いいから今すぐ「堕天作戦」を読んでほしい

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山本章一の漫画「堕天作戦」(現在、単行本は4巻まで発売中)が、なんと4/9まで全話無料!読むしかねえ! 読んで! 実際の友人知人、相互フォロワーさんレベルなら、もし「面白くなかった」って感想だったらおわびにカクテル(もちろんノンアルコールでも!)を一杯、おごるので読んで!! って漫画です。

ではなぜそこまで推すのか。そりゃあ「面白いから」ですけど、そんなこと言われても困ると思うんで、なるべく具体的にプレゼンを始めます。

一言でいうと「みんなが主人公になり得る」強い漫画なんですよ。

舞台は未来。腐鉄菌によって科学文明が大幅に衰退し、覇権を失った人類。そこには魔法を使える「魔人」なる種族の存在があります。

しかし魔人は寿命が短く、使える魔法の強さも個体差が大きい。魔法そのものにも謎が多い。そのせいもあり人類を絶滅させるまでには至らないようで、両方の種族は何百年も戦争を続けていました。はい、このくらい理解しとけばオッケーですし、作中でもさりげなくフォロー入るんで安心してください。

最初のエピソード「虚空処刑」は「アンダー」と呼ばれる不死者と、魔人であり研究心旺盛な女子・レコベルのお話。

何度バラバラにされても、焼かれても蘇る不死者アンダーは、何十年も兵士として利用され続け、世界の全てに絶望しています。

一方でレコベルは「魔法のエネルギーはどこから来るのか」といった世界の謎をも隙あらば解きたいと思っています。

なにもかもが違うこの二人が言葉を交わしたのは、時間にすれば決して長いものではありませんでした。でも当エピソードを通じて、アンダーは自らの「生きる目的」を見出すのです。

なんでかって? そりゃ読んで! ネタバレしすぎたくないから読んで! オリャア!!

で、まあ主人公はアンダーには違いないんですけど、その後のエピソード「竜姫活殺」では魔人と一時的に共に戦うことになり、「天獄囚徒」では虚術なる反則的な魔法使いと、自分以外の不死者とも出会い……と旅を続ける中、それらの縁が奇妙な別の絵をも描き始めます。

単行本3巻に収録されている「修羅胎動」の辺りからは、アンダーを憎む者、興味を持つ者、愛する者などが入り混じり、本人はむしろ狂言回しのようなポジションまで引っ込んでいるといってもいいかもしれません。

それでも、いやここからがさらに面白い!

「えっ、まさかこのキャラがこんなことしちゃうの?」
「この子ここで活躍するの!?」

などなど、モブAくらいに捉えていた存在がいきなりすごいことになっちゃってビックリすること間違いなしです。このカシオミニを賭けてもいい。

ちなみに本作、死亡フラグとかそんなもんは先史時代の科学と共にどっかに置いてきたらしく、めっちゃ重要そうなキャラでもあっさり退場することが多いため、油断して読むと読者の心が業火で焼かれます。今思い出しただけでも、私も数回灰になりました。

拡大する戦火の中、アンダーはこれからどうなるのか。人類と魔人は一体どちらかが滅ぶのか。死ぬ死ぬと思っていた某すごい魔法を使う高笑いがお似合いの魔人はどこまで生き残れるのか……最新話を読むたびに「!?」って驚きが顔にかぶさってくる大傑作、さあさあ読めい、4/9まで全話無料! 気に入ったら単行本も購入しよう!!

あっ、個人的な推しは、ボルカ、シュロ、ジュンボです。よろしく。空飛べるのは楽しそうだけど、爆術では飛びたくないなとつくづく思いました。

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