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プロデューサーはペテン師か?

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九州、大分、日田。田舎に暮らしつつ、全国で多様な分野のプロデュース。そんな日々の問わず語りを13年、1300話以上のブログを書いてきた。noteにも徐々に新旧記事を転載中。htt…
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2020年7月の記事一覧

鶴の恩返し。 2020.7.25

デスクワークは一人でしたいタイプだ。ごく短期間、オフィスと呼ばれる空間に身を置いたことはある。しかし、リラックスができない。衆人環視という状態もそうだし、好き勝手に行動ができない事態に言い知れぬ圧迫感を覚える。本気の集中ができないのは辛い。 基本、他人様に仕事しているところを見られたくない。仕事モードになったとき、それはいかに没頭し、研ぎ澄まし、一心不乱になれるかに掛かっていると思っている。きっと、僕自身は、あらぬ虚空を見つめたり、呆然としたり、独り言を吐いたりと、まったく

意外と意外と。 2020.7.20

掛け声と現実は、想像以上にギャップがあるものらしい。例えば、学歴社会は過去のものという言説がある。本当にそうか?男女は同権、男尊女卑は今は昔。どうもそうではないらしい。都市と地方の格差は解消した。ある部分はそうかも知れない。だが、実際は? 舶来崇拝なんて、とんと聞かなくなったが、厳然と存在している。エキゾチズムではない。無邪気な異国への憧れとは違う。そこには醜悪な劣等感が潜む。地方分権推進が叫ばれれば、ついに地方の時代が来ると喧伝される。ネットが普及したら、もうローカルのハ

歯医者で笑う。 2020.7.15

歯医者は大嫌いだ。できることなら行きたくないが、虫歯の痛みはもっと嫌いだから、渋々、ホントに渋々、尻込みしながら通うことになる。そもそも、歯医者で行うのはいわゆる治療ではない。小規模な工事と言った方がいい。口腔内は、さしずめ工事現場だ。 それが理由なのか、院内では緊張が解けない。そして、緊張をほぐそうとあれこれ考える。なぜか笑いたいモードが全開になり、ちょっとしたことが可笑しく感じたりする。さらに自分で仕掛けることもある。レントゲン撮影の際、「笑いましょうか?」と言って、爆

仕事の仕方2。 2020.7.10

このテーマで書くと、たちまち紙幅が尽きる。その1では、フリーランスへの経緯とローカル拠点が実現した背景を綴った。なぜローカルかは何度も書いている。20代、フライフィッシングを覚えて、住むべきは釣り場の近くと決めたのだ。それを可能にしたテクノロジー。 もうひとつの側面は、組織化のこと。現在、Bunboは法人だが、事実上は個人である。プロジェクトはすべて、その都度チームを組む。制作はフリーランスが集まるのが常。一方で、事業規模が大きくなると、事務局的パートナーが必要になる。近年

仕事の仕方1。 2020.7.5

これはずっと考えてきた。今も考えている。答が見つからないと言うより、ひとつの答に辿り着くうちに違う風景が見え始め、さらに先の答を欲してしまう感じ。自分で働いている実感が伴ったのは、30歳直前でコピーライターになってからだ。その約1年後には独立する。 成り行きでのフリーランスだったが、事務所には、電話とFAXが各一台あるのみ。当時は福岡市郊外に住んでいて、自動的にそこがオフィスにもなった。コピーライターの仕事は、特にオフィススペースは要らない身軽な生業。以来、職住はずっと同一

個人で生きる。 2020.7.1

たくさんの友人がいる。親友と呼べるヤツも何人も何人も。これだけで充分すぎる財産だと思わずにはいられない。気のいい彼ら彼女らの共通点がある。多くの人は肩書きを持っている。社会的にはそれなりだったりするが、その肩書きで付き合う者は誰もいない。 僕が大切にしたくなる友人たちは皆、そんなことはすっかり後回しなのだ。何の某という個人そのもので、僕と面と向かう。異動だろうが、転勤だろうが関係ない。個人の意志が、組織の意志を凌駕している。いつも個人の立場で、当たり前のように本音で、コミュ

沈んでいた。 2020.6.25

人間にミスは付きものだ。粗相をしない人などいない。かと言って、ミスによる被害や悔恨から自由になれるわけではない。僕も人並みかそれ以上に失敗をする。その中身は数々あれど、特に目立つのが水難系だ。釣り人だから?いや、必ずしもそうでもないという話。 つい先日、夜になってApple Watchを着けていないことにドキリとした。記憶を巡らすと、川に忘れたことに気づく。翌朝、川に入る準備をして直行。釣りではこんな時間に行くことはまずないのに。果たしてApple Watchは、10cmほ