見出し画像

恋と涙の東京タワー

おはようございます。
北海道でもようやく雪が溶けました。
春ですね。

昔から好きな人ができると、じっとしておられず、永遠に外を走りたくなります。
学生の頃は自転車で、今は音楽を聴きながら車で。

そんなこんなで、最近は車であてもなく遠出ばかりしています。

ゆうすけさん。私、理想のデートは無いんですよ。
好きな人と一緒に過ごせるなら何でも楽しめちゃいます。

思い出に残っているデートと言われて思い出すのは、彼氏とではなく片思いしている相手と遊びに行ったことが多いかな。
------------------------------------------

4月になって桜が咲くと、3年間好きだった友人と有楽町に飲みに行った事を思い出す。

友人とは東京に住んでいた18歳の頃からの付き合い。(もう10年前か...)
mixiのRadioheadコミュニティで知り合い、何となく気が合って、学生時代は一緒に音楽フェスやレコード屋に行ったりしていた。

卒業後はしばらく疎遠になっていたんだけど、再会のきっかけが4年前。

友人がイギリスのグラストンベリーフェスに行った際に現地で知り合った日本人が偶然にも私の学生時代の先輩で、話しているうちに
「共通の友達がいる!」って盛り上がって、私のことを思い出して連絡をくれたらしい。

横浜駅のスタバで、ここ数年の思い出話やグラストンベリーの話を聞いた。
学生時代は音楽貧乏で、小麦粉を焼いて醤油で食べていた彼が立派な社会人になっていた。

その日から、友人とは事あるタイミングでちょこちょこ連絡を取るように。

2017年のフジロックフェスティバルで1年ぶりの再会。
ヘブンでOGRE YOU ASSHOLE→サニーデイサービス→Father John Mistyを一緒に観た。

Father John Mistyを観終わると、あたりはすっかり夜。
素晴らしいライブに目をキラキラさせた友人が、私を振り返った。
その時初めて、好きだと思った。

去年の4月、出張で東京に行った際に友人を誘って飲みに行った。

お店は彼が予約してくれた。有楽町のコース料理が出てくるワインのお店。

周りの席は100%カップル。
テーブルにはキャンドル。
美味しい料理とお酒。
普段私は滅多に行かないような、ムーディーで素敵なお店。

音楽に関係のあるイベントでしか一緒に遊びに行ったことが無かったし、向かい合ってご飯を食べることも久しぶりだったから、新鮮でドキドキした。

友人にオススメの音楽を沢山聞いた。
私はApple Musicを開いてiPhoneを差し出し、
彼はアウトキャストやVince Staplesを私のライブラリに追加した。
操作する白い指が綺麗で、もう本当に好きだった。

閉店時間までお店で話して、彼とは東京メトロ有楽町駅の入口で解散した。23時頃だったかな。

別れた後、私は普段飲まないワインで酩酊していることに気が付いた。

ふらふらと日比谷線に乗り、気付くと缶ビール片手に六本木ヒルズにいた。

隅の階段へ向かうと、東京タワーの夜景が見えた。

情けないことに、それを見た私はわんわん泣いてしまった。それはもう、周りから見たらドン引きで声もかけられないくらいに。

理由は分からないけれど、急に切なさと悲しさと後悔がこみ上げてきたのだ。

階段から見た東京タワーはとても綺麗で、けど少し遠くて。私には届きそうもない。カメラに収めると、小さくなる東京タワー。
赤い灯りは、弱々しくも見える。私の心みたいだな。
学生の頃から大好きな景色だ。ずっと帰りたかった。友人のいる東京に。

電灯に照らされた桜の下で、ひそひそと顔を近づけ合う恋人たち。手に持っているのは、多分スパークリングワイン。

私のイヤホンからは、マイケル・ブーブレの"Home"とamerican footballの"Uncomfortably Numb"が交互に流れていて、胸が苦しくて死んでしまいたいと思った。

たった2時間半の時間の中で、彼にとって私は、居心地の良い友達だということが分かってしまった。

それからのことは覚えていない。
翌朝、私は路上で目を覚ました。
音楽を聴こうとApple Musicを開くと、彼の好きなアーティストでライブラリが埋め尽くされていた。

--------------------------------------------

ゆうすけさん、また話が長くなってしまいましたね。
これが私の、今までで1番印象深かったデートです。
もはやデートとは呼べないかもしれませんが、許してください(笑)

それよりも、ゆうすけさんの初恋はいつですか?
春なので、甘酸っぱい話をしましょう!笑