ガンダム界における情報の広がり方と時代背景
こんにちは。紗英です。
前回の記事ですが思ったより多くの人に読まれてて嬉しい限りです。
前回はガンダム関係なく、仕事で身につけたことのお話だったんですが、
今回はガンダムに少し関係してくるお話。(攻略記事的な内容ではありません)
ちょっと話は逸れますが、
ブログの「お休みします」っていう記事のコメント欄とか見てると、好意的なコメントもいろいろ多くて嬉しかったんですが、指摘を含んだコメントも少なからず見受けられ、「承認欲求を満たそうとするな」だとか「他に動画投稿とかしながら結婚もしてる有名コテも居るんだから」とかいう話もありました。
それに関しては素直にできてる人、すごいと思います。
でも僕はあんま勝てないガンダムで100円入れ続けて微妙な気分になるより、そのお金で彼女や友達と美味しいご飯食べた方が自分のQOLが満たせるって思ったんですよね。自分個人としてはエクバ2やってもぶっちゃけ勝てないからあんまり楽しくないし、お金がもったいない。ただ、それに関しては自分の実力不足なので勝てない自分が悪い以外の何者でもないんですが。まあゲーム自体は面白いと思うのでお金を気にしないで済むならいくらでもやります。
承認欲求に関してはある程度自覚はしているんですが、そんな事言いだしたら他の人も批判することになるんじゃないかなと少し思います。
前置きはこれぐらいにしておいて、今回はその動画投稿も含めてガンダム界隈における情報発信の流れについてのお話。
NEXT時代から含めるともう10年近くこの界隈に浸かってると、時代の移り変わりに合わせてガンダム界隈の流行り廃れの流れも見てきてるんですよね。
面白い事に世間での流行り廃りと合わせてガンダム界隈も情報発信や交流方法が変化してきているので、それも含めて振り返っていきたいと思います。
今回の記事自体は今後話したいことの前フリ、前提知識みたいな部分もあるんですが、役に立つ知識というよりは思い出話、回顧録ぐらいに留めるのがいいんじゃないかなと思います。
おおまかな内容としては
「昔は2chとか流行ったよな~今はTwitterとかYouTube中心だけど」
というお話です
ガンダムのVSシリーズやってない人は
「なんかの対戦ゲーム界隈のSNS文化」についてのお話だとか、当時こんなの流行ってたよね~と軽く読んでみてください。
連座~NEXT期(2000年代後半)
この時代は匿名掲示板+ニコニコ動画 の時代と言っても過言ではないですね。
この時期は世間で言うと電車男が2005年にドラマや映画でブームとなり匿名掲示板「2ch」が世間的にも大きく認知されておりました。あとはニコニコ動画が大ブーム。ニコニコでの動画投稿やニコ生での配信が賑わっていた時代。Youtubeはニコニコ以前から存在はしておりましたが、ニコニコ動画に押され、どちらかというとニコニコの転載前の動画が載ってる場所としての認識が強かったと思います。
SNSとしては今はもう名前をほぼ聞かないmixi全盛期。現在多くのユーザーが利用しているTwitterの開始は2006年ですが、まだ世間的には全く認知されておらず、LINEに至ってはまだ生まれてすらない時代。(mixiに関しては筆者がやったことないので割愛)
ガンダム界隈はというとNEXTの家庭用が出たのが10年前の2009年末。
当時の主な対戦環境はゲーセン。それこそオンラインで繋がる前だったのでリアルで「強い奴に会いにいく」みたいな環境だったんでしょうね。
ゲーム上で直接繋がることはまだなかった時代ですが、情報だけはネットを飛び交うもの。プレイヤー間の主な情報共有の手段としては「ニコニコ動画」と2chの流れを強く汲む「したらば掲示板」でした。
Twitterも一部の人はやっていたのかもしれませんが、主な情報は匿名性の強いしたらばで行われていたと思います。
動画に関しては今のようにプレイヤーの実況動画という文化がほぼほぼなく、プレイを録画してそのまま投稿という流れでした。実況動画としては今も続く都内某所ぐらい。
無印EXVS~マキブ無印期(2010年~2015年)
これぐらいの時期からLINEが普及し始めメールや電話に代わる通信手段として確立し始め、SNSとしてはmixiから人が離れてTwitterが世間的に認知され始めた時期です。
ガンダム界隈でもTwitterを始める人が多くなりましたが、あくまでプレイヤー間の交流の範疇に留まっていたかなと思います。
NEXT以前の家庭用の対戦ではラグあり前提(水中戦と揶揄される)での対戦だったのが、EXVS無印の家庭用からほぼラグなしのオンライン対戦が実装。
今となっては当たり前のように感じますが、当時としてはかなり革命的でした。
