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MC春香の日記帳

いきなりですが、まずは何度も私を支えてくれた言葉の紹介から。TC02(近未来アウトサイダー)のリリイベ後に投稿された、天海春香役中村繪里子さんの言葉です。

1.はじめに ~ミリオンキャスティングに関わった全ての方へ~

ミリオンキャスティング(以下MC)の1回戦が終了しました。2回戦に向けて準備を進められている方がいらっしゃる傍らで大変恐縮ですが、1回戦にフォーカスして話を進めたいと思います。
まず、何かしらの形で関わられた皆さん。本当にお疲れ様でした……!
いや、本当に。
皆さんの関わり方の方法、深度、それぞれだと思います。もちろん、楽しい100%で投票期間を終えられた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、多くの人にとっては良くも悪くも「疲れる」企画だったのではないか、と思います。
語ったり、叫んだり、工夫をしたり、企画を主催したり、協力したり、衝突したり……普段のプロデュース活動ではまず生じることのない問題に直面します。
そして皆さんそれぞれに、頑張ったこと、嬉しかったこと、辛かったこと、あると思います。外野の私が皆さんの気持ちを察しきることはできませんし、何か言おうとしても皆さんにしか分からない事情もあるでしょう。だからこそ、余計な口出しはしません。心から「お疲れ様でした」とだけ、言わせてください

さて、本記事には次の要素が含まれています。
・私目線で、MCの春香を応援してきた日記
・読んでくださっている皆さんにお伝えしたい私の気持ち

また、次の要素は含まれていません。
×なんかすごい戦略とかの話
×客観的な観戦記
×怒りや激しい批判

私は私がこの目で見たものくらいしか正確に書けませんし、それですら色眼鏡がかかっているかもしれません。何か気になることがあれば遠慮なくご指摘ください。
より客観的な観戦記については、是非ほかの春香P等の記事をご参照ください(他力本願寺)

2.MC開始まで

まずスタンスの話から。
私は天海春香・島原エレナPとして活動しています。ただ投票企画に関しては、今回はTC以降から仲間と対策を練るなどしてきた春香に集中することにしました。正直エレナ・エレナPに対して申し訳なく思います。複数のことに全力投球できないタイプだとわかってたので……。今後他の場面で信頼回復に努めます。

さて、12月時点では自分もどの役がいいか全く見当がつかず、ひとまず全役を春香に当てはめて考えたりしていました。

もうどれでも似合うじゃん(親バカ)
これだ! という決定打を見つけられず、結局時間だけがズルズル過ぎていきます。

※なお2回戦の「悪役?令嬢」については、票の持ち越しがあるという仕様上「あまりにも勝負が読めなさすぎる」と判断し、少なくともこの時点では、私はあまり考えないことにしました。投票企画じゃなかったらいくらでも妄想捗るんですけどね……。

そしてMC開始直前、何をしていたかというと。
プラチナスタータイム ~Emotion Light~ 走ってました。

春香色のステージ15位、お疲れ様でした。ありがとうございます。

いや、まさか投票イベント直前にこんなに「走りたいっ!」と思えるイベントが来るなんて……『オレンジ・エピソード』がめちゃくちゃ好きで、頑張りました。結果出せてよかったです。
まあそれはいいのですが……さすがにイベラン中はなかなか心身に余裕ができないため、イベント終了直後からようやくMCについて考え始めました。正直、1月前半は余裕あったのですから、ここでもう少し自分の考えをまとめておけばバタバタしなかったのにな……と反省しています。

とりあえず、もう一度各役と向き合って、私が出した答えはこれでした。

ほ っ と 「な」 か な い っ て 何 だ よ

誤字はさておき。
現代伝奇ホラー、物語の中心から少し離れて姉妹を「気にかけている」人として描かれている従姉妹役。
仲間思いで、周りのことをなにかと気にかけていて、アニメでは千早ちゃんに「ほっとかないよ」と強く言うほど気持ちが強い春香。
ここに私はシンパシーを感じ、「従姉妹役春香なら名演ができる」と踏み、ひとまず推してみることにしました。

