FUJI ROCK '14 前夜祭 雑感

例年どおり１６時頃に苗場到着。
今年はいままで使っていたタイプとは違うテントを新調したので設営に時間がかかりそうだなと行く前からやきもきしていたが、雨が降っていることもあって必要以上に難航してしまった。少しだけ心が折れつつも気持ちを奮い立たせて前夜祭に向かう。

★キノコホテル
３年前くらいには実演会にも行っていたが最近はすっかりご無沙汰。行かなくなった理由というのもとくにはない。しいて言うなら当時の客がおとなしすぎて自分には馴染めなかったというか。妖艶な容姿や卓越した演奏を観たい気持ちもわかるんだけど。

キノコホテルとは至高の高級SM店であってほしかった。パンツ一丁で四つん這いになって豚になって貪欲に刺激を求める奴隷と、その姿に興奮をおぼえて更にサディスティックに責める女王様の関係性。ガッツリご清聴スタイルの客に本気出してくれる女王様なんていないんだから、もっと貪欲に快楽を欲しがれよおおおおおおおおお！！！！！！こんな気持ち悪いことをわりと本気で思っていた。

で、前夜祭。
当日発表だからいつものように胞子がたくさんいる訳ではない。そんな他流試合というシチュエーションで彼女たちの魅力が爆発した。

「あんたたち、どこにテント張ってんのよ…！」

支配人の一言でグワーって(股間が)盛り上がった野郎どもの性欲を鬼のグルーヴで完全制圧。以前在籍していたエマちゃんの奴隷のごときリズムキープも好きだったけど、ジュリエッタ霧島に替わってドライヴ感が明らかに増した。ケメちゃんの才気あふれるギターも健在なもんだからもうたまらん。

圧倒的な熱がフロアに飛び火するのに時間はかからなかった。気づけば会場全体が音に悶えてより強い刺激を欲しがっている。豚に成り果てたフジロッカーズを挑発するかのように支配人が鍵盤にまたがり卑猥の究極ともいえる騎乗位をキメたところで俺は完全にイッた。薄れていく意識のなか「観たかった感じたかったキノコホテルってこれだよな・・・」とぼんやり思いながら。ホームだろうがアウェイだろうが実力でねじ伏せることのできる彼女たちは本当にかっこよかった。

余談だけど快速東京、hy4_4yh、BiS(っていうか研究員)も他流試合にやたら強いよね。あと、UNCLEOWENがフジに送り出すバンドとかも。

★SPEEDER-X
中村達也とKenKenがやってるというのは知ってたけどライブを観るのは初めて。構えている暇もなく簡単にマウントをとられて許されることなくひたすら顔面をボッコボコになぐられるという地獄。即興の場だろうがなんだろうがお題が「ロック」である限り中村達也は誰にも負けないドラマーであることを再認識した。猛獣感がエグい。KenKenのベースプレイはどのバンドで聴いてもとにかく弾きすぎる傾向が強いので俺の好みではないんだけど、中村達也との相性はすごくよかったと思う。ベースとドラムだけであそこまで加速されたら他のパート入れづらいだろうな。機会があったらまた体感したい音。

たとえば定食を食べる時があるとするなら、俺は好きなものを後で食べるタイプである。あれを食べるの楽しみだなって考えてる時がいちばん幸せだったりする。同様の理由かどうかは知らないけど、フジロックってもしかしたら前夜祭がいちばんわくわくするかもしれない。明日から３日間たくさんライブ観れるんだよなとか、会場で友達に会えるかなとか。楽しいことだけ考えて笑いがとまらない。ハードルは少し高いかもしれないけど、できたら前夜祭から参加したほうが絶対に楽しいよ。

だからみんなで普段は一生懸命に働いて、いざその日がきたら会社休もうぜ…Σ（ﾟдﾟlll）