作戦を考えてみようと思った方がいらしたらぜひぜひ軍師に挑戦していただけると幸いです。
 あなたのダンゲロス体験が少しでも楽しいものになることを祈って、結びの挨拶に代えさせていただきます。

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