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ディベートサークル「F」、再始動。

 最初に少し、個人的な昔話をさせてください。

 高校2年生の冬、とある男子校に通っていた僕は、Twitterでこんなつぶやきを見ました。

「国語の授業でやってるディベート、つまらん」

 中3の後輩のそんなツイートには、

「ディベート部あったらやってみたかった感ある」

 という、彼の同級生のリプライが。

 そんな当時の僕は、ディベート甲子園の存在を知っていたり、大会に出たいとも思っていたものの、同期にディベートをやる人もおらず、ひっそりと出場資格最終学年を迎えようとしていた頃。その場の直感で、半分"クソリプ"を送る気持ちで、僕はこうリプライを提げました。

「じゃあ、俺と一緒にディベート部作ろうぜ」

 そんな経緯で生まれた、とある学校の競技ディベート素人集団。しかし、最初はただの雑談部で、それっぽいテーマについて放課後にディスカッションをするだけの日々。聞き覚えのあった論題として救急車有料化論題について調べてみたりしましたが、議論も大して深まらず、若干ながら皆の熱も冷めかけてきたように思えました。

 そんな中、ある日ネットで即興ディベート大会の募集要項を見つけました。開催日も直近の3月。これだ!と思った僕達は、ディベートのルールも詳しくは分からないまま勢いよく申し込みを行い、そのまま大会に参加。そしてこの大会が、僕達にとって、競技ディベート活動を行う上で本当に大きな転機となったのです。

 同じ準備時間で考えたとは思えないほど面白い視点からの議論、スピーチの上手さ、試合の進め方…予選3試合で負け続ける間、いろんな選手のスピーチを聞き、ディベートという競技の魅力を、肌で感じ続けました。

 そして何より、決勝戦の肯定側立論を聞いたとき、ディベートって楽しい!これからも続けたい!と、本当に強く感じました。

 その後、様々な人のサポートに恵まれ、僕たちは現在もディベート活動を続けることができています。こうして振り返ってみると、自分たちの今の活動の原点はあの大会—「F即興」の中にあったのだなぁ、と感じるばかりです。


 恐らく、皆さんにもそれぞれ何かしら、ディベートでなくとも、何かに打ち込む上での原点や契機となる「瞬間」があると思います。そして、そういった瞬間を生み出すには、第一条件として、そういった瞬間を生み出すための「場」が存在する必要があります。

 僕は大学に入ってからずっと、選手として活動する傍ら、中高生だったり、大学生に向けて、様々な形で「場」を提供する試みに挑んできました。多くの方に支えられ、一定の方に届けることはできたと思うものの、あくまで一つの地区に過ぎず、まだまだ機会を提供すべき場所は沢山あります。

 そんな中で、今年の春、多くのディベーターが「日本語ディベートサークルのない大学」に進み、ディベートをやる場を欲している。そう聞いた時、暫く活動を休止していたこの「F」が、再び歩みを始めるべきではないのか、僕はそう考え、Fの前代表の方に、運営のお手伝いをさせて貰えないか、と相談させていただいたのでした。

高校の頃、ディベート甲子園が大好きだった!
だけど、大学にはサークルがない・・・。 という方。

大学に入学して、ディベートをやりたい!
だけど、その場所がない・・・。 という方。

そんな人の為の、ディベートサークルです!

2010年に発足し、現在徐々にメンバーを増やしており、
様々な大学の方がいます!

 因みにFの由来は「Frontier(開拓地)」から。
あなたも一緒にディベート界の開拓者になってみませんか!?

 これは、Fの旧公式サイトに載っていた、設立趣意文です。

 活動理念は、再始動した今も変わりません。サークルがない、ディベートをやる機会がない、パートナーが組めない、試合相手がいない…、Fでは、そんなメンバーが集まって、一緒に活動を行います。参加スタイルも、取り組みたいことも、各自の自由。大学ディベート活動、ディベート普及活動に取り組む全ての皆さんにとってのホームグラウンドになれるように、そして、ディベート界の開拓者になれるように。

 ディベートサークル「F」、再始動します。

2020.3.22
ディベートサークル「F」 代表 蓮池 遼太郎


【活動内容について】

弊サークルの活動内容については、以下の記事をご確認ください!

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