TLや春香コミュニティ(MCに向けて作られていました)を見ていると、他の春香Pの意見表明も様々目に入ってきます。どれも素敵なものばかりで、心が揺れてしまう! とはいえあまりバラバラのままMCに突入するのもアレなので、どこかで春香P同士で話し合わなければ……と思いつつ、下記のような楽観をしていました。
「まあ、直前になれば、ミリシタ内にコンベンションセンター(以下コンベ)が設置されるから……そこで意見交換を積極的にやっていこう!」と。

しかし……

……

うーん、なかなかコンベが設置されない。
いよいよ投票開始前日である1月30日の夜になってしまいました。
せめて集まれる人だけでも集まって意見交換がしたい……
ということで、コミュニティにて「前夜祭」を提案しました。

投票企画の難しい点に、「投票先を絞って票を集中させれば当選の可能性は高くなるが、そのためにはだれかが意見を曲げなければならない」というものがあります。一方、「どの役もそれぞれ魅力的だし、多数派が推している役があればそれを応援していこう」という方も一定数いるはずです。
そこで「前夜祭」という場を設け、現時点での意気込みを皆で表明して気持ちを高めていくと共に、現時点での皆の推し状況を可視化する狙いがありました。意見を作るにも変えるにも変えないにしても、周りの状況が可視化されなければ暗中模索になってしまいますし……

ということで前夜祭でははたまた多くの春香Pが意気込みを語ってくれたほか、最終的に従姉妹役を推す声が多いことが可視化されました。
また、1月30日0時のMC開始直後に「START!!ダッシュキャンペーン」と称して投票を行う企画を立てることができました。
あくまでミリシタのことはミリシタで決めるべきなので、実際に「春香陣営」の意見を固めるのは投票後のコンベに任せ、投票先はひとまず自由としました。
とはいえ開始前に簡単にではありますが、気持ちをMCに向けていくことができてよかったです。

そして、長い長い1か月が幕を開けました。

※本稿で「陣営」という語は、「コンベにおける意見形成・これに基づくコンベ内外での宣伝を主要素とする、そのアイドルの得票傾向を大きく動かす集団」と定義しています。

3.前半戦(~2/14)

START!!ダッシュキャンペーンが功を奏したかどうかは分かりませんが、春香は従姉妹役の首位に立つことができました。
しかし、劇場最年長で面倒見がよいみんなのお姉さん、馬場このみさんが後ろにぴったりくっついてきて、抜きつ抜かれつが始まります。ここから従姉妹役をめぐる攻防が始まりました。

なお、最序盤から「1票で同一テーマ内の2役に投票できる」というMCの仕様と向き合うこととなりました。
1月31日の深夜に春香コンベに投稿された意見(陣営単位での協力を提案するもの)を皮切りとして、「陣営と陣営で積極的協力関係は築かない」=「春香の2役目をどうするかは個人の自由とする」という雰囲気が作られたのです。
単純な話、コンベで春香の役をどうするかまでは決められても、各人が2役目をどうするかまでは正直左右できないだろうと思っていました。何かを強制して「私は他の役のこの子を応援してるのに……」と思わせたくないですしね。
あの場にいた春香Pたちが良い雰囲気を作ってくれて本当に助かりました。まあ仕様上、実質的な協力関係がどこかでできるだろうとは思っていましたが、それはこの時点では先読みしきれない事です。
なおこの投票の仕様が原因で、恐らくどの陣営も最初から最後まで悩まされたり助かったり、色々あったと思います……。皆の気持ちを調整するために頑張った方、悩んだ方がいたはずです、本当にお疲れ様です。

少し時間を巻き戻し、初日にはコンベにて

・陣営としては従姉妹役で推していく
・毎日0時、8時、20時に「おはるか投票」と称して定時投票を行う

という話が出ていたはずです。毎日票を積み上げていくのは大事なので、定時投票を最後まで無理なく(眠いときは0時を飛ばす、忙しいときは8時を飛ばす等)続けられたのは良かったなと思います。

