マイブラ
初恋のことを思い出してみると、意外とすぐに思い出したし、意外と記憶に残っていた。1分前のことでもすぐ忘れるのにね。
遡ること25年。毎朝欠かさずポンキッキーズを見て家を出ていた幼稚園の頃のこと。名前はゆかちゃん。
ずっと手を繋いでいた覚えがある。園内でも、外で遊ぶ時も。めっちゃがつがつ行くやん、当時の俺。
遠足でプラネタリウムに行った時は、暗くなって怖がってる彼女を「ずっと手繋いであげる」って言ったのを、何故か鮮明に覚えてる。見習えよ、今の俺。まるで別人。これ、何かの拍子に誰かと中身が入れ替わってそのままのやつやな。
とはいえ、幼稚園。友達として好き、というのも大きかったと思う。もっと恋の要素が強くて、初めて確実に異性として好きな子が出来たのは、小4の頃。りなちゃん。
からかったり、ちょっかい出したりしてました。200%好きです。帰りの会で「ゆうすけ君にからかわれました。」って訴えられて「ごめんなさい」と謝るイベントが何度も発生しました。小学校を卒業するまで、その子がずっと好きでした。ガキですね。
そんな僕がオトナになったのが、小6の冬。男4人、その内の1人の子の家で遊んでいた。たぶん、金曜日の放課後。
64のスマブラをして盛り上がっていたら、その子のお母さんが、彼ともう1人の友達を「ちょっと来て」と部屋の外に呼び出した。遊んでいた部屋からはチラッと玄関先が見える。女の子2人が立っていた。
すぐ気付いた。2/14は土日。世の女の子が、給料日が土日祝になった時の給与振込と全く同じ動きをするのを想定できていなかった。
戻ってきた友達2人は、しれっと隣に腰を下ろして、ゲームを再開した。僕と、僕と一緒に残っていた友達も、しれっと再開した。
これが、人生で初めて、空気を読んで何事もなかったかのように振る舞った瞬間。オトナの階段を一気に3段くらい駆け上がったと思う。いやー成長したな(;_;)不憫にも程がありますよね。
以上、初恋の話でした。しまモンさんの初恋の話、聞きましたっけ??