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002便 羽田発 予測のつかない 明るい未来 行き

こんにちは。元客室乗務員の夏果です。今日の行き先は、予測のつかない、明るい未来。

予測がつかない

なのに明るい?

なんだかピンとこないお客様、良かったら、シートベルトをしっかり締めて、目的地までお供ください!

筆者の弟

予測のつかない事象について語るとき、私はどうしても弟の話をしなければなりません。

私の2歳年下の弟は、ある事情で数年前から車椅子で生活しています。もう元のように歩けるようにはならないだろうと医師からの宣告があった日のことです・・・

弟は小学5年生からバスケ部に入り、その後中、高、大、そして社会人になっても、趣味でずっとバスケを続けていました。

バスケが出来なくなる。


この事実は弟を人生のどん底に突き落とし・・




ませんでした。

いや正確に言うと、一旦は突き落とされたのかもしれないんですけど、


我が弟

転んでもタダでは起きない奴なんです。
あと異常に立ち直りが早い。

一生車椅子生活を宣告されたのはその日の朝。そしてその日の17時頃には、弟はすでに「車椅子バスケ」のチームに見学の電話入れ始めたんですね。それで、電話口に出た女性の声が可愛かった、と、すでに微かな希望すら抱いているわけです。


こいつイカれてるな


と思いましたね。

その時、入院中ですからね。
いつ退院できるかも分からない状態だし。


そもそも普通のバスケと車椅子バスケって、使う筋肉からルールまで、全然違うスポーツと言っても過言ではないレベルですよね。


この「次の展開への行動の速さ」は弟の場合、

変人級ですね。


変人の更なる飛躍


その後弟は結局、車椅子バスケにハマることはなく、車椅子で普通に社会人生活を続けていたのですが


少し太り始めたんですね。




あとハゲ始めたんですね。


いや、ぶっちゃけ弟の頭髪とか全然興味ないし見ないんで、私にはそんなに分からないんですけど、

本人が言うには、おでこが1センチ以上は広くなったと。(父の悲しき遺伝)


で、さすがに弟もめげるかな、と思っていた矢先


「この容姿、活かさんと損やろ」

とか言って


仕事の傍ら、地域の病院とか児童養護施設へ行って、バルーンアートなんかをして、子供達を笑顔にする活動を始めたんですね。


自分も車椅子だから、同じような子供達に希望を与えたい!


とか言って。

おでこがツヤツヤ光ってる、ポッチャリした陽気な青年って、なんか子供にウケるらしく、そこそこ人気者になりました。

良い話に聞こえるかもしれないんですけど

その後、訪問してた病院で、


めちゃくちゃ可愛い看護師さん捕まえて、結局結婚したんですね。



ハゲのぽっちゃりの変人がね。


私が弟の人生を、良いとか悪いとか言う権利はないと思いますが、二つだけ確実に言えることがあります。

①弟は、「逆境」の度に考えて行動していること。

②弟は今間違いなく「幸せ」だということ。

今の弟の「幸せ」は、「逆境」がなければ存在しなかったはずのものです。

弟を褒めるつもりはありませんし、一時期は
本気で



こいつはバカなんじゃないか


と思っていましたけど

弟は悲壮感とか、絶望とかがほんとに似合わなくて

どんな未来でも、明るい方向へ、力技でねじ伏せるような男です。


これが、明るい未来を作る鍵なのかもしれません。

安定しているときは、人生に力技なんて必要ないけれど

何が事件が起こった時、その後の自分の進む道を、いかに明るくするかを考えて、強引にでも行動する。


決まった運命なんてないんです。

明るい運命を力ずくで作ってください。

楽観的であれ


楽観的という言葉がありますが、真の楽観とは、


「自分の人生には、悪いことは決して起こらない」と信じる能天気さを指すのではなく、「悪いことは起こるかもしれないけれど、自分は必ずそれに対処できる」と信じることができることを言います。

これはとても大事なことです。

望ましくない事態が起こったらどうしよう…と心配するのは、時間と脳のメモリーの無駄遣い。
それよりも、何か突発的なトラブルが起こったらその時、自分にできる最善のことをする、いやなんとしてでもやってやる、とだけ決めて生きていれば、あなたの人生はいつか思っても見なかった明るい場所にたどり着くかもしれません。


今私たちを取り巻く「逆境」は、抗えないほど大きいものに思えるかもしれないけれど。


辛い思いをしている人もたくさんいるだろうけれど。

この時代をチャンスと捉えて次の一手を打っている人はこの瞬間も必ずいます。


軽々しく頑張れなんて言えませんが、


もうどうにもならない

とか

私には無理だ


なんてこと


絶対ありません、ってことは伝えたいのです。

今までだって、小さな山はたくさん乗り越えてきてるはずです。その山が、少し大きくなった(ように見える)だけ。登り始めれば、もう登頂したも同然です。


こんな時代だからこそできる変化

意識的に、変化を自分に強いて、軌道修正して、その過程を楽しむことが出来れば


あなたは何倍も強く、まぶしくなって、そのまぶしさで、これからの道を明るく照らしていけるかもしれません。

いきなりそんな強い自分、楽観的な自分になんてなれない!というあなた。今日なれなくたって大丈夫。自分を変える方法はいくらでもありますし、私も今後少しずつお伝えしていければと思っています。

最後に


コロナウイルスや自然災害などで悲しい思いをしている人がたくさんいると思います。あなたがもしこれを読んで、少しでも希望を感じたなら、身近にいる、悲しみの真っ只中にいる人にも、是非これらのことを伝えてあげて欲しいなと思います。また、いつかあなたが困難にぶち当たったときにも、ちゃんと自分に「大丈夫」と言ってあげてください。そして、予測のつかない未来に向かって、一歩踏み出してみてください。


さて、今日はこれにて着陸!お付き合いくださりありがとうございました!

次のフライトで会いましょう!ではまた〜。

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