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新潟モグラ駅めぐり① 出発~筒石駅

8月9-11日に、

* えちごトキめき鉄道 筒石駅
* 北越急行ほくほく線 美佐島駅
* JR上越線 土合駅

の3大モグラ駅への訪問を目的に、新潟県へ駅めぐりに行ってきました。

また、近くにあるということで「日本海に最も近い駅」JR信越本線 青海川駅にも行ってきました。

このような時勢のなか都市部からお邪魔するということで、消毒用アルコール携帯の上で黙って一人旅です。

駅めぐりのあとは普通に山形県鶴岡市を訪問するため、ゴールが鶴岡駅になっています。

モグラ駅

「モグラ駅」で検索すると土合駅のことばかりが出てきますが、個人的には「モグラ駅」を以下のように定義しています。

地上を走る路線に属する駅で、改札口が地上にあるにも関わらず、ホームがトンネル内にある

今回訪問した3駅以外だと、湯檜曽駅や湯西川温泉駅が該当するようです。

逆に、地下鉄駅や高架のトンネル駅(例:JR福知山線 武田尾駅)、都市部の地下駅(例:JR京葉線 東京駅、改札も地下にある)は該当しませんね。

つまり、「トンネルが通っているような山間部の過疎地域にある、斜坑を下ってホームに行く駅」ということです。

今回の旅程

08/09

東京から新幹線で糸魚川へ
→宿へ

08/10

糸魚川駅でえちごツーデーパスを購入
→えちごトキめき鉄道 日本海ひすいラインで筒石駅
→同線で直江津駅へ
→JR信越本線に乗り換え、上りで青海川駅
→JR信越本線の下りで犀潟駅へ
→北越急行ほくほく線に乗り換え、上りで大池いこいの森駅
→徒歩でくびき駅
→同線上りで虫川大杉駅
→同線上りで美佐島駅
→同線上りからJR上越線への直通列車に乗り、越後湯沢駅へ
→宿へ

08/11
越後湯沢駅からJR上越線上りで土合駅
→同線下りで越後湯沢駅へ
→上越新幹線で新潟駅へ
→特急いなほで鶴岡駅へ
→宿へ(ここから後は普通に鶴岡市の観光なので省略)

東京から糸魚川へ

出発日の8/9は山の日の振替休日でした。

昼間に東京駅付近で用事があったので、そのまま徒歩で東京駅へ。

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東京の感染状況のためか、お盆休みには少し早いためか、連休の最終日のためか、北陸新幹線の乗客はまばらでした。

早割で取った指定席に腰掛けて「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら、糸魚川まで2時間ほどの旅となりました。


糸魚川駅から海までは徒歩でわずか5分ほど、展望台に上ると雄大な日本海を見渡すことができました。

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温帯低気圧が徐々に接近していたため夕日は雲に隠れて見えませんでしたが、薄暮の日本海にはどことなく冬場の厳しさが伺え、かえって旅情を感じました。


宿に荷物を置き、食事を摂れる場所を探します。

連休最終日ということで空いているお店が少なく、偶然見つけたお店「糸魚川いのまた」へ。


「利き酒セット」を頼んだら常連らしきお兄さんとお姉さんに話しかけられ、旅の目的を話すと「良い人生の楽しみかたしてるわー」と褒められました。

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筒石駅について聞いてみると、あそこは地元の方にとっても「珍駅」のようです。


ところでこのお店、料理も抜群に美味くて酒に合います。

こんなに美味い鯵の南蛮漬けは食べたことがありません。ホタルイカの沖漬けともども、クセの少ない優しい味でした。

都内では珍しいクジラが食べられるのも良い点です。

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しかし、どうやら食べログ・ぐるなびにはページすらなく、ホットペッパーグルメとRettyには辛うじてページはあるものの写真の一枚もないという、外部の人間がたどり着くのは難しい店のようでした。

一方で、いまGoogle Mapを見てみたところ反応は上々で、答え合わせをした気分になりました。

本当に偶然に感謝です。糸魚川へお越しの際は感染対策をとった上でぜひともご訪問ください。

筒石駅

翌朝、少し飲みすぎたかと思いつつ支度をして宿を出ました。駅めぐり開始です。

糸魚川駅で「えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン」の電車に乗り込み、08:52に出発。09:15に筒石駅に到着しました。

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トンネルの中の駅で、降り立ったのは自分ひとり。あまりの心細さに足早にホームから出ました(そのせいで写真がブレブレ)。

しかし、ホームから出てもジメジメとして薄暗いトンネルを5分ほど歩かないと、駅から出ることができません。

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SIRENの合石岳ステージを思い出しつつ、滑らないよう階段を一段一段上がっていきます。

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足音が「コーン...... コーン......」と反響するので、ときどき背後を気にしながらです。ビクビクです。


やっと地上にたどり着きました。

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駅舎は小さな地方の無人駅といった装いで、まさかこんな巨大なトンネルがあることは想像できません。


駅の周囲には人家が3軒ほどしかありませんが、近くにバイパスが通っている上に10分ほど坂を下ると「筒石」の集落があり、それほど秘境感はありません。

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筒石集落は穏やかな漁師町で、港には船が何隻か停泊していた他、古い冷凍工場もありました。

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海鳥もちらほらと飛んでおり、夏の旅先としてはぴったりな場所です。


もう少し時間があれば時間が止まったような町の風景を楽しめたのですが、時計を見ると発車時刻が迫っていたため、再度駅に向かって出発しました。


駅舎にたどり着いて駅ノートを記入し、駅舎を眺めていると地元の方と思しき50代くらいの女性がトンネルから出てきて去っていかれました。

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怖い怖いと思っていましたが、やはり地元の方にとっては生活の足なんですね。


電車の時間まではあと10分ほど。トンネル内に長居はしたくないのですが、乗り遅れるのはもっと嫌なので、意を決してトンネルに潜ります。

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駅までの坂道で随分と暑い思いをしたのですが、ひんやりとしたトンネル内の空気で少しずつ汗が引いていきました。


トンネルの底にたどり着くと、電車まであと5分ほど。

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結露で大半が濡れている待合室の椅子の中からマシなものを見つけ、座って時が過ぎるのを待ちます。


やがて、踏切音がして電車がやってきました。

踏切音は普段我々が耳にするものより音が低くくぐもっているので非常に不気味なのですが、電車がやってくる事実がそれ以上に心強く感じました。

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真っ暗なトンネルの向こうにライトが見え、電車がやってきました。

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行きは足早にトンネルから出たため撮れなかった駅名標を写真に収め、駅をあとにしました。

次は、直江津駅を経由して青海川駅へ向かいます。

(つづき)


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