与太話202211
本記事には下ネタが含まれているため、ご留意ください。
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酒場のカウンターで隣に座った初老の男性が話していた。
話によると、男性の知人がずいぶん昔に、シリアを旅したらしい。
旅で彼が訪ねた先は保守的、排他的な地域で、誰からも訝しげな表情で見られ、会話しようとしても避けられて相手にされなかったのだそうだ。
かなり心が荒んできたところに、ある青年が声をかけてきた。
人懐こい笑顔を見せる青年に、彼は心を救われた。日本から来たことを話し、青年は興味深そうに聞いた。
すぐに打ち解けると、青年が突然こう言った。
「実は俺、チ●コでかいんだよね」
そう言われて下半身に目をやると、たしかにズボンの下に股の間から膝の上くらいまで、なにやら太ましいものが浮き出ているのが確認された。
「さわってみて」
青年に言われるまま、彼はそれをさわった。
うわあ、大きい。そう思った。
青年と別れてすぐに、財布とカメラを抜き取られていることに気がついた。
チ●コに注意を引きつけておいた隙に、別の人間が近づいて盗んだのだそうだ。
「…あいつ、それを『チ●コさわらせ泥棒』って呼んでたんだよ」
と言って、初老の男性は笑いながら手元のグラスをぐいと飲み干した。
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