今だから言えること 青い創~アオイキズ~ シリーズについて

 ついに完成しました。「浅緋の痕~アサヒノアト~」。
 青い創シリーズの二作目です。
 てか、そもそも青い創ってシリーズだったのかよって思う人はいると思います。
 うん、私だってシリーズ化するとは思ってませんでした。
 ことの発端は、「青が来たら、赤と黄色くるんだよね?(ニッコリ」っていう演者様方からの脅迫・・・もとい、ラブコールがきっかけでシリーズ化しました。
 私が書く唯一の長編作品ってところですかね。位置づけとするならば。

 さて、ここで、知らない人のためにも「青い創シリーズ」ってなんやねんって言うところを軽く説明していきます。
 「青い創」は、そもそもタイトルからしてわかる通り、「キズ」がテーマになった、長編シリアス台本です。
 そもそも一言に「キズ」と言っても様々にあります。打撲傷に、裂傷、鼻血だって鼻腔内の浅いキズがきっかけで出るものです。
 ・・・ただ、この台本においての「キズ」は目に見えるキズじゃなく、目に見えないキズ。つまり、心のキズが重きを占めるお話です。そしてもちろん、この台本に出てくる人たちは何かしら大きなキズを抱えています。
 そんな「心のキズ」を抱えながら、その「キズ」とどう向き合うのかというのが作品のコンセプトであり、キモだと勝手に思っています。

あらすじもひっそり、公開しておきましょう。

一作目の「青い創~アオイキズ~」は主人公「涼介」をめぐる二人の女性の愛情が描かれています。
 あるきっかけが原因で、実の妹である「真優」と関係を持ってしまった「涼介」は心にしこりを抱えたまま生活をしています。
 そんなとき、同僚の「知枝」は「涼介」が抱える「心の闇」を突きます。自分の見られたくない面を知られてしまった「涼介」。彼は一体なにをしたのか。そして、実の兄に「恋愛の情」を持ってしまった「真優」はどうするのか・・・。

 これが一作目。本編のネタバレになるようなことを一切書いていないので、「詳しいことは読んでみてね☆」です。(むしろ、やってくれたっていいんだよ?)

 そして、今作の「浅非の痕~アサヒノアト~」は、この「青い創~アオイキズ~」の一件より後のお話。簡単に言えば後日談です。
(でも、上演時間は後日談の方が長いんだよなぁ・・・)

 主人公は前作で実の兄に対して「恋愛感情」を抱いていた「真優」。(結局恋愛がどうなったかは青い創を読んで、どうぞ。)
 真優はひょんなことからフリールポライター兼、スチールカメラマンをしている「泰司」という男に出会います。印象最悪な出会いをする両者なのですが、意外な人物が共通点となり、お互い知り合いとなり、人となりを知っていきます。そんな時、「真優」に「泰司」は「ある仕事」をやってほしいと頼まれます。そして・・・。

 ここから先はぜひ、ご自身で読んでくださいね(ニッコリ
 むしろ、やってくれたっていいんだよ?(満面の笑み

 脅迫はさておき。
 「青い創」が「恋愛感情のキズ」であるならば、こちらは「過去のトラウマ」が「キズ」になっています。
 誰しも、人には言えない過去が一つや二つあると思います。少なくとも私にはある!(もちろん言いませんが)
 そんな「見せたくないし、言いたくもないキズ」に振り回される人たちのお話。
 テストをしてくれた人たちの言葉を借りるなら
「生々しすぎる!」
 とのこと。ライトめなお話を目指してたのになぁ・・・。

 けれど、その生々しさには理由があって、このお話で出てくる「ある事件」は「実際に現実世界で起こった出来事」がモデルになってます。
 すこし、気持ち悪いくらいがちょうどいいかと思って、盛り込んでみたのです。その結果がこれだよ!ですけど。
 まぁ、盛り込んだ理由もいろいろとあるのですが、それを語っていたらどれだけ書いても書き足らないので省略させてもらいますけれど。

 さて、宣伝が長くなって、読んでいる人はそろそろ飽き始める頃なのでそろそろまとめに入りたいと思います。

 青い創に続き、浅緋の痕。キズものシリーズが続いてきました。
 それもこれも、ひっそりと応援していただいている皆々様のおかげです。
 本当にありがとうございます。
 実は、あともう一作だけ作るつもりなのでよろしければお付き合いいただけると嬉しいです。
 今度のキズはなんになるのかを思案しながら、そして、誰を主人公にするかを思案しながら今回は筆を置かせていただきます。

 今度の作品も皆様に愛されて貰えることを祈りながら・・・。

―福山漱流


 

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