姉妹を助ける光の従姉妹、実は因襲の守り手だった闇の従姉妹……どちらに転んでも魅力的だと思っていました。

次に、2月3日に会議が開催されました。
ちなみに、これは自慢ではなく「何か物申したいことがあれば是非私に言ってくださいね!」の意味で言うのですが……会議の言い出しっぺ(これは他の方からもご提案いただいています)や司会(これは基本私)を多く務めさせていただきました。落ち着きが無いタイプなのでなにかと出しゃばってしまいましたが、受け入れてくださって大変ありがたいです。
拙い進行でご迷惑をおかけした所もあったかと思いますが、春香Pの皆様が積極的に意見を出してくださったり、フォローしてくださったりしたこと、本当に嬉しかったです。ご協力に対して心から感謝いたします

話を戻して2月3日時点で

・2月5日に従姉妹っぽい春香のスクショを投稿する「#従姉妹はるカメラ」を開催する
・2月9日に、終了直後のFantastic Lightのスクショ大会「#従姉妹はるカメラ」を開催+イベント報酬で気持ち投票をする(このみさんに早めに差を付けるため)
2月14日のバレンタインに一斉投票を行う

以上の3点が決まりました。
「はるカメラ」はTCのときのイベント曲スクショ大会に端を欲し、TC以降もイベント曲ごとに開催されていた企画名で、今回また名前をお借りすることにしました。スクショ投稿するの楽しいですからね。票差でピリピリしがちな投票企画だからこそエンジョイ企画大事だと思います。

2月5日の従姉妹はるカメラ後にも会議を行い、

・2月9日の従姉妹はるカメラ時の投票の規模感については、前日のこのみさんとの票差を見て決定する
・2月14日の一斉投票の名前を「#従姉妹春香のチョコレー投票」とする

以上が決定されました。

春香と言えばお菓子づくりですしね。早々とイメージが固まったのはよかったですね。

およそ同時期、医師役として邁進していた貴音さん陣営にて「バレンタインに一斉等の企画をうつ現代伝奇ホラー陣営で、ホラーを盛り上げるために共同企画をできないか?」という話が出ていることを複数人で察知していました。後の 「#バレンタ因襲祭」 です。最初は(私の観測範囲では)春香・貴音・桃子のみが同日開催だったと思うのですが、最終的にかなりの陣営が企画を撃っていました……いやはや、凄い日でした。
陣営の垣根を越えて、同じテーマを盛り上げるために手を繋ぎたい……その行動力と熱意に敬意を表します。

ただ、それが前述のとおり誰かの2役目投票先を制限することになってしまったら良くないなという意識もあり、コンベにて次の意見がまとまりました。

・他陣営からコンベ等に企画の提案があった場合、それに参加するかどうかは個人の判断に任せる

私は自分のことに精いっぱいであまり企画に参加できず申し訳なかったですが、人によってはTwitterスペース等で闊達に議論をしていたようです。陣営の垣根を越えて各役の掘り下げを頑張っていた皆様、本当に凄いと思います。ホラージャンルが少しでも盛り上がっていたら嬉しいです。

これはたまたま私が引用RTしたものですが、(恐らく個人での自由参加も含めてでしょうか)呼びかけに乗った陣営がこれだけいたんですね。ほんと凄い日でした。

2月8日には「翌日の従姉妹はるカメラでどれくらい票を出すか?」を議題として提案しましたが、これは意見が様々だったので、これは各人の自由に任せた方がいいな、という結論に達しました。この日は司会の私が「具体例があったほうが分かりやすいかな?」と思って提示したら、却って皆さんを混乱させてしまいましたね。申し訳なかったです。皆さんが変わらず活発に議論してくださるおかげで上手く着地できました、ありがとうございます!

