『日々、前のめりに転ぶ君へ』
2020/09/02(水) 第3回
今日は自分の今の能力をある意味で試された日だった。
指導現場に行くと急に言い渡されたのは、メインコーチとして今日はピッチに出てほしいとのこと。トレーニングの準備に今から入るというタイミングで、何も準備ができていない状況。さあどうする?
クソほど焦ったけど、一発ここは見せてやれるチャンスだと思って取り組んでみた結果、惨敗。
久々にメインとして振る舞ったけど、テーマが終始一貫せず、オーガナイズもがっつりミスし、無法地帯に。選手一人一人を見る余裕もなく、トレーニングを「運営」することで精一杯。
正直くそ悔しかった。
一番感じたのは、「すでにfootballが上手くなりたい奴」と「まだfootballにのめり込めていない奴」のどちらに対してもアプローチできるようにしておくことは本当に大切だということ。特に後者を夢中にさせてあげられるかどうかは、指導者の腕にかかっているとも言える。
そして無茶振りがあっても、柔軟に対応できる準備をしておくこと。これも忘れない。
トレーニングが終わったあとはソウマとの近況報告会。そこで話題に上がったのは、
『選手のパーソナリティにどれほど寄り添えているか』ということ。
特にソウマはGKコーチということもあって、少人数の選手とコミュニケーションを密に取る機会が多い。選手のパーソナリティに寄り添う時間を多く設けているのだという。
振り返れば、俺が指導をしていた時には、football的な観点でしかモノを見れないほど、余裕がなかったなあと思った。一人一人の選手が、どんな想いで、何を感じて生きているのかを知ろうとする時間が圧倒的に少なかった。選手がどのくらいfootballに思いを馳せて、自らの意思でやりたいと思っているのかをみてあげられていなかった気がする。
相手のパーソナリティを知ることで、見えてくるものはたくさんある。俺の場合特にそうやってfootballを通じて、相手のパーソナリティに入り込めるのはとても幸せなことでもある。深い人間関係。
「footballが上手くなりたい」という意思をどうやって引き出すか。これはずっと考え続ける課題になってくる。良い発見だった。
そして、お互いの未来の話。俺がアルゼンチンにトライすることも、後押ししてくれた。その決断ができるお前がすごいと言ってくれた。俺自身も大きな挑戦になる。新たな挑戦を自ら選択しているわけだから、最大限の刺激と経験を持ち帰りたい。
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