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やましいこと

「やましいことなんてやっていない」というフレーズはよく聞きますが、やましいことって、どういうこと?

「やましいこと」というフレーズは、日本語で「何か悪いことや間違ったことをしている、あるいは隠している」という意味です。簡単に言えば、何かを後ろめたく感じている状態、つまり良心が咎めるような何かをしている、あるいはそのような状況にあることを指します。このフレーズは、自分が正当な行動をしていると主張する際によく使われます。「やましいことなんてやっていない」と言うことは、自分は何も悪いことをしていないと主張しているわけです。

でも、やましくないこと=正当なことでもないですよね?

その通りです。やましくない(無実)であることが、必ずしもその行動が正当であるとは限りません。人は何かを隠していないかもしれないし、何か悪いことをしていないかもしれませんが、それはその行動や状況が完全に倫理的である、または正当であるとは言えない場合があります。例えば、法的には問題ないが倫理的に疑問がある行動、あるいは逆に倫理的には正しいが法的にグレーゾーンにある行動などが考えられます。やましいことがない=無罪、ではありますが、それが全ての状況で正当性を意味するわけではないのです。

悪人が「やましいことなんてない」と言っても、倫理的には正しくないかもしれませんね?

はい、そのとおりです。悪人が「やましいことなんてない」と主張しても、その人の行動が倫理的に正しいとは限りません。この表現は単に「何も隠していない」や「法的には罪を犯していない」という意味であり、その人の行動や意図が倫理的に正しいかどうかは別の問題です。実際、悪人はしばしば自己の行動を正当化しようとするため、このような表現を利用することがありますが、それによってその人の行動が倫理的に受け入れられるわけではありません。

でも、法的に合法ならば、その言い訳は正しいのですね?

法的に合法であるということは、その行動が法律に違反していないという意味ですが、それが自動的にその行動が倫理的に正しい、または一般に受け入れられるというわけではありません。法律は社会の基本的なルールを定めるものですが、倫理や道徳はもっと広範な概念で、文化や個人の価値観によって異なります。
たとえば、法律上は何の問題もない行為でも、道徳的あるいは倫理的な観点からは問題があると見なされることがあります。逆に、ある行為が法律的には許されない場合でも、特定の文化や状況においては道徳的、倫理的には正当化されることがあります。
したがって、「やましいことなんてない」という言い訳が法的には正しいかもしれませんが、それが全ての観点から見て正当化されるわけではないのです。


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