2月10日には、MOIW2023の企画を記念して千早陣営が一斉投票「#如月千早の約束REC記念祭」を実施しました。『約束』という大事な歌を”千早が”届けるパフォーマンス……本当に素敵で心を奪われました。
このとき特に企画の無かった春香も大きく票を伸ばしており、多くの方から2役目に春香を選んでいただいた&姉役千早を応援していた春香Pが駆け付けたであろうことを示唆しています。票の仕様上各所で発生した現象ではありますが、大きな応援の気持ち……大変ありがたく思います。

そしていよいよ2月14日、従姉妹春香のチョコレー投票の日を迎えます。
……の前に、ぼんやり頭で考えていたことがありました。

翌日がヤバいな

2月14日の春香一斉投票前、従姉妹役2位だった春香はこのみさんから実に10万票以上の差を付けられていました。ここだけで見れば「まくれるのか、まくれないのか」の話だけ考えればよいのですが、前述のとおり同日に多くのホラー陣営が企画を打つことになっていました。1票2役という仕様も相まって、正直何がどうなるか全くわかりませんでした。
翌15日をどんな感じで迎えるのか数パターン想像してみますが……最悪なのは、「春香初の全力一斉投票」が完全に凌がれた場合です。春香Pのモチベがガタ落ちしたらどうしよう……。一緒に頑張ってきた仲間の暗い顔は見たくありません。
不安な気持ちになるのは未来が見えないときだ、と考えた私は、「とにかくどんな結果になっても、翌朝になったら次の話し合いを提案しよう。考える暇もなく早急に次の企画を決めて、全力でそこに向かおう」と心の中で決めました……自分に言い聞かせるように。

結果から言うと、このみさんに追いつくことはできませんでした。あと1万票差……というところまで詰まったのですが、最終的には6万票差ほどまで離されてしまいます。
とはいえもちろん、一斉自体は大変盛り上がりました。ツイートをタグで追っていくと、たくさんの票が春香P以外からも頂いていることがよくわかりました。

ここでも春香を応援して下さる気持ちに感謝、感謝、感謝です。

しかし、強がりだけではなんとかならないのもまた人間です。後から他の春香Pに話を聞くと「このあたりで、正直もうダメだと思っていた」という方もいらっしゃいました。皆さん1から10まで表に出さなかっただけで、辛いのを我慢してたんだろうなあと思うと胸が痛みます。

それでも。

ここで止まるわけにはいきません。
それを皆さんよく分かっていたから、辛いのを表に出し過ぎずにいてくれてたんだと思います。
こうして私たちは、不屈の精神を胸にたたえながら後半戦へ突入していくことになりました。

(自分のツイートばっか載せてるのは小心者だからです)

4.後半戦(2/15~)

2月16日、早速コンベで話し合いを開きました。頼もしい仲間は、従姉妹役春香をもっともっと盛り上げていくために
ここで後半戦の大まかなスキームが決定されます。

・デイリー投票の強化(タグ等は変えず個々人の意識や宣伝を変えていく)
・次回一斉投票を2月23日に決定し、タグは”今”から最終盤まで使っていく

2月23日になったのは、このとき開催されていたミリオンライブ10周年イベントのポイント報酬で貰える投票券を、遅すぎないタイミングで出したかったからです。祝日でちょうどよかったですしね。
そして。ここで決まった一斉投票タグ、それこそが

従姉妹春香

ほっとかない

でした。
前半で春香の性格に注目して使っていた「#従姉妹春香ほっとかない」が、ピンチの春香を救うために「#従姉妹春香ほっとかない」になって帰ってきた……的なイメージです。勝手なイメージです。

MC第1回後半戦は、この日を皮切りに従姉妹春香をほっとかない戦いになっていきます。

ドンキのポップか???
ところでミリシタPに「ヴぁい」ってどれくらい通じるのだろうか……。

2月17日には有志によって「#はるみず従姉妹デー」が開催されていました。
キーパーソンは、従姉妹役春香に対してMC初期からペア票が一定数見られた姉役・真壁瑞希です(私も元々瑞希好きなので入れてました)。
春香と瑞希の組み合わせでイラスト、文章、スクショ等を自由に投稿する企画でした。
私が思っていた以上に一部では「春香と瑞希の共演が見てみたい!」と盛り上がっていたようで、その熱意がこのような企画に結実したのだと思います(詳しい誕生経緯を存じ上げません、ごめんなさい!)。
何度も出してきたとおり「2票目をどこに投じるかは自由」という方針はありましたが、当然有志で「この組み合わせを推したい」と立ち上がるのも自由なわけです。そしてこの企画には、かなりの春香P・瑞希Pが参加しており、有志による草の根活動が大きなムーブメントに発展していたことに気づかされました。

