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プロデューサーはペテン師か?

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九州、大分、日田。田舎に暮らしつつ、全国で多様な分野のプロデュース。そんな日々の問わず語りを13年、1300話以上のブログを書いてきた。noteにも徐々に新旧記事を転載中。htt…
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2020年2月の記事一覧

余談と余白。 2020.2.26

これもずっと考えているテーマのひとつ。余談は不要なお喋りか?余白は無駄なスペースか?あるいは、1週間に1度はやって来る無為の1日。やるべきことを前に、なにひとつ捗らない1日。もしくは、働き蟻の喩え。10匹の蟻がいたら、2匹は必ずサボるという法則。 グループの20%が良く働き、60 %は普通に働き、残りの20%はサボるので、2:6:2の法則とも言うらしい。面白いのは、良く働く20%だけでグループを作っても、やはり2:6:2の比率に落ち着くということ。サボる20%にも、役割があ

駅ピアノ 2020.2.20

ときどきNHK BS1の番組を観る。圧倒的にドキュメンタリーが多いが、お気に入りの小番組がいくつかある。なかでも、駅ピアノ、空港ピアノは、放映時間の短さとは裏腹に深く深く染み入る好番組だ。僕は居ながらにして、会ったこともない夥しい人生を覗き見る。 駅ピアノは、その名の通り、駅のコンコースに置かれた、誰でも自由に弾けるピアノのこと。最初に観たのは、アムステルダム中央駅だったか。固定カメラで映された映像とショートインタビューを、簡潔なテロップとともに眺めるのだ。世界中の駅、空港

異風者と風雅人。 2020.2.14

あんたは、いひゅうかねー。これは、生前の祖母が、小学生の頃まで、僕に向かってよく言っていた言葉。佐賀弁である。標準語に直せば、あなたは変わってるね。ということだ。いひゅうかが異風かで、いひゅうもんが異風者だと知ったのは、ずいぶん後だった。 子どもの頃は、自分を普通だと思っていたが、その後徐々に祖母評を自覚する羽目になる。偏屈で孤立している訳でもなく、いたずらが過剰だったり、知能指数と成績のバランスがまったく取れていなかったり。いつの間にか親戚中でそんな位置づけになってしまっ

アップデート。 2020.2.8

性分なのか、癖なのか、本質が気になる。雑多なディテイルを剥ぎ取った後に残る何かに最も関心がある。原則のようなものもそこで見えることが多い。取り置くのは、その原則論だけ。それで気が落ち着く。表層に現れるのはどうでもいい。そんなものはすぐに変わる。 でも、日常とはその表層のことだ。網膜や鼓膜に触れるのは、今日という係数を掛けた「今」なのだ。エンジンだけでは走れない。アプリがなければ動かない。昨日と今日は違う。今日と明日も異なる。奥に横たわる原則を見せられても納得はできない。その

還暦過ぎても。 2020.2.1

神が与えた時間は、まだしばらくあるようだ。微かな老眼と既往症の痛風。懸垂はもはや1回もできないが(多分)、軽い筋トレは毎日してるし、ジョギングはほぼ1日おきに5kmをゆっくり走っている。目線は相変わらず上向きだ。少しロマンチックに過ぎるとしても。 誰かの真似をしたことはないが、仕事上で影響を受けた人物は、まったく一方的に、松岡正剛氏と浜野安宏氏。気になる人としては、昔は藤原ヒロシ氏、最近なら菊池成孔氏。できることなら艶っぽいインテリでいたい。身過ぎ世過ぎで、ビジネスはイヤで