①元映画秘宝編集部員についてのデマ拡散に対する反論

●映画秘宝新編集長からのメール

 先日、『映画秘宝』の新編集長になった方から、元編集部員(岡本敦史、ギンティ小林、小沢涼子、奈良夏子、市川力夫)にメールが届きました。

 内容は、いかにDM事件以降の元編集部の行動が酷いかというものでしたが、17ページにもおよぶPDFに根も葉もないデマが羅列されており、驚愕いたしました。

 反論と訂正のメールをお送りしましたが、誤解が解けたかどうかについては返答をいただけておりません(別の話題のメールは届いております)。

 その中のいくつかは、他の方からも言われたことがあり、どこかでこの噂を広げている方がいると判断いたしましたので、ここで反論させていただきます。

 新編集長は、私たちがその「オフィス秘宝へのヒアリングを元にしている」という文章を公開してもよいとおっしゃっていますが、新編集長の文章のみをそのまま公開し造説が一人歩きするのを避けるため、抜粋して反論させていただきます。

 新編集長はご自身の文章を、事前に数名に開示しているとのことなので、その方々にもこちらを読んでいただければと思います。

 私たちの目的は虚偽の言説が蔓延するのを防ぐことであり、新編集長を批判する意図はありません(事実を確認せずに私たちに攻撃的なメールを送ってきたことには不快感を持っています)。

 また、他の場所で流布されたデマに対してもこの場で反論していきます。

●責任の所在はどこにあるのか

 まず、新編集長の文章は、事件の発端からして認識が違います。
 以下、引用します。

 先の「謝罪文のパワハラ事件」も、その他のすべての事象においても皆さんとオフィス秘宝、その他の関係者の最大の失敗、それは「刊行元を軽視した軽率な行動」です。
 真夜中から明け方まで協議してへとへとになっての謝罪文発表云々とか、正直、あり得ません。
 その朝にどうにかまとめた協議内容・ドラフトを刊行元に送って、それを刊行元側で法務部・顧問弁護士が点検してから公表するか否かのジャッジを求めるべきでした。
 自分たちの中だけで「大変だ、どうしよう」とパニックになり、「これが一番の方法だ」と決め込んでも、その行動の土台において社会性を欠いています。

 2021年1月26日朝8時に『映画秘宝』公式Twitterアカウントに投稿された謝罪文について(以下「26日文書」とします)、元編集部員を含む全員で作ったと思っていらっしゃるようですが違います。

 「26日文書」の名義は「合同会社オフィス秘宝 取締役 田野辺尚人/映画秘宝編集部一同/映画秘宝相談役 町山智浩 柳下毅一郎」となっていますが、この文書を作成したのは、高橋ヨシキ氏、町山氏、柳下氏、てらさわホーク氏らで、当時は編集部のアルバイトであった秋山直斗氏がまとめを担当したとのことです(ほかの一部編集部員は文面の確認を求められただけで、文書を送られていない編集部員もいました)。

「版元の判断を仰ぐべき」と主張したのは元編集部員の奈良夏子であり、上記のことはオフィス秘宝と著名人4人に言っていただくべきことです。

 岩田氏が被害者の方に直接連絡を取り、すでに謝罪文を公開した後でしたが、詳しい状況はまるでわかっておりませんでした。奈良は確認不足の追加謝罪を焦って公開するべきではないと、このとき元アルバイトの秋山氏に話しています。

 しかし、深夜2時ごろ、この文書を投稿するために奈良がZoom会議に呼び出され、著名人たちから翌朝8時に投稿するよう強要されました。

 オフィス秘宝の田野辺氏に判断を求めましたが、田野辺氏は電話のみで承諾をし、最終判断を奈良に任せ会議には参加しませんでした。(のちに、版元とは「問題が生じた際、まずは共有して後に協議する」という取り決めがあったことがわかりました)

 この投稿が無断で行われたことに対し、版元は当然のごとく問題視しました。また、この著名人の名前が連ねられた謝罪文が、被害者の方に新たな精神的プレッシャーを与えることにもなりました。

 深夜に呼び出された奈良は、恐怖とプレッシャーから本来の意思に反して投稿してしまい、そのことをずっと後悔して悩んでいました。

 「謝罪文のパワハラ事件」という言葉を使いながら、元編集部員を責めるというのはどういう認識なのでしょうか。

 事前に文章を開示されたという方々の誤解が解けることを祈ります。


元映画秘宝編集部員
岡本敦史、ギンティ小林、小沢涼子、奈良夏子、市川力夫

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