0358:本音の形成と成長と

 あるコミュニティ仲間で、SNSで過激に気を吐く人がいた。「こうあるべきだ」「そうでない○○は間違っている」と折りに触れて批判の刃をコミュニティ内外の多方面に向けていた。それに加えて、SNSに書いてはいけないようなごく内輪の人間関係への不満も記していた。うーん、と思いながらも、私が諫める筋合いではないのでただウォッチを続けていた。

 しかし、ある発言群(行き過ぎた内部批判)を境に、ふとその人の書き込みが止んだ。しばらくして復活したけれど、当たり障りのない話題に留まり、過去の発言群のいくつかは削除されていた。現実のコミュニティでその人に苦言が呈されたらしい。

 本音と建前という考え方がある。自分が感じる素直な気持ちが本音で、周囲のしがらみから本音を抑え込んで調和を装うのが建前だ、と一般的には考えられている。概ね間違ってはいない。ただし、「素直な気持ち」の捉え方には注意が必要だ。

 本音とは、生の情動のことではない。情動を包み込む感性の形を含めて、人格と呼ぶ。他人の振る舞いに対して、怒りっぽい人もいれば、温厚な人もいる。物事がうまくいかない時に、周囲を責めがちな人もいれば、反省して自分を高める糧にしようとする人もいる。本音とは、そうした人格から生まれる感覚のことだ。

 人格から生まれる本音に「正しい」も「間違い」もない。ただ、社会(=互いに違う人格の人々)の中にあって、本音で生きやすいか、生きづらいかは、違ってくるだろう。

 時間は常に未来へ流れる。その中で、本音も変化する。私も10代の頃に感じ考えていたことと、50代の現在感じ考えていることは、繋がってはいるけれど、質的には大きく違う。私は自分の変化を、退化ではなく成長だと評価している。だから、若い人は長い目で見守りたいと思う。

--------(以下noteの平常日記要素)

■本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
【累積97h17m/合格目安3,000時間まであと2,903時間】
実績165分、動画3本視聴+ドリル+内田民法。だんだん講義に理解・記憶が遅れ始めて直後のドリルも間違うようになってきた。ちょっとここらで復習の日を挟んで、整理記憶した方が良さそうだ。

■本日摂取したオタク成分(オタキングログ)
『ウィザードバリスターズ』第3話、蜂谷の話。

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