あとはVSシリーズでは初のHD画質で当時のほぼ現行作品だったダブルオークアンタなどの劇場版OO機体の参戦。クロスボーン作品が動かせる初の家庭用ということでかなり注目されておりました。また、3.11の大震災で全国大会が一年ずれた影響なのですが、家庭用発売後の全国大会となったのも今作のみ。その影響もあって一番プレイヤーが盛り上がってた時期だったかなと思います。
この全国大会の裏でクアンタのシルビバグ問題というのもあり、これが所謂「情報の価値」に繋がるお話になるんですが、これはまた別の記事で話したいと思います。
この時期の情報発信に関しては相変わらず匿名のしたらばと一部のプレイヤーがニコニコ(ニコ生)で家庭用配信などで発信する程度だった気がします。あと現行シリーズは相変わらずゲーセンでの稼動なのでゲーセンでの交流。
その後マキブに至るまでにニコニコ、ニコ生がサービス面でユーザーからの不満が多くなり人が離れていき、Twtterはユーザー数が増加。
ニコニコは右肩下がり、Twitterは右肩上がりという状況。
VSシリーズ界隈でもニコニコでの動画投稿が少しずつ少なくなってきていた印象。マキブ家庭用がゲーセンとの兼ね合い(?)もあり出なかったのもあってプレイヤーも少しずつ減っていってそうな時期ですね。
マキシブーストON稼動(2016年)
これが2016年の出来事。
VSシリーズではEXVS以降がデータ管理はオンラインだったものの、実際の対戦はゲーセンで対面の人たちと~という形式だったのが対戦含めてオンラインに完全移行。ゲーセンの空気が苦手でゲーセン行けなかったという家庭用勢が気軽にゲーセンに遊べるようなった他、過疎が原因で一部のゲーセンや時間帯しか対戦ができないという悩みがほぼなくなりました。これはラグなしの家庭用以来の革命です。
世間的にはニコニコが完全に廃れYouTuberという文化が出てきた時代。当時はTwitter上でヒカキン(笑)みたいな空気少なからずもありましたが、youtuberを代表するヒカキンの人が良すぎる行動や小学生世代がYouTubeが次第に認められるようになりました。
ガンダム界隈はというと、完全オンライン化の影響でゲーセンでの横の繋がりが薄くなり、オンライン前から関わっていた人たちはそこ同士で絡むけど、そうじゃない人はSNS上で交流して~という図式が出来上がりました。
また、したらばも昔ほどの勢いがなくなりSNS(Twitter)が主な情報交換の場となり、有名コテがTwitterで情報を流し、それを受け取るのが当たり前といった時代。
ガンダムをちゃんとやろうと思うとSNSを活用しなければ生き残れない時代が始まったといっても過言ではない気がします。
エクストリームバーサス2(現在)
そして現在2019年。
ガンダム界隈を語る上で切っても切り離せなくなったのがYouTube。
ガンダム界隈での配信者としてはかつての全国覇者長田ザク氏やレオシグムーブとしてセブンソードのピョン格ムーブで名を馳せたレオシグ氏などの有名コテ名を連ね、日々動画投稿をしております。
それらの動画は平均5万再生もされており、ガンダム界隈という限られた市場の中でこの数字を出しているのは素直にすごいです。
これらYoutuberが界隈のインフルエンサーとして君臨しているのが現在のガンダム界の状況です。
別界隈で言うとカードゲーム界ではいけっち店長が昔はその界隈のインフルエンサーであり「このデッキ、カーキンで見た」と言われるような時代だったんですが、今のガンダム界隈だと「その機体、○○さんの動画で見た」と言われてもおかしくない時代なんですよね。それほどまでに一部の個人の影響力が強いのが現在のガンダム界。
世間でも「○○(YouTuber)がやってた」って言葉も多く聞くようになりましたし、これも時代なのかなって思います。
個人でのやりとりもSNSが主流になり、SNS+YouTubeの時代になっております。
もうしたらばとかの匿名性の文化じゃないと感じる日々です。
2ch自体もほぼほぼ廃れましたしね。
まとめ
今回の内容は
匿名での情報発信
↓
個人での情報発信
このように年月をかけて、ガンダム界隈でも情報発信の方法が切り替わっていったていうのが今回の記事のお話。Twitterも実名では行わないので厳密には匿名性なんですが、ハンドルネームと紐付けて発言するという意味では実名制のようなもの。誰もが発信者となれる時代の中で一部の影響力が強い人がその界隈のインフルエンサーになるのは自然の摂理のようなものですね。
今回の記事を読んでこんな事考えなくてもゲームやれるわ!って人が大半だとは思うんですが、小さなゲーム界隈でもこういうムーブメントが起きているのが今の世の中。時代を追いかけることで得られる恩恵もあるので、世の中が今どういう流れなのかも見極めるのも大事なのかなとは思います。
Twitter:@sae_extremenews
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