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0549:『ダーウィン事変』マンガ大賞2022受賞

 マンガ大賞2022を『ダーウィン事変』が受賞したとの報が飛び込んできた(ヘッダ画像は以下の公式サイトから)。

 マンガ大賞は近年『BEASTARS』『彼方のアストラ』『ブルーピリオド』『葬送のフリーレン』と錚々たる作品がえらばれてきた。力強い表現で多くの漫画読みに支持された藤本タツキの圧倒的な名作短編『ルックバック』を抑え、極めてマニアックな思弁性と血湧き肉躍るエンターテインメント性を両立させた境界作品の本作が選ばれたことは、ファンとしてとても嬉しいことだ。

 現在第3巻まで刊行、第4巻が来月下旬に発売予定だ。第2巻刊行時に本作の魅力を書評として記した。作品の概要紹介はこの記事である程度まとめているので、今回は触れない。クリエイティブコモンズの第1話も全て掲載しているので、未読の方はこちらをご参照あれ。

 先ほど「境界」と記した。うめざわしゅんの作風は以前からマニアックなものだった。その一方で、内向きな同人志向というわけではなく、立ち位置の明確なキャラクターが織りなすドラマは魅力的だった。『ダーウィン事変』は間違いなくこれまでの彼の作品の延長上に花開いたものだ。思弁性は失われるどころか探求の度を深め、それが各キャラクターの行動原理や物語の展開をしっかりと支えている。このような作風を好まない読者も、いると思う。だが、作品に登場する思弁を読み解くことが面倒・苦手な読者でも心惹かれるだけの、有無を言わさぬエンターテインメント性を伴っている。その両立、これまで以上にエッジの立った内容を指して「境界」と記したのだ。

 ともあれ、来月の4巻発売が待ち遠しい。可能なら、また書評する。

--------(以下noteの平常日記要素)

■本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
【累積222h00m/合格目安3,000時間まであと2,778時間】
 覚悟のノー勉強デー。数日は続ける。

■本日摂取したオタク成分(オタキングログ)
『憂国のモリアーティ』第3~4話、ダークな世界で良き。『吸血鬼すぐ死ぬ』第11話、前半はY談おじさん再来襲、クライマックスが女の子の匂いの話で、妻に「かあちゃんいい匂いだよ!」と力強く伝えると妻は無視、次男は「この状況でそう言われても引くわー」とツッコミ。また「やくみん!」のネタが生まれた。後半はジョンとドラルクの絆。ジョーン!『ルパン三世PART6』第19話、花屋ちゃん豹変。おもろいなあ。『サクガン』第7話、一点シリアスな描写。

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