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プロデューサーはペテン師か?

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九州、大分、日田。田舎に暮らしつつ、全国で多様な分野のプロデュース。そんな日々の問わず語りを13年、1300話以上のブログを書いてきた。noteにも徐々に新旧記事を転載中。htt…
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2019年12月の記事一覧

オフグリッド。 2019.12.26

最近までこの言葉を知らなかった。中央から外れてという意味らしい。反権力のニュアンスも含んでいるようだ。これまでの時代の基本フォーマットとも言うべき中央集権制は、権力と権威を1ヵ所に集中させることで、統制の取れた発展には向いていたかも知れない。 しかし、その反面、さまざまな欠点も指摘されるようになった。中枢が一点に集中しすぎるリスクは、電力問題を想像すればわかりやすい。強力な発電力を持つ巨大な電源に広範囲な地域が依存すればするほど、事故があったときの弊害は甚大なものになる。そ

ふたつの旅。 2019.12.19

最近関わっているふたつの出来事。クリエイティブは旅に出よ。たびするシューレ。どちらも旅がキーワードだ。前者は通称クリ旅。後者は、同じくシューレなどと呼んでいる。どちらもほぼ同時期に始まった。前者は大阪、後者は大分で開催されるトークイベント。 どちらも雑談の中から生まれ、育った企画だ。2017年の12月だったか、大阪の居酒屋で、クリエイターの意識変革を狙ったイベントの話をした。異分野のゲストとか、スピーカーは誰でとか。すると、MEBICの堂野所長がいきなり電話をかけ始めた。相

OSが違う? 2019.12.12

わかっている。これを言ったら、もう敗北。とりつく島がない。意思疎通放棄。と言いたくなるくらい、コミュニケーションに難儀する相手がいる。それを言っちゃーおしめーよ、と諭してくれるのは寅さんだ。プロデュースは説得業と言っている身としてはこれはまずい。 しかし、ついそう考える一瞬が確かにある。某金融機関の方々を相手に自分の仕事をお話ししたことがある。某行政の皆さんへ同様にお伝えしたことがある。目が泳ぐ。質問がまったく出ない。困惑と絶望の表情。ExcelとWindowsに慣れきった

ある夜の旅。 2019.12.5

それは突然だった。セルモーターが回らないのだ。釣り仲間の忘年会で、阿蘇の産山村に一泊した翌朝。帰路、ホットコーヒーを啜りながら帰ろうとコンビニに寄った直後。日田に戻り、ジョグをして大阪に発とうと思っていたのに、すべてが崩れた。一寸先は闇。 ロードサービスのお世話で日田に到着。ギリギリの時間で高速バスに乗り、無事大阪へ着いた。プロ向けの講座や大学の授業で2日を過ごし、いつものさくらで新鳥栖駅まで帰り着いたら、某案件で八女へ。同行する懇意のデザイナー氏にクルマでお迎えをお願いし

晩秋の絢爛。 2019.11.28

毎年のことである。夏が終われば秋が来る。炎暑が過ぎれば涼風が吹く。下がる気温が木々を染める。次いで落葉が控えている。赤がある、黄色がある。何十回経験しているのに溜息が出る。何度も見ていても嘆息がある。晩秋の絢爛。四季折々の国で良かった。 実を言えば、今年の紅葉はいまひとつ。気温変化の諸々が影響をして、始まりも遅かったし、色の鮮やかさも昨年のそれには及ばない。けれど、それでもある時期から急激に進んで、我が家の周りもモミジやイチョウが次々に染まっていった。ここに暮らして早6年目