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大地を前に人は何を思う。

 一夜でこんなにも降るものなのか。

 今日は5:30に起きた。一面白銀のまっさらな景色。昨日雪かきはしたはず…という曖昧な記憶をいとも簡単に打ち砕く、大雪。

 父親と2人で車が動くスペースを確保し、およそ庭の3分の2くらいを整理。ここまで約1時間。
 父親が仕事に出かけた後も、残りの整理を約1時間くらい。

 
 白い怪物と向き合いすぎた結果、家の蛍光灯の色が何故か違う色に見えた。雪は人の色覚までも葬ろうとしていたのか。

 一通り終わってホッとしたのも束の間、自然は容赦なく襲いかかる。まるでいたちごっこのごとく。そのたびごとにまた外に出て動き回る。そして片付けては降り、そしてまた動く。

 今シーズン一番の大雪を前に、人は何を思う。思考を放棄して、眼前に広がる現象に遮二無二立ち向かう時、己の現在と向き合い、自らをアップデートする。そんな時間が、刻々と過ぎ去っていた。

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