KIKIAU KOTONO ENERUGII #35
病気の子どもと、その兄弟の育児
#15の続きを書きたいと思います。
祝福されない妊娠に寂しさを感じながらも
娘の再発や手術などの忙しさに
出産する日は、あっという間に訪れました。
私はずっと、夫と二人で
なんとかして行かなくてはならなと思い続け
産後をどうしていこうか、考えていました。
しかし、現実は大きく違っていました。
退院後に、実家に戻った私は
日中は母に息子の面倒を見てもらい
娘の付き添いをすることができました。
さらには、夫の両親も手伝いを申し出てくれて
私の実家には4人の祖父母が私に代わって
息子の育児を引き受けてくれたのでした。
この状況は、娘が亡くなるまで続きました。
一時は、育児に関われないことから
自分を責めていたりもしましたが
4人の祖父母に育てられるなんて、息子はなんて
ラッキーな子どもなんだろうと思うようになりました。
子どもはたくさんの愛情の中で育つのが一番だと思います。
それは、親でなくてもいいと私は思います。
色々な価値観、色々な年齢、性別、立場の人が
育児に関わることは素晴らしいと思います。
貴重な経験をさせて貰えたと思っています。
そんな訳で、4人の祖父母に育てられた息子は
現在18歳になりました。
16歳から日本を離れ、コロナの中でもたくましく
生活しています。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。またの訪問をお待ちしています : )