春香と瑞希は(美也のメインコミュ第85話「とおくとおくたかく」といった共演例はありますが)今まであまりペアで語られてこなかった関係性でした。しかしよく見てみると、17歳という年齢(17日に企画された理由と思われる)や出身が神奈川県であること、髪の長さなどの共通点があります。性格も対照的とも似ているとも考えられるでしょう。多くの方がこの新しい組み合わせの可能性に希望を持っていました。私も同じ思いです。適切な言い方なのかどうかわかりませんが……投票企画を通じて新しい可能性が生まれた時点である種”かけがえのない勝利”を得た、と言っても過言ではないと信じています。
そして……この「はるみず」が、MC終盤の戦線を大きく揺るがしていくことになろうとは、知る由もありませんでした。

予断を挟みますが、今回のMCでは「こことここのペアで票を積みあっている」という実質的協力関係のことが各所で「ライン」と呼ばれていました。私はいつもTwitterで"従姉妹役に天海"と検索して投票ツイートを見ていましたが、その「ライン」から外れたペアで春香に投票してくださっていた方も最初から最後までお見掛けしていました。
なかなかそのような方にお礼を言う機会がなかったな、と、思いまして。
あなたが好きな春香を信じてくださって、ありがとうございます。ちゃんと見ていますよ。

さて、春香の一斉である23日が刻一刻と近づいていきます。

https://twitter.com/f_of_panda/status/1627624106198962184?s=20

もう必死です。
考えることをやめ、質より量で告知を投下し続けます。
質が質なのでまあ、効果的だったのかどうかはさておき()
それでも、悩んで立ち止まるよりはマシだと信じてきました。

Raise the FLAGめちゃくちゃ聞いてました。他にもいろいろ、とにかく気持ちを昂らせる曲を毎日聞いていました。
そしていよいよ23日の20時、一斉投票の時間が近づいてきます。

一斉開始直前にはほぼ9万の差がついていました。
ここで全力を出すぞ! と息巻いてはいたものの、気を抜いた瞬間(ここで追いつけなかった、もう……)という気持ちが生まれてしまいます。
こうなると、春香を応援してくれる皆さんを、春香を、信じるしかありません。

2023年2月23日――
「従姉妹春香をほっとかない」、開始。

まず最初の30分で、春香に3万強の票が入りました。
それに呼応してペア票が入る陣営があるのですが、その多くが姉役の瑞希に入りました。

21時半には、姉役で2位だった瑞希が首位を奪還します。
タグを追ってみると、はるみずの可能性を拓くべしと言わんばかりに、多くの方が票を投じてくださっていました。本当に、本当にありがたい話です。
春香の方も約3万票差まで縮める大健闘でした。

しかし……通常の一斉投票でしたら、時間と共に徐々にペースダウンして落ち着いていくものです。私も「ああ、こんな光景が見れたらこれ以上望むのはワガママかな」と自分に言い聞かせて、何とも言えない深いため息をついていました。

しかし。
何かがおかしい。

春香の勢いが全く衰えない
予想だにしていなかった伸び具合に、心臓が熱を持ち始めます。
そして……

2月で、一番大きな声を上げました。
一番熱い涙を流しました。

私は見ていました。
春香Pの皆さんがこの光景を見るために頑張ってきたことを。
春香Pではないであろう方が、たっくさん、「春香をほっとかない!」と言いながらこの日に駆けつけてくれていたことを。
1票でも100票でも、気持ちだけでも。
従姉妹春香をほっとかなかったひとりひとりのおかげで、この光景を見ることができました。

