2021年はラジオをたくさん聴いた
あけましておめでとうございます。
2021年内に出そうと思ったのに内容が膨らんで年始になってしまった。
Rubyist近況 Advent Calendar 2021 - Adventar を見ていて、自分も技術とは関係のないことを書きたいと思ったので書いています。
仕事面や技術面や1年の振り返り的なところは毎年書いているのですが、こちらは技術ブログのほうで。
2021年も引き続きリモートワーク中心だったことと、料理をよくするようになったことでラジオをたくさん聴きました。
聴いているのは主に芸人さんの深夜ラジオです。仕事中に聴く都合上ある程度は流し聴きできないといけないんですが、技術系Podcastなどだとそれができないので。
マスク社会なので、歩きながら聴いて笑っちゃったりしても怪しい人にならないのはありがたいです。スーパーで買い物中はほぼ100%ラジオ聴いているんですが、たまに笑っちゃってるのバレてない……ですよね……?
いっぱい聴いてるので、
毎週欠かさず聴いてる
たまに聴いてる
に分けて書いていきます。
TOP画の引用元はJUNKの公式サイトです。
毎週欠かさず聴いてる
好きな順です。
空気階段の踊り場(TBSラジオ/月曜24:00-)
たぶん、「一番好きな番組を挙げろ」と言われるとこれになります。
今年は24時代昇格&枠拡大があったりキングオブコント優勝記念生放送があったりと勢いのある番組です。
ただ、その手の話題よりも通常回のトークとコーナーがほぼ全部面白いというのが何よりの醍醐味で、むしろ何かしらイベントがあるとコーナーが潰れて逆に残念な気持ちになってしまいますね。
最近はスポンサーのコーナーや告知、特別企画でコーナーが潰れることが多いので、毎週2時間枠でやってくれないかなあ。
それから、この番組を語るにあたって欠かせない魅力は「曲」です。
曲をかけるようになったのは24時代になってからですが、鈴木もぐらの選曲が青春パンクやHIPHOPの流行ってた世代にぶっ刺さっていて、31のおじさんは毎週感激しています(Apple Musicでプレイリストを作ってしまった)。
トークからの曲振りはもはや芸術的で、曲名が綺麗にオチになっているなんてときもザラ。この番組はラジオクラウドでなくてradikoで聴きましょう。
この芸当は収録だからこそできることで、「ラジオと言えば生放送」でもこの番組だけは収録で続けてほしいですね。
ニューヨークのニューラジオ(YouTube/日曜22:00-)
芸人ラジオを聴いてみようと思い始めたのは、昨年のM-1グランプリ準決勝でニューヨークが披露したネタ(決勝と同じ、嶋佐の倫理観がどうかしているエピソードトークのネタ)に感動して、本人たちのキャラクターが気になったからです。
このラジオの醍醐味はずばり芸人愛です。
トークからは90年代からゼロ年代にかけてブレイクして今では大御所になっている芸人たちへのリスペクトがこれでもかと溢れ出しています。当時と現在の芸能界・芸人界を比較して語っているときの2人が一番生き生きとしている気がする。
ここ1年ほどで急激に売れっ子になったコンビなので「芸人が売れていく過程」のドキュメンタリーとしても見ることができます。
火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ(TBSラジオ/火曜25:00-)
もう25年以上続いているラジオで、空気階段の2人、特に水川かたまりはこの番組を聴いて芸人を志したんだとか。
番組は40分近くがオープニングトーク、残り1時間強がコーナーという構成ですが、それぞれが別の面白さで全く飽きることなく聴けます。
オープニングトークはほぼ太田さんの一人語りなのですが、彼は文化人が集まる番組やイベントに呼ばれることが多く、引き出した話をこの場でしてくれるのでトークテーマの幅が異様に広いのが特徴です(芸人の話をひたすらしているニューヨークとは対照的)。
ただ、その幅の広いトークテーマの中で唯一定番と言えるのが「田中さんの奇行」で、だいたい3週に2週は太田さんが怒っています笑
同じ事務所に所属するウエストランドの井口が「光代社長と爆笑問題の3人の中で一番常識人なのは太田さん」と言っていましたが、カーボーイリスナーとしては納得できる話なのでした。
