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0580:起こりうることは、起こる

先日からアニメ『盾の勇者の成り上がり』第1期を観返している。第2期が始まったので、ここまでの話の復習というわけだ。

この作品には、序盤から明確な悪役がいる(未見の方のために誰がそうかは明示しないでおく)。主人公に対して権力を振りかざし様々な陰謀・罠・嘘・邪魔を仕掛ける人物だ。これが非道い。実に酷い。権力があるから、大勢の目撃者の前でバレバレの邪魔をして「そんなことはしていない、お前がやったんだろう」という。目撃者は権力者に阿り、口を閉ざす。「さすがにこんな露骨な悪者はいねえよ」と思うほどだ。

しかし、今般の戦争でロシア軍のやり口とロシア政府のプロパガンダをまざまざと見せつけられては、「いたよ……」と認めざるを得ない。

私たちは正常性バイアスで、自分の身の回りの人間の善性を前提に物事を考える。少なくとも、大勢の人の前で露骨な嘘や犯罪行為をする人間はまずいない(他人の目が抑止力になる)と思っている。それは、思い込みなのだ。実際には、物理的にあり得ることは、現実に起こりうる。現実に起こりうることは、世界のどこかで、起きている。超大国ロシアが世界注視の中でこのような戦争をするとは、「嘘も百回言えば真実になる」をこうまで露骨に実行するとは、2月24日以前に誰が想像し得たろう。軍事専門家はチェチェンやシリアなどロシアの絡んだ現代戦と同じ事が起きていると言っているが、同時に、まさかウクライナに対してそれをするとはとも言っている。

公務員の世界でも、個人の不祥事はともかく、組織的な違法行為が起こり得ると考える現役公務員はどのくらいいるだろう。普通に仕事をしている中でそのような経験を間近に見聞することは、私の経験上、ほとんどない筈だ。稟議制は大勢の人が意思決定過程に関わる。その中で一人または少数の人が不正を行おうとしても、他の人がそれは不正だと指摘すれば稟議は止まる。だから不正は起きにくい──「起こらない」ではなくて。森友問題における公文書の改竄・秘匿のように、ふとした時にそれは実際に起きるのだ。

起こりうることは起こる、という前提で、それをできる限り起こらないようにするのが内部統制の目指すところだ。

--------(以下noteの平常日記要素)

■本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
【累積222h00m/合格目安3,000時間まであと2,778時間】
 覚悟のノー勉強デー。目標5月頭再開。

■本日摂取したオタク成分(オタキングログ)
『不滅のあなたへ』第12話、グーグーの死。まあこの作品、いろいろあって死が軽くなってくる。その点、ドラゴンボールに近い。ただ、その仕掛けのお陰で後にいろんな時代・地域のキャラがごちゃ混ぜの面白さが生まれてる。これはこれでありだな。『パリピ孔明』第4話、孔明の軍略から目が離せぬわい。『盾の勇者の成り上がり』第10~13話、あー、やっぱおもろいわ。『サクガン』第9~10話、これも前々期でしばらく観て無かった。なんか観方がいい加減になってるな。

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