記録より大事な記憶がある。
この記憶、絶対に忘れません。
この日感じた喜びと感謝、絶対に忘れません。

最終的に、勢いは留まるところを知らず、翌朝には6万票程の差を付けて首位に立つことができました。

さて、私の予定は崩れてしまいました。
というのも、チョコレー投票のときと同じで、最悪の想定として渾身の一斉が凌がれて本格的に諦めムードになったらどうしよう……とあれこれ提案を考えていたのですが。
ここにあるのは元気に最後まで戦おうと輝く仲間の姿です。
今必要なのは、足掻きの策ではありません。
春香を応援して下さる皆さんが、最後まで自分らしく戦い抜くための前向きなロードマップです。
とはいえ、この時点で(ガシャ課金票を除けば)大量の票を得る手段がありませんでした。しかし、最後までキャスティング企画を楽しむために、そしてたとえ少しの票でも春香に入れて頂くために、やはり何かキッカケが必要です。
そこで25日には春香Pの皆さんと話し合いを行うことにしました。

なお、25日には瑞希の一斉投票があり、ここでも大きな票を頂いています。

最終的に差は12万にまで広がりました。23日と併せて春香・瑞希間では大きなエールの送り合いが発生し、結果としてかなり強い結びつきができていたことがわかります。
あくまで姉役瑞希を応援していた私の見解ではありますが、瑞希Pの皆様には(特に後半)同じ苦難を共に潜り抜けた戦友のような気持ちを抱いています。迷惑でなければ心の中で改めて握手させてください。ぐっ。

そんな激動をこの目にしつつ、話し合いは皆さんのおかげで順調にまとまり、最後の方針が決定されました。

・最後の企画「はるカーテンコール」を2/27の20時から投票終了まで実施
・Twitterやコンベにてスクショ・春香の語りなど、自由に投稿する
・投票も可能な人で行い、コアタイムを28日20時に設定する

この1か月、激動のドラマの最後に、ありったけの声援と感謝を。
そんな思い(たぶん)で名づけられた、カーテンコールでした。

奇しくも企画開始の27日は、ミリオンライブ記念すべき10周年でした。
それを記念し、多くの陣営が一斉投票を企画していました。
その中に、このみさん陣営がいました。また、このみさんと強い結びつきがあったまつりちゃん陣営の姿もありました。

そう、あくまで春香陣営は一刻も早く追いつくために一斉投票を23日に設定したまで。27日、すなわち終了前日に追い上げられて陣営の士気が乱れるのだけは避けたいと思いました。
そこで私は記念のニコ生に遅刻しつつなんとか仲間を鼓舞しようと言葉を紡ぎました。

どうも、ことあるごとにポエムがクサいと言われてる人です。すんません。

こうして、最後のドラマが幕を開けました。
「はるカーテンコール」はあくまで便宜上の企画名であって、タグ自体は慣れ親しまれた「従姉妹春香をほっとかない」を使用していました。新しいタグを作るかどうか、話し合いでは意見が割れたりもしましたが、メリットを勘案してこの形になりました。振り返るとこのタグで多くの方が投稿してくださっており、良かったなあと思います。

10時半の時点でこのみさんに再び首位を明け渡すことになりました。
しかし覚悟はしていたので、臆することはありません。
ここから長い接戦が始まりました。

あとはもうがむしゃらに春香を発信するのみです。

そして、泣いても笑っても……MC1回戦の最終日がやってきました。

お昼ごろには各コンベに「はるカーテンコール」の宣伝でお邪魔しましたが、(私も拡散に協力していましたが)言い回しに思慮が足らない部分があり、ご指摘をいただいておりました。大変申し訳ございませんでした。
宣伝に応じて応援のコメントを下さった方には大きな感謝を申し上げます(2回戦にいらっしゃる陣営に関しては、個人的にタイミングを見てお返しに上がりたいと思います)。
また、このときに同僚を責めるでもなく、謝罪と気持ちの切り替えを速やかに行ってくださった春香Pの皆さんに、心から感謝しています。

そして、

従姉妹役、抜きつ抜かれつの大接戦――

もうお互い大量の票は残ってないはずなのですが、激しい応酬が続いていました。更新タイミングによっては1票差のタイミングもあったようです。そんなことある??
おそらく接戦が呼び水になって、多くの応援が従姉妹戦線に集まっていたのだと予想されます。
接戦は胃が痛いけれど、そこに勝機がある。そこに希望がある。
まさに最終決戦にふさわしい舞台が用意されていました。

