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0572:自治体間の争い

全国で枚挙に暇が無いのが、都道府県庁と市町村取りわけ都道府県庁所在地の基礎自治体との不仲だ。政治家間の確執であったり、役所間の権限争い(主に市町村側の自主判断に都道府県が口を挟んだ時に起こる)であったり、要因はそれぞれの地域毎に様相を異にする。

実は当地でも以前からそんな感じがあったのだが、最近再燃した。近隣自治体でも同じ事が起きているが、コロナ感染対策を巡る県庁と市役所の方針の違いが今回のモチーフだ。

一般の人は誤解している場合も多いけれど、都道府県と市町村は上下関係にはない。国も同じだ。それぞれに自主独立性を持っている。とりわけ平成12年の第1期地方分権改革で、国から自治体、都道府県から市町村への関与は制限され、互いに争う場合のルールも定められた。

ただ、そうはいっても、現実には様々な力学が働く。補助金などの金目、制度設計におけるインセンティブの働かせ方など、「上」から「下」に硬軟様々な力は働く。

更に、役所間(具体的には各自治体の担当間)の協議の中で、意見が対立することがある。個別に議論する場合もあれば、市町村と県の会議の席上で異議申立が行われることもある。しかしそうしたものはあまり表には出ない。

表に出るのは、各自治体の首長すなわち政治家が報道機関の前で公言する場合だ。これには、首長の性格と事柄の重要さ、二つの要素が絡む。ある施策目標を達成しようとする時に、一番効果的な道筋が見えているのに、当該自治体の判断とか都合でその道筋を取れない場合がある。その時に「判断」「都合」を共有しない他自治体は「効果的な道筋を取らないのはおかしい」といくらでも言える。首長が批判的発言をする性格ならば(特にそれを売りにしていたら)、記者の面前で刺激的な批判を投げかける。それはすぐに報道され、世に広まる。

場合によっては、事柄に理があろうがなかろうが、とにかく他人(政敵)の悪口をまくしたてるタイプの政治家もいる。そういう政治家が首長になった自治体は、いろいろと可哀想だなと思う。幸い当地はそういうタイプではないが、モノは言う。言い方も時に少しキツイ。キツく言うべき場面と、もう少し穏やかでもいいんじゃないかと思う場面はあるが、まあこのくらいであれば議論喚起効果として許容範囲と思っている。

ウィルスは自治体の境界を忖度しない。特定自治体で感染を封じ込められない状況があるならば、それは周辺自治体に容易に広がる。そこでまだ講じられていない策があるのならば、まさに広域自治体の「意見」が言える場面だ。ただし、何故その策が講じられていないのか、その理由は丁寧に聞き取る必要がある。その上で、それでもなお、苦言を呈するかどうかなのだよな。

--------(以下noteの平常日記要素)

■本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
【累積222h00m/合格目安3,000時間まであと2,778時間】
 覚悟のノー勉強デー。

■本日摂取したオタク成分(オタキングログ)
『一騎当千GG』第10~最終話、まあそれなりに盛り上がったな。GGはディスクのオマケのミニアニメがよく分からんかった。『SELECTION PROJECT』第12~最終話、ぱちぱちぱちぱち。最後までテンション落とさずに完結したね。本作は出来が良かった。『恋は世界征服の後で』第1話、今期アニメの切る候補を探すつもりでタイトルからこれを選んだのだけれど、しまった、こーゆーの好きだわ。

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