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「F」主催即興ディベート大会 共通要綱

 本記事は、ディベートサークル「F」が主催する即興ディベート大会の要綱を掲載したものとなります。ディベートサークル「F」では、定期的に即興ディベートの大会を開催しておりますので、皆様是非ご参加ください。

 参加方法は以下の記事、並びに解説動画をご確認ください。

◇即興ディベート大会 共通要綱

制定 2020年3月22日
更新 2020年3月22日


第1条 (目的)
1.本ルールは、「F」即興ディベート大会の運営方法および、ディベーター、ジャッジ、 大会運営者等の権利・義務を明確にすることにより、公正かつ円滑な大会運営に資することを目的とする。

第2条(論題)
1.論題は、大会運営者が定める。
2.試合中のいかなる議論によっても、論題の文言そのものを変更することはできない。
3.論題中の文言の定義および論題の解釈は、ディベーターの議論に委ねられる。

第3条 (役割)
1.試合では、対戦する二つのチームは肯定側と否定側に分かれ、そのいずれかを担当する。いずれの側を担当するかを各チームが任意に選択することはできない。
2.肯定側は論題を肯定することをその役割とし、否定側は論題の肯定を妨げることをその役割とする。
3.論題の肯定、およびそれを妨げる方法については、大会概要に別段の定めがある場合を除き、選手の議論に委ねられる。

第4条 (フォーマット)
1.二つのチームは、フォーマットに従い、スピーチ等を行う。フォーマットに関しては、大会概要に別段の定めがある場合を除き、以下のフォーマットに従い、スピーチ等を行う。

肯定側立論 4分
否定側質疑 2分
否定側立論 4分
肯定側質疑 2分
否定側第一反駁 3分
肯定側第一反駁 3分
否定側第二反駁 3分
肯定側第二反駁 3分
準備時間:否定側第一反駁の前まで各1分、その後は各2分

2.いわゆるロードマップ(スピーチ等の前に、スピーチ等の内容、順序を知らせること)は、 スピーチの時間に繰り入れるものとする。
3.スピーチ等の時間が余った場合、ディベーターが終了を宣言した時点で、 そのスピーチ等を終了する。

第5条 (チーム構成)
1.1チームの人数は、大会要綱に別段の定めがない限り、2名から4名まで構成するものとする。
2.チームの各選手は、すべての試合において、必ず1つ以上のステージを担当する必要がある。

第6条 (議論における注意事項)
1.選手は、スピーチ中に証拠資料を引用することはできない。引用された証拠資料は、判定から除外される。
2.相手が持ち出した主張・根拠に反論する場合を除き、立論のステージで提出されずに反駁で新たに提出された主張や根拠は、判定から除外される。

第7条 (勝敗の決定方法)
1.試合の判定は、ジャッジの投票により決する。ジャッジは引き分けの判定を下すことはできない。
2.ジャッジは、試合の中で提出された議論やスピーチを総合し、第3条の役割を果たしたと判断することのできる立場に投票する責務を負う。
3.ジャッジは原則として各試合において1人以上の奇数人が配置される。ジャッジが複数配置されている場合、各ジャッジが独立して投票を行ったうえで、多数の投票を得たチームが勝利する。
4.ジャッジは、事実の認定及び評価について、原則として試合で選手が提出した議論内容のみに基づいて判断しなければならない。個人的信条・知識や、ディベーターの議論内容と矛盾した内容に基づく判断は、正当な理由がなければ許されない。
5.ジャッジは、試合前にディベーターから求められた場合、大会運営に支障の無い範囲で、自身のジャッジとしての信条(フィロソフィー)を説明する義務を負う。また、自身のフィロソフィーに特徴的な部分があると認める場合は、ディベーターから求められない場合においても、積極的にその内容を開示することができる。

第8条 (反則処分)
1.出場した選手やチームに反則その他競技者として不適切な行為があった場合、以下で別途定めるところに基づき、敗戦や大会失格等の処分が下されることがある。
2.チームの構成員が、次の各号に該当する場合においては、ジャッジ(複数配置されている場合はその多数)の判断で、その所属するチームに対して反則負けの処分を下すことができる。
 A.スピーチ中の選手に対して口頭でアドバイスを行ったとき。
 B.私語等により、スピーチの聞き取りを妨げる行為を行ったとき。
 C.試合中に司会者やジャッジの指示に従わない場合。
 D.その他、試合中、著しくマナーに反する行為があったとき。
3.反則負けの処分が下された場合、ジャッジ(複数配置されている場合はその全て)は、投票結果にかかわらず、反則を犯したチームと反対の側に投票したものとみなす。

第9条 (主催者による反則処分)
1.チームの構成員及びその関係者が、前条第二項に該当し、又は次の各号に該当する場合においては、主催者の判断で、その所属するチームに対して該当試合における反則負けの処分を下し、または大会失格の処分を下すことができる。
 A.大会に出場選手として登録されていない者が大会に出場したとき。
 B.試合中にチームの選手以外の者と相談をしたとき。
 C.大会期間中、著しくマナーに反する行為があったとき。
 D.その他、正当な理由なく大会運営に重大な支障を生じさせたとき。
2.反則負けの処分の効果については、前条二項の規定を準用する。ただし、主催者の判断により、投票結果について変更しないことができる。

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