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SONICMANIA 雑感

キャンプサイト(詳細はこちら)を利用するために昼過ぎに現地入り。借してくれるテントは先着順との記載を目にしていたので、早めに行って良い条件の場所を選ぼうと思っていたが、そんな自由は全くなくて単純に入り口から数えて10番目のテントが与えられた。どこを借りてもそんなに大差のない感じだったのでとくに不満には思わなかった。

SONICMANIAまでの時間つぶしはいろいろと考えていた。幕張メッセではメガ恐竜展が開催されているし、隣接するイオンモール幕張新都心にある吉本興業の舞台を見るというのも捨てがたい。キャンプサイトすぐ近くのガーデンステージで毎年地味に開催されている地元有志によるサマソニ盛り上げイベント「幕夏祭」を呑気に眺めているのも楽しそうだ。

で、結局どうしていたのかというと、連れが深夜のライブには欠かせない写真付き身分証を持ってきていないことが判明したので都内の自宅まで取りに戻るという徒労に時間を費やしていた。数時間後、再び幕張に戻ってきた直後に雨ざーざー降ってくるという間の悪さも合わせて波乱の幕開けとなってしまった。まだ何も始まっていないのにこの時点で疲労感あり。

●Perfume
ベタだけどこれから始まる楽しい三日間のオープニングがパフュームというのが幸せすぎる。相変わらず脱力感あふれるMCで和ませてくれるんだけど、パフォーマンスは縦ノリなセットリストだったこともあってゴリッゴリに攻めているような印象を受けた。「Spring of Life」における映像とステージ上の彼女たちとのシンクロっぷりを観ていたら肉体が呼応するというよりも、素晴らしいエンターテイメントだなと素直に感動してしまった。もうずいぶん前からアーティストとしての立ち位置を確立している彼女たちではあるが、最後に披露した「チョコレイト・ディスコ」では未だアイドル的な香りが残っているところにグッときた。

●MARILYN MANSON
パフュームの次はポーター・ロビンソンを観ようと決めていたので外で一服しながら休んでいたら始まった。聞こえてきた音漏れで懐かしさと楽しさを呼び起こされたので取り敢えずフロアに飛び込む。「Disposable Teens」「mOBSCENE」とか立て続けにぶっこんできてたのでマジ狂喜乱舞。音だけ聴けば2001年のサマソニで観た時とほとんどかわってない。風貌は鳥肌実とトレント・レズナーを足しっぱなしにしたようなボテッとしたものになっていたことに時の流れを痛感。鬱モードな選曲になった頃合を見計らって退席。ポーター君のステージに移動した。

PORTER ROBINSON
【=◈︿◈=】←天才
ヲタ心に満ち溢れている映像、哀愁を帯びた旋律、ド派手な照明や多幸感を演出する特効の数々が渾然一体となってセカイ系を構築する。極めて小さい「きみとぼく」の世界と誇大妄想的な「世界の危機」が交差して一拍置いてからの大爆発を全身に喰らって脳汁の大洪水に見舞われ派手に溺死。

EDMはパーティー野郎御用達のアゲてナンボなジャンルだと思っているので俺には関係ないというか正直興味が持ちづらいものである。しかもポーター君の音楽の土台はEDMマナーに則ったものである(大げさなシンセ→ブレイク→煽り→サビみたいな)それでもなぜ自分が理性を失うほど感動したのだろうと考えると、ほとんどのEDMがフロアを盛り上げるために削ぎ落としてきたもの、たとえば物語性や喜怒哀楽の感情といった要素がどの楽曲においても強く打ち出されている点が大きい。マッシュアップされるアニソンの咀嚼具合や楽曲のBPMの遅さも心地よさしかない。kzやlivetune、中田ヤスタカ、任天堂のゲームミュージックなどから影響を受けたと公言している彼の作る音楽なんてどう考えたって最高に決まってる。

後日談だけどサマソニとリキッド単独を終えた彼が突発的にmograでDJをしたそうで。そこではチョーいい笑顔でアニソンを回し狂ってたらしいんだけど「Sad Machine」で締めた後を受けたkzが「Tell Your World」に繋いだと翌朝ツイッターで知って悶絶。神すぎる流れ。

●THE PRODIGY

フロアで派手に腹筋し狂う千載一遇のチャンスだったんだけど、フェスでやっちゃダメ!ってのっちさんが言ってたから普通にライブを観る。リアムの暴力的なビートに操られて扇動を撒き散らすキースとマキシムという構図。マンソンと同様、良い意味で昔と全然かわっていない。セットリストがオールタイムベストだったこともあってか、まわりにいるお客さんの多くがシンガロングしていたのがすごく印象に残っている。どいつもこいつも国内盤とか買ってるのかしら。プロディジーの歌詞といえば思い出されるのが以下のツイート。我が意を得たりすぎてヤバイ。


プロディジーが終わってから食事休憩。SONICMANIAだけ来ている友達と合流。すぐ近くで演奏している電気グルーヴの音漏れを聞きながら他愛もない話に興じる。フェスで友達と会うのってなんであんなに楽しいんだろう。なんかずっと喋りたおしていたような気がする。

踊り疲れて酔いつぶれて熟睡している友達の姿があまりに面白かったので巷で話題沸騰中の岩下の新生姜ペンライトを添えてみた図。

いつも仲良くしていただいてありがとうございます!!

テントに戻ってきたのが朝5時を過ぎたあたり。それなりに疲れていたけどとにかく楽しかったし、なによりポーター君の余韻がエグイ。大満足で1日を終えることが出来た。

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