【ノスタルジア】3本の指でノスタルジア

 お疲れ様です。のぎおです。
 多くの地域で緊急事態宣言が解除され始め、ノスタルジアを楽しんでるプレイヤーも少しずつ増え始めております。
 また好きなゲームで遊べるようになるのはとても嬉しいことですが、ゲーセンへの移動中(帰る時も同様)、ゲームプレイ時のマスク着用必須、待ち列の間隔を詰めすぎない等、徹底していきたい所存です。

 さて、久しぶりのノスタルジア記事なので、リハビリがてら指押しに関することを書いていこうと思います。
 以前書いた入門編の内容があるとより読みやすいかと思いますので、まだご覧になっていない方は是非そちらも読んでいただければと思います。(宣伝)

 また、本記事では説明の中に運指番号を記しています。番号と指の対応は以下の通りです。
(1 = 親, 2 = 人, 3 = 中, 4 = 薬, 5 = 小)

「3本の指でノスタルジア」とは?

※「3つのボタンでカービィボウル」とは一切関係ありません。ご了承ください。

 本記事での「3本の指でノスタルジア」は、「親指、人差し指、中指」の3本の指でノスタルジアをプレーすることを指します。
 実はこれ、指押しの超重要テクニックを身につける練習にピッタリなんですよ。

「3本の指でノスタルジア」から「指くぐり」へ

 上記にある「超重要テクニック」というのが、「指くぐり」です。
 おそらく、言葉だけ聞いたことある人は結構いるんじゃないかと思います。
 指くぐりを身につけられると、「スライドを多用しなくなるのでミスタッチが減る」という大きなアドバンテージを得ることができます(*1)。

(*1 ベーシックオンリーのプレイヤーはあまり恩恵を受けられないかもしれませんが、精度面でスライドとかなり差が出ると思います。出来て損はありません。)

 指くぐりでは、主に「親指、人差し指、中指」を中心に使うので、「3本の指でノスタルジア」とつながるわけです。決して縛りプレイじゃないよ!

 以下、「上りの指くぐり」、「下りの指くぐり」の2つに分けて説明していこうと思います。

上りの「指くぐり」(123123...)

 指くぐりを言葉で説明するのは難しいので(*1)、写真付きで説明してみようと思います。

初期状態を、以下の写真の通りとします。

画像6

 ボードは手書きです。即興で作りました。

 ピアノでいうところの「ドレミ」の位置ですね。
 ここから、「ドレミファソ」と順番に弾いてみましょう。


①まず、「ファ」を親指で弾くために、「ミ」を引いた瞬間に右手を少し右にずらします。

画像7

②中指の下に親指をくぐらせて「ファ」を弾きながら、同時に中指を「ミ」から離します。

画像8

(これは説明のために、手首ちょっとオーバーに右に動かしてます。)

③手の位置を戻しつつ、人差し指で「ソ」を弾きます。

画像9

 以下、中指で「ラ」を弾いて①~③を繰り返すと、ずーっと連続して弾き続けることができます(理論上)。

 これが「指くぐり」の大雑把なメカニズムです。

下りの「指くぐり」(321321…)

 降りてくるときは、この逆の通りに動かします。
 ただ、やってみると分かりますが、こっちのほうが少し難しいです。

 初期状態を、以下の写真の通りとします。

画像10

「ラシド」の位置ですね。

①まず、「ソ」を中指で弾くために、「ラ」を弾いた瞬間に右手を少し右にずらします。

画像11

画像12

横から見るとこんな感じ

②「ソ」を中指で弾くのと同時に、親指を中指の下にくぐらせます

画像13

③いい感じに手の位置が初期状態に戻るので、①~②を繰り返していけばずーっと下っていけます(理論上)。

 指くぐりの基本はこんな感じです。慣れてくると「12341234...」や「43214321…」という指くぐりもできるようになります。

「指くぐり」の応用例

 指くぐりが出来るようになると、ミスタッチを減らしやすくなります。普段ならスライドで取っていたような部分も、指押しで取れるようになるので、リサイタルで高得点(リサイタルスコアの話)を狙うならぜひ活用したいところです。

 「じゃあ、どんな時に利用できるの?」と聞かれると難しいですが、高難易度譜面などで大いに活躍します。
 今回は具体的な例を2つ用意いたしました。

まず、Un Happy Heart のExpert 譜面を見てみましょう。

un happy heart 一部分 丸囲み

大体31~40小節目の部分です。

 丸で囲んだ部分を拡大してみましょう。

un happy heart 一部分 丸囲み 切り取り

黄色の数字は、いわゆる「運指番号」です。(*1)

 このような16分階段でも、指くぐりを使えば薬指や小指を使うことなく、指押しで取ることができます。
(*1 (4), (5)と表記してある部分は、薬指や小指がうまく動かせる人向けの運指です。人によりますが、このように取る方が安定する、という方も多くいらっしゃいます。)

 もう1つの例を見てみましょう。
 一気に難易度は上がりますが、CarezzaのExpert譜面です。

Carezza 一部分

画像作るのが難しかったため左手は省略(結構疲れた…)

 特に、以下の2か所は「指が足りなくて押せません!!!!!」と感じた人も多いはず。

Carezza 難しい部分

こんなんどうしろと…

 筆者はピアノを習っていたわけではないので正しい運指か分かりませんが、このように運指番号を振るとうまく取れると思います。

Carezza 一部分 運指番号

あくまで自分なりの運指です。

 今回は2つだけ例を挙げましたが、他にもいろんな部分で指くぐりを使えると思います。見つけたら、是非チャレンジしてみましょう!!

おわりに

 今回、譜面画像を作成するにあたって、関数さん(@ exponent_iidx)作成のツール「Nosview」を利用させていただきました。この場をお借りして、御礼申し上げます。

 久しぶりに記事を書きました。指押し記事を待ち望んでいた方(いらっしゃるか分かりませんが…)、お待たせして申し訳ございません。
 筆者は、指押しをするにあたって指くぐりは必須スキルだと考えております。必須スキルでありながら、慣れるまでに時間のかかる「上級スキル」でもあると思います。

 皆さんの、指押し上達の手助けに少しでもなれたら嬉しいです。では。

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