0001:年収700万円のサラリーマン生活を辞めることに決めた

 平成一桁で公務員になって二十数年。出世はしないけど家族五人が暮らすには十分なお給料をいただいている。定年まではまだ間がある。でも、来年3月で、仕事を辞めることに決めた。今日から書き始めるこのnote記事は、仕事を辞めることに決めた時から、実際に辞める日、そしてその後に浪人期間を経て生計の目処が立つまでの状況を、日記として記録するために立ち上げた。

■1.仕事を辞めようと考えた要因

 仕事を辞める理由はひとつではなく、複合的だ。細かい話は今後の連載で少しずつ語ることになると思うけれど、ひとまず大雑把に次の四つが挙げられる。判断に際しての重要度も概ねこの順番だと思ってる。

①いずれ定年が来れば今後の生計手段が必要で、少しでも若いうちに司法書士試験に挑みたい
②組織の中で自分の能力が認められないことに凹んだ、
③兼業している家業が中途半端な状態で、せめてもう少し力を入れたい
④元々発達障害気質(診断は受けてない)で、サラリーマン生活がひっそり苦痛

 公務員年数が長いので行政書士登録はすぐにでもできる。しかし逆に言えば行政書士有資格者(未登録を含む)は山ほどいるので食べていけない。司法書士ならば生計の道は開けるけれど①司法書士試験は合格率4%、もともと法律専攻ではない私には超狭き門なので、少しでも脳が衰える前に資格を取ることが重要だ。一方で③平日夜&週末のかなりの時間を家業に割いているので、今の状況では受験勉強はできない。家業は私の生きがいだから、心身に故障のあるまでは携わりたい=辞める気はない。とすれば公務員を辞めて受験勉強する道が優先選択肢。その公務員としての履歴上、②が心理的には、でかい。詳しくは後日、支障の無い範囲で。④は二十数年間やってきたので、家族のためなら定年までの残り期間くらい耐えられるけど、①~③が背中を押している。以上①~④の合わせ技で、半年後に仕事を辞めることに決めたわけだ。


■2.ディメリット

 昨年の公務員年収は700万円台、これに兼業許可を得ている家業100万円程度の合算800万円台が昨年の収入状況。公務員を辞めると収入は家業のみ、一気に1/8になる。子供三人のうち上二人は成人してるけど、どちらも病気で大学を休学し家にいる(コロナ時代にむしろ安心)。下は中学生で成人までまだ先が長い。つまり公務員としての私は、自分・妻・子供三人の計五人の生計を担っているわけだ。これを捨てることは、五十代一馬力の私には大冒険を意味する。きちんと勉強すれば司法書士試験に立ち向かえるというある種の自信がなければできない。自信はある。根拠はない(だめじゃん)。


■3.状況

 妻には相談して了解をもらった。有り難いことだ。でも実は彼女はあんまり深く考えてないのかも知れない。子供たちにはちゃんとは伝えていない。長男と三男のいるところで妻にいろいろ相談しているので二人はぼんやり察しているとは思うけれど、近いうちに子供三人にきちんと説明しないと。職場では上司二人に伝えている。正式な申請はこれから(なのでまだ引き返せる状況)。数日前に某通信制司法書士試験対策講座に約50万円振込済み(サンクコスト効果で後には退けない)。


■4.本日摂取したオタク成分(本筋とは無関係だけど書く)

 革命機ヴァルブレイヴ第18-19話、7年前のアニメだが最近初めて観始めた。ルルーシュっぽさを窺わせつつ、十二分にオモロイ。STING、三男に観せつつ自分も数十年振りに観た。裏馬券場の話で終わりなんだっけ? ラストにもうひとひねりあった気がするんだけれど。アナザーヒストリー「神の手」回、当時は日本中が騒然としたように感じているけれど、今の若い人は知らないのだよなあ。そこはオウム事件と同じ。私の世代も「戦争を知らない子供たち」だ。非常事態を我が身で経験することによるリアリティは、判断を慎重にする。リアリティを共有しない世代は「そんなことは起きないだろう」とリスク評価指針が下振れする。もちろん、高い確率で同じ事は起きないけれど、低い確率で起きた時の損害は計り知れない。リスクマネジメントとして「確率の高い低い」と「起きた時の被害の大きさ」の比較検討が大切で、確率が低くても起きた時に被害が甚大な例が東日本大震災や御嶽山噴火だ。では、どうする? それは事柄毎に関係者が判断すること。

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