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テープワーク

まつげエクステを装着する際にはまぶたに医療用のサージカルテープを貼っていきます。サージカルテープとは、患部に包帯やガーゼなどを固定するために用いるテープの総称です。

肌に直接貼り付けるものなので、刺激の少ない医療用テープを使用します。サロンでは主にスキナゲートや優肌絆が使用されています。


テープを貼るのは、下まつげとのくっつき防止や、皮膚の保護、またまつげを見えやすくし施術効率をあげるためです。

直接肌に触れるので柔らかく、通気性に優れている肌への負担が軽いテープを使用し、さらに貼る直前に手の甲などで粘着をとります。また、最小限の枚数に抑えることが理想です。

片目下まぶた・上まぶた、各2枚ずつが最小限の枚数です。

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まずはアンダーテープ(下まぶたに貼るテープ)からです。

片目に2枚ずつ、テープの粘着を手の甲で調整してから貼ります。眼球を抑えないよう皮膚のみ動かすように上まぶたを軽く引き上げ、テープを貼っていきます。
エクステをつける上まつげの根元を見えやすくするため、目のカーブに沿って、まつげの生え際に近い部分に貼ることが大切です。

また、下まつげが端から端まで止められているか、上まつげを巻き込んでいないか、粘膜に触れていないか、テープに浮きがないかをしっかり確認します。

下まつげが飛び出ているとエクステを付ける際に巻きこんでしまい目が開かなくなってしまいます。くっついてしまうととるのも大変なので注意しましょう。

「下まぶたの入り混み具合」も注意が必要で、頬骨が盛り上がり気味の方や、下まぶたが内側に入り込んでいるかたは、アンダーテープを目の際に貼ることで眼球に触れてしまいやすくなります。
対策としては、テープで下まぶたをやや引っ張るようにとめる方法がおすすめです。


次にアッパーテープ(上まぶたに貼るテープ)です。
下のテープにまつげがつかないように引き上げるためなので元々まつげがあがっていたり目が開きやすい方には貼らない場合もあるので注意しましょう。

貼る際は、仕上がりのデザインに影響がでるような強い引っ張り方はせず、皮膚をほんのりわずかに動かすように軽く引き上げる程度にします。

貼り終えたら、左右の下から覗き込むように、目が開いていないか目視で確認し、不快感がないかお客様にも声掛けし、確認します。


施術終了後のテープをはがす時にも注意が必要です。人は、テープを貼る時よりもはがす時の方が痛みを感じやすいです。はがす時は、必ずテープを掴む反対の手の指で皮膚を軽くおさえながら ゆっくりとはがすことで痛みを緩和できます。


まれにテープの粘着成分が肌に合わず、テープを貼っていた部分が赤くなったりかぶれたりなどの症状が出てしまう方もいます。そういった方にはアイパックがおすすめです。

アイパックはアンダーテープの代わりに下まぶたの保護をしてくれ、さらに目元の乾燥やしわ、クマなどのケアにもなります。敏感肌の方や、過去にテープによるトラブルがあった方にはお勧めするようにしましょう。


テープワークの難しいところは、お客様一人一人の目の形に柔軟に対応しなくてはならないところです。どんな時であっても、安全で質の高い施術ができるようなテープ貼りをするためには、テープを目の形に合わせて上手く調整しながら貼れるテクニックが必要です。また、お客様に不安を与えないよう、手際よく行うことが大切です。

 
テープワークは施術の50%を決めると言われたりするほど重要な工程です。
使用する素材、意味からしっかりと学び、安全を確保しながら施術の効率化をはかれるようなテープワークできるようにしましょう。

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