最後の投票コアタイム、20時。
課金票で武装した人、最後の最後の票を入れたい人、春香を応援して下さる人。
最後に力を合わせるときがきました。

この瞬間、少し接戦状態から差が開き、1万4千票ほどのビハインドでした。

コアタイムが功を奏し、再び巻き返すことに成功しました。

しかし。

激しい鍔迫り合いほど。

終わるときはあっけないものです。

MCの最後を企画で盛り上げようとしているのは、もちろん春香陣営だけではありません。
再び抜き返され、終了1時間前で約10万票の差を付けられました。

考えるな、考えるな、考えるな。
手が震えても、少しでも最後まで春香の頑張りを知ってもらおうと、必死で追加の宣伝画像を作りました。

自分が使う言葉遣いが、だんだんと変わってきていることに気づきました。
これを諦めとは呼びたくないですが、確実に何かが変わってしまいました。
せめて穏やかに終わろうと。
手から零れ落ちたものより、手に残ったものを大事にしようと。

そして。

3月1日になりました。

長い冬が終わり、春が来ました

本当に少しだけですが、何年ぶりかも忘れましたが、声を上げて泣きました。
たぶん、陳腐な人生を送っているので、生きてて初めて悔し涙を流しました。
悪くない気分でした。

もし私に誇れることがあるとしたら。
頼もしかった春香Pの皆さんに、春香を応援してくれた全ての方に、春香の新しい可能性を拓いてくださった方に、最後まで正々堂々と勝負してくださったこのみPの皆さんに、そして大好きな天海春香に。
たくさんの感謝を抱いて、穏やかな気持ちでこの日眠りに就けたことです。

本当に、お疲れ様でした。


5.おわりに

悔し泣きしそうになったけどこれ見て嬉し泣きした

MC1回戦の結果として、春香は現代伝奇ホラーにゲスト出演することが内定しました……!
従姉妹役という形では叶いませんでしたが、きっと春香らしい名演を見せてくれることでしょう。上に書いたとおり、得たものの方に目を向ければこれ以上ない充実した戦果だったと確信しています。皆さんと一緒に頑張ってきた甲斐があった、これに尽きます。

「もっとこうしておけばよかった」というのも振り返ってみると色々あるのですが、まあ人間常にパーフェクトゲームができるわけではありませんので、ここで自分を責めるのはやめておきます。

ただまあ……冒頭にも書きましたが、本当に疲れますね。自分の意志が春香の未来を大きく左右してしまうかもしれない。もしかしたら足を引っ張ってしまうかもしれない。そんな気持ちと向き合い続けた1か月でした。
そんなこともあり、敗北のショックとかは意外と無かったのですが、単純にこれ以上頑張ったら心身がヤバいと判断し、2回戦についてはセルフドクターストップをかけています。これについては本当に本当に申し訳なく思っています。ごめんなさい。

そんな中でも、少しでも天海春香を盛り上げようと活動を続けている春香Pたちがいます。
投票先を統一しているわけではないのですが、票が集まっている公爵役にフォーカスして皆さん楽しんでおられます。よかったら「#天海春香は公爵である」で検索してみてください。はるかっこいい。

以上、あくまで「私が何をしてきたか」にフォーカスしてブログを綴りました。
もうしつこいくらいに書きますが、MC春香に関わってくださった全ての皆様に感謝が絶えません。
一緒に春香の未来を作ってくださって、ありがとうございます!
それでは、現代伝奇ホラーのドラマCDでお会いしましょう。


へびのあし

「負けたから/もう疲れたからこんな企画やるな」と言うつもりはありません。
しかし、何かしらの形で改善はしてほしいなあと思う点もあります。

突然ですが、あなたは学校のクラスの生徒です。
ある日、体育の授業の前に先生がこう言いました。
「次の時間は、みんなのかけっこの速さを測るぞ!」
元気よく「はい!」と返事したあなたは、運動靴に履き替えるとあれこれ考えながら校庭に向かいます。どうすれば速く走れるかな、スタートダッシュをどう切ろうかな、フォームはどうしようかな……と。
さて、いざ校庭につくと、先生はクラスの皆にこう告げました。

「さて、みんなのかけっこの速さを、これからサッカーで測るぞ!」

確かに、かけっこが速い人ほど有利です。さっさとボールをとってそのままゴールまで突っ走ればいいのですから。
しかし、それをテクニックでブロックすれば、かけっこが遅い人にも活躍するチャンスがあります
しかもサッカーはチームプレイですから、自分以外のことも考えなくてはなりません。皆で団結できればチームプレイができますが、団結できなかったら相手に歯が立たなくなる可能性もあります。

端的に言いましょう。私から見て、これが(少なくとも私が体験したTB以降の)ミリシタの投票企画です。
すなわち、公式が打ち立てた目標に対して、それより複雑なやりとりを求められるルール設定がなされているわけです。
少なくない方が「見たい役と、勝てそうなor皆に人気な役が異なる」というジレンマを抱えてしまうのはこのためです。
(私は考え方が異なる――すなわち春香はそもそもどんな役でも名演をすると思っていて、ある意味どんな役でもいい――のですが、幸運であると考えています)

また、
1.取れる手段を全て頑張って、役を勝ち取ることが重要である
2.勝ち負けよりも、本来の目的を逸脱するような手段は取らないことが重要である
こういった方針も割れることがあります。よく言われるのはTwitterのダイマ募集に反応することの是非だと思います。

結局「アイドルごとに『陣営』としてある程度まとまった動きを取る必要性」に繋がってきます。
普段は交わることがない人とも交わる必要が出てくるでしょう。
要するに普段は「お前はお前、ぼくはぼく!それでよかろう!」で済んでいたことも、それで済まなくなるのです。

一言で言いましょう。
このルールだとユーザーの心理的負担が大きすぎるのでは?
と思わずにはいられないのです。

投票期間を極力短くし、途中経過をマスクした上で52役以上用意すれば、この問題は解決できるのでしょうか。
ユーザー各々の「これが見たい」を可視化する試みは達成できると思います。
ただし、「競い合うことでしか生まれない何かがある」「勝ち残った者に報酬が待っているという魅力がある」というのは、TCでファイナルデイという勝ちを経験しているから理解できてしまいます。

もっと現実的な話、課金の動線を作りたいんだろうなあとも思いますし、これが商売である以上否定はできません。
しかし、短期的に見れば課金票による集金が見込めても、長期的に見て疲れてしまうPを増やすことが得策とも思えません。
何かこう、持続可能なアイマス、持続可能なキャスティング企画を実現することはできないのでしょうか。

今後このような問題意識をベースとして、お問合せ等していこうかなあと考えている次第です。
皆様におかれましては、以上のように「なぜ投票企画では意見が食い違うのか」を意識していただき、なるべく仲間内で争わないようにしてくださると幸いに思います。

2023.4.30 追記

本日のニコニコ超会議内で発表された最終結果を受けて、ヘッダー画像を更新しました。
春香については、実に不正票が新たに約48万票も取り除かれた結果となりました。
真剣に頑張っていた春香P、従姉妹春香を応援して下さったたくさんの方々、春香と正々堂々戦ってくださったこのみPはじめ素敵なライバルたち、皆さんに対して大変申し訳なく思います。また、同じく大きく不正票の煽りを受けた陣営については、本気で頑張っていた方は決して気に病んでほしくないということをお伝えしたく思います。
(そんな人はこんなブログ読んでないでしょうが)恥ずべき行為を行い、春香の名誉を汚した者に対し強い憤りを覚えます。二度と私たちの眼前にのこのこ出られると思わないでください。

……と、なにはともあれ無事春香のゲスト出演が決まったことは大変嬉しいことです!
10月開催予定の現代伝奇ホラーのイベント、心から楽しみにしています。対戦よろしくお願いしますっ!!

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