また、この番組には良いハガキ職人が多数ついていて、コーナーは毎週安定して面白いです。CD田中はこれからも永遠に続けてほしい。
オードリーのオールナイトニッポン(ニッポン放送/土曜25:00-)
聴き始めたのが今年になってからなので、2人の結婚や「さよならむつみ荘」、武道館ライブなどを聴くことができなかったのが悔やまれます。リトルトゥースとは名乗れません。
テレビプロデューサーの佐久間宣行さんが若林を「生き様芸人」と称すように、このラジオは彼が試行錯誤して自身を改善していく様子が面白いラジオだったと聞いています。
ただ、最近は彼自身が大御所に「なりつつある」ので、別の誰かの生き様を引き出すのがメインになってきている気がします。
売れっ子の話を引き出す「あちこちオードリー」が始まって以降は、スペシャルウィークで呼ぶ人がどんどんマニアックになっていて、ラジオならではでとても良いです。クミさんとモンキーチャックの回が面白かった。
「他人の生き様を引き出す」ってなんかいやらしい響きなんですが、それを自然体でやってのけるのは若林の技術と春日という清涼剤、それから通常回のゆるさによるものなんじゃないかな。
マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0(ZERO)(ニッポン放送/木曜27:00-)
野田クリスタルが自分の芸風を「コロコロコミック」と称す通り、基本はバカバカしい話をするラジオ。2人とも漫画が好きなので、サブカルを絡めたネタにもよくつながっていきます。
例えば、「野田が腰を痛めてSASUKEに出られなくなったが、出たいのでどうしたら良いか」という話題から「寄生獣みたいに腰か尻に宇宙人が憑依すれば良いんじゃないのか」「それミギーじゃなくてケツーじゃん」に繋がり、最終的にケツーの話を15分くらい延々やるという具合。
深夜テンションを煮詰めたような番組なので、リアタイするとめちゃくちゃ笑えそうな気がします。僕は翌朝に聞いてるんですけど。
あと、このラジオで野田がかける曲は2010年前後のアニソンとボカロ曲で、鈴木もぐらとは違う角度でニコ厨だった30代に刺さっています。これもプレイリスト作りたいなあ。そのうち東方アレンジも流してください。
水曜JUNK 山里亮太の不毛な議論(TBSラジオ/水曜25:00-)
基本ひとり語りで、発言内容に性格の悪さを隠しきれてないのになぜか面白く聴けてしまうという山ちゃんの技術を楽しむラジオ。
「MCが多いのに冠番組がない」のが彼の目下の悩みらしいですが、さもありなん。
あと、この番組にも熱心なリスナーがついていて、山ちゃんとのイチャイチャがなんだか微笑ましい。コーナーも全部面白いですね。
蒼井優とのおのろけもまた、微笑ましいですね。最近、山ちゃんも奥さんの影響で宝塚にハマっているらしいです。
オズワルドのニューラジオ(YouTube/月曜22:00ごろ-)
今一番好きな芸人を聞かれたら、昨年のM-1準決勝からは「オズワルド」と答えています(聞かれることはないけど)。
伊藤は漫才やテレビで見かける通りなのですが、人見知りの畠中が自由にやっているのがこの番組の良さです。
ぶっ飛んでる、というほどではないけれど、通常のトーンで突然宇宙や未来の話を始めて広げてしまうような突拍子のなさが好きです。
なんでも、畠中は「手塚治虫や藤子不二雄の短編などのちょっと気持ち悪い設定の漫画が好き」で、さくらももこの「ひとりずもう」を読んで芸人を志したんだそうで、話が唐突にSF方向に飛んでいくのはこのあたりから来ているのかも(漫画の趣味が僕と合いそうです)。
このラジオではよくリスナーと電話しているのですが、恋愛で悩んでいたり、芸人目指すかどうか悩んでいたり、青春してる内容が多いので、周囲でその手の話を聞かなくなる30代には新鮮に聴けますね。
ほら!ここがオズワルドさんち(TBSラジオ/金曜24:30-)
これもオズワルドのラジオです。
ニューラジオとの違いは、尺が短い上にコーナーもやっていて、編集も入るのでトークの密度が高いことでしょうか。
尺の短さのおかげでふざけ続けても場が持つので、畠中が福山雅治のものまねで悩み相談を受け続けるという謎の回が誕生したりもしました。
コーナーが面白い上に数が多いので、「踊り場」みたいに1時間に拡大して毎週やってくれないかなあ。いつか椎名林檎をゲストに呼んで恐縮してほしい。
サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー(ニッポン放送/土曜13:00-)
毎週聴いてる中では唯一昼のラジオです。土曜の夜はたいていこれをタイムフリーで聴きながら料理をしています。
面白さよりはゆるさを求めて聴いていて、そんなところも土曜のお昼にふさわしい。2人とも良い声なので毒にも薬にもならない話や東北の話が心地よいです。
クスクスするのが中心のこのラジオで、唯一大笑いしているのが「サンドクリニック」のコーナーです。伊達さんが院長になって不健康な習慣をもつリスナーを診察するという内容なのですが、カロリーゼロ理論提唱者の診察なので内容はお察し。
テレビだったら初週で怒られていそうな内容が続いているのはラジオだからなのでしょう。仮に怒られても続けてほしい。
それから、EDテーマも好きです。
たまに聴いてる
ナイツ ザ・ラジオショー(ニッポン放送/月-木曜13:00-)
仕事中に聴くものがなくなった日に、その日のラジオショーを聴いてます(さすがに毎日は物量が……)。
週4人のゲストを迎えるために旬の人だけだとネタ切れになるのか、ときどき大物が来てくれることがあります。勝俣州和やコロッケが(お昼なので)比較的真面目に話してくれるのは良いですね。
土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送(TBSラジオ/土曜09:00-)
土曜の買い物と料理のお供です。毎回聴いているのは最初の漫才と「常連さんに聞いてみた」の1時間くらいでしょうか?
「常連さん」が田中康夫の回はハズレ。
中川家 ザ・ラジオショー(ニッポン放送/金曜13:00-)
オープニングトークがほぼ「おじさんのボヤキ」と「即興コント」で占められるので、彼らの漫才は素でやってるんだなとわかる番組です。
「初代M-1王者でNGKの看板」という大御所に片足半つっこんでいるコンビなので、ゲストが恐縮してることが多いのが玉に瑕。
霜降り明星のオールナイトニッポン(ニッポン放送/金曜25:00-)
この番組をたまにしか聴かないのは決してつまらないからではなく、2人が天才すぎて流し聴きができないからです。
トークの間が深夜のそれではなく、「鼻毛が出てた」「寝癖がついてた」という程度の話を5分間、漫才の間で例えツッコミだけでいじり続ける下りを聴いたときは戦慄しました。
彼らがなぜ最年少でM-1を獲れたのかまざまざと思い知らされます。
佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)(ニッポン放送/水曜27:00-)
「台本なしのフリートーク」をテレビに持ち込んだり、出役も兼ねた「フリーのTVプロデューサー」になったりした点でエポックメーカーな人ですが、この人自身のトークもきっちり面白いのがすごい。
トークは興味深いのですが、登場人物にどうしても放送作家やスタッフが多くなってしまい、集中して聞かないといけないのがたまにしか聴いてない理由です。
木曜JUNK おぎやはぎのメガネびいき(TBSラジオ/木曜25:00-)
霜降り明星や佐久間さんと違って、こちらはゆるすぎて逆に仕事に集中してしまうのであんまり優先順位が高くならないラジオ。
スキャンダルいじりやってるときはいつものゆるさのままで切れ味が一番あるので、芸人が不倫したら必ず聴く番組です。
この番組のみ、ヘッダ画像が見つかりませんでした。
みんなもラジオを聴こう
気がついたら週に10本以上もラジオを聴くようになっていました。
ラジオ最大の魅力は「ながら聴き」ができることです。脳にちょうど良い認知負荷がかかるのか、コードを書いているときや料理をしているときには逆に気が散らなくなります。不思議。
アルゴリズムを考えているときやチームの仕組みを考えているとき、チャットの文章を考えているときなどにはあまり向かないですが、単純に面白い話を毎日聞けるので、リラックスして仕事を進めるには良いツールだと思います。
隠れラジオファンがいたら、僕に面白いラジオをこっそり教えて下さいね。
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