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MDT Fes.2014雑感

先週はとくにROVOの楽曲を聴きまくっていたし、当日もギリギリまで聴いていたので心の小宇宙はハナから高まっていた。あとは生で体感して熱く燃えて奇跡をおこす聖闘士星矢的な展開になるんだろうなと。席に座って鳥五目おにぎりを食べながら開演をのほほんと待っていた。

それから三時間後に感じたことは次元が違いすぎるということだった。ライブ中「あっ、俺死ぬな…」と感じた瞬間が一度や二度ではない。終了後、フラフラな身体を最前列の柵でなんとか支えながらこの大きすぎる感動と興奮を一生忘れたくないと強く思った。なんて日だ!宇宙の日だ!

そもそも一曲目の40分に及ぶ即興演奏の時点で身の危険を感じた。ROVOの鳴らす音の一つ一つに魅力がありすぎるので充血上等!鬼の赤目まなこでメンバーを凝視しつつも、徐々にテンションのあがっていく展開に全身の細胞がざわつきだして案の定踊らされてしまう抗えなさ。最高かよ。

第二部の始まりは芳垣・岡部さんによる最強ツイン打撃セッション。原始的かつ獰猛なグルーヴと圧倒的なリズム感をまざまざと見せつけられた時なんて、\俺が部族だ!/と言わんばかりの呪術的な舞いが自分のなかから生み出されたよ…Σ(゚д゚lll)

身も心も部族と化した俺の興奮状態はさておき、ステージ上に他のメンバーも出てきたんだけど手に持ってる物がおかしい。勝井さんがアコースティックヴァイオリンなのはまだわからんでもないけど、精一さん…それアコギですよ…ん?しかも椅子に座ってんぞ?何する気だよ…?

勝井さんのヴァイオリンに仁さんのブルースハープが重なった。えっ!これって!精一さんまで合わせてきた!ぎゃあああああ!!『TANGER』が!!アコースティックに!!この発想は思いもよらなかったし、一瞬でその後の展開に思いを巡らせてイッたし案の定演奏中も快楽成分全放出。助けて。

しかも曲の途中で再びエレキヴァイオリンとストラトとベースに持ち替えちゃったりとかもう頭おかしくなりそうだった。この曲の時にちょうど明るかった空が徐々に暗くなっていって。鬼の相乗効果感。勝井さんが音楽界屈指の晴れ男なのは知ってるが、日没まで操れるとは思わなかった…

『BAAL』もすごく良かったんだよなー。勝井さんがエフェクターノイズで緊張感をもたらしたのを受けてソロが回ってきた益子さん。それまでひたすら冷静にあの印象的なフレーズ

「♪てーれーれー、ててれれってー、ててれれってー、ててれれってー」

って弾いてるのに、自分のソロの時には情熱が溢れすぎちゃってみんなが「てーれーれー」に戻ってるのに一人暴走モードで弾き倒してるのが超ヤバかった。っていうか、この「てーれーれー」のとこ大好き。これだけで1時間は聴ける。

その後『SINO DUB』~『ECLIPSE』と続く流れは完全にバース、掛布、岡田のバックスクリーン三連発を彷彿とさせるサディスティックな客殺し。完全に力尽きた。もう来世の俺はハエでいいや……という今この瞬間の全肯定に満ち溢れた。なのでアンコールは正直記憶が薄いDEATH!!

ROVOに野音でやりたいことを全てやりきられたせいで、興奮冷めやらない人の見本みたいに今でもなっていてふわふわニヤニヤしている日曜日の夕方でございます。嗚呼もう本当に最高だった。素晴らしい景色がたくさん見れた。と同時に死兆星もいくつか見えた。でもいま生きている。幸せだ。

最後に。

この日の音源を記録したSDカードの販売がありまして。当日どれだけの人が買えたのかわからないし、それぞれの事情で野音にこれなかった人もたくさんいると思うんだけど。願わくば何らかの形でリリースなりダウンロードなりでより多くの人が聴けたらいいなと思います。昨日野音で何が起きていたのか追体験するもよし、細かい音をひろいながらこんなこともやってたんだと驚くもよし。なんでこんなに凄まじいことを人力でやれてんだよとむかつくもよし。関係者様各位よろしく\お願いしまーす /



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