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0569:(GaWatch映像編011)『星合の空』第二期熱烈希望!

https://www.tbs.co.jp/anime/hoshiai/

(ヘッダ画像は上記公式サイトから)


放送時に録画していた『星合の空』を先日から観始めた。今日、第1クールの終わりである12話まで観て、愕然とした。こ、ここで終わりとは!

赤根和樹監督作品を最初に観たのは2005年の『ノエイン』だった。第1話冒頭の戦闘シーンの作画の凄まじさに圧倒され、その後は少年少女たちの物語に魅了された。量子論SFの設定の上のジュブナイル、素晴らしい作品で円盤も買った。そこから遡って『天空のエスカフローネ』『ヒートガイジェイ』を、後にあの作品のアニメ化『鉄腕バーディーDECODE』シリーズは放送時に観た。どれもこれもアニメファンとしての私の琴線を震わせるもので、赤根和樹の名は面白さ保証付きとして私の中に刷り込まれていた。

その赤根和樹の10年振りのTVアニメ監督作品ということで、『星合の空』はとても期待していた。ただ、限られた時間の中で放送時に観ることの出来る作品は限られており、本作はブルーレイに落としたまま2年余り温存していた。今回は満を持して観始めたわけだ。

第一話冒頭から凄かった。これまでのSFとは打って変わって中学男子ソフトテニス部が舞台。やる気の無い男子テニス部と強豪女子テニス部の試合のシーンから始まる。その構図とカット割りの勢いときたらもう。ラケットのストロークの描写が、女子と男子の圧倒的な力量差をしっかりと伝えている。まさにノエイン冒頭の衝撃(まああっちは「凄まじい」ほどだっけど)を思い出すほどだった。その後も中学部活モノとして魅力的な展開があり、なるほどストレートなスポーツ物なのか。と受けとめた。そして、第一話ラストの衝撃。

第1クールを見終えた今、本作はやはりジュブナイルなのだと強く感じる。ソフトテニスのトレーニングと試合を軸としながら、DV、親による支配、性的マイノリティなど部員たち一人一人が抱えるそれぞれの悩み迷い苦しみが描かれる。中学生日記みたいだ、という表現で通じるのは昭和生まれだけだろうか。じっくり腰を据えた脚本。柔らかな絵柄、素晴らしく自然で説得力のある動き。そしてメインである男子テニス部のどん底からの躍進には燃える。これは素晴らしい作品だなあと、惚れ惚れしながら観ていた。

ただ、もともと2クールを想定していた本作が製作体制上の問題から1クールで終わったということは、以前インタビュー記事で読んでいた。

なので第1クールの終わりが近づきながら(話を全部は畳めずに区切りをつけるのだろうな)と寂しい気持ちも感じていた。12話、双子との試合が素晴らしく盛り上がり、初回頃から夏南子が繰り返していたシニカルな「バカじゃないの」(だっけ?)という台詞が、笑顔とともに口にされて感情が反転する素敵さ(モンスリィの「バカね」の変遷を思い出した)。さあ、このまま「俺たちの戦いはこれからだ!」みたいに着地するのかなあ、と感動の余韻に浸りながら観ていると、明るい音楽が突然途切れる。え。まさか。えええ。まさかまさか。えええええーっ。というところで終わったわけだ。

話が中途半端だから決着をつけて欲しい、という気持ちよりも、思春期の少年少女たちの物語をこれだけ丁寧な脚本・作画・演出で表現した素晴らしい作品を作り手の納得のいく形で最後まで描いて欲しい、という気持ちの方が大きい。第二期、熱烈希望。

--------(以下noteの平常日記要素)

■本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
【累積222h00m/合格目安3,000時間まであと2,778時間】
 覚悟のノー勉強デー。

■本日摂取したオタク成分(オタキングログ)
『星合の空』第12話、上述のとおり。『spy×familly』第1話、以前原作が無料公開されている時に2巻くらいまで読んでいるが、話はもう覚えていないので新鮮に視聴。まあ楽しみな作品だな。『アンナチュラル』第6話、おっ。ここまでひたすら被害者に寄り添い犯人側の情報は最小限しか描いていなかった本作が、今回は珍しく(第1話以来か)アクション&サスペンスで犯人を追い詰める感じがあった。ただ、本作の上手いところは毎回別の事件を追いかけながらメインストーリーがじわじわと進展している点。

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