君は屍とは一体なんのことだと思う?
唐突に変な話をしてごめんなさいね。
でも、とても気になることなんだ。
辞書を引いてみたら、死体のこととはでるけれど。
ただ、人は屍を別の状態にも例えるじゃないか。
ほら、疲れ果てたときなんて、「屍になった」とか。
思っていた成果が出なくて愕然としたときなんて「屍になる」なんてよく聞くよ?
所詮たとえ話?確かにそうかもしれない。
けれど、そこにこの言葉の本来の意味があるんじゃないかな?
僕はね?こう思うんだ。
「何も成しえなかった時、人は屍になるんだ」ってね
だってそうだろう?
疲弊して屍になるんなら、疲弊しても何かが達成されたなら、報いがあるから元気でいられるはずだろう?
何も成果が見えないから、愕然としてしまって「屍になる」んだろう?
なら、極論だけれど。
「屍になる」のは何も成しえず。誰の思いにも残らない只の『存在』でしかなくなった時。
そんなときに「屍になる」んじゃないか?
悪名名高いビリーザキッドはそのブロマイドで数十億ドルを超える価値を持つけれど。
君の写真はいくらにもならないよね?
ああ、まるで悲しいお話じゃないか。
只の死体になるか。成し遂げて、永劫残る人になるか。
・・・君は一体どちらになりたいかい?

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