東方Projectをやれ!!!

