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【大人のピアノ】楽譜を読む

半年前にレッスンを再開して、先生によく言われているのが、「楽譜をよく見て」です。

そして、「Graveってどういうこと?」なんて、問いを投げかけられます。
「『重々しく』でしたっけ?」

スフォルツァンドもフォルテピアノもフォルテッシモも、私の中ではあまり違いがなくて、とにかく「大きい音で弾く」と理解していました。

音楽の専門教育を受けたわけではないし、素人だし、大人復活組のシニアピアノだし・・・なんて、気軽に弾いていたのですが、先生の要求は高かった。

悲愴第一楽章も、タッチや出てきた音について細かく直されるのはもちろんのこと、
「ここはどんなイメージで弾いてるの?」
「えーっ!?多摩川の河原の散歩です」
なんて。

そういうことをあれこれ考えながら練習すると、楽しさ倍増!
技術的に弾けるようになって暗譜もできると、より一層イメージが膨らみます。音の組み合わせが本当に美しくて、和音の素晴らしさに泣きそうになったりしていました。

暗譜がほぼ完璧になった頃、先生に再度言われたのが
「楽譜を読みましょう」
でした。
「暗譜で弾けるようになった後、再度楽譜を読んで音楽の背景を感じるのが大事」
ほぉ~~~、そうなんだ!

楽譜には作曲家の細かな思いがこめられている。
ベートーヴェンはどういう気持ちでこのソナタを書いたんだろう・・・
というわけで、初めて買いました。

もっと詳しいのもありましたが、まずはこのくらいから。
そして、これまで適当に理解していたものを、一つずつ確認。
スフォルツァンド、リンフォルツァンドの違いを初めて知ったり。
なるほどなー。

音楽、奥深いです。

45年前のピアノライフは、表面的に弾ける曲をとにかく増やしたかった。難しい曲も弾けるようになりたかったし。
今は、美しく弾くだけでなく、できるだけ音楽を深めたい、精神を学びたいという気持ちです。

今はピアノソナタ第8番「悲愴」を仕上げるべく、第2楽章と第3楽章を練習していますが、この曲は3楽章全部で1曲。必ず第1楽章から弾くようにしています。すると素人で技術もそこそこではあるものの、感じること、わかることがあります。

折しも、今日は、情熱大陸が亀井聖矢さんの回でした。
亀井さんは何度も聴いていますが、最近本当に上手くなったと思うものの、超絶技巧の曲に比べ、ショパンは伸び代がまだまだ大きいなと感じていました。ご本人もショパンは難しいと仰っていて、取り組み中のこと。やっぱり。
レベルは「月とすっぽん」ですが、奥深い部分を探求していらっしゃる姿に、「わかるわかる~」と。
亀井さん、今後がますます楽しみ~!

1週間、無料見逃し配信もあるみたいです。

ピアノ、本当にいいですね~。
探求し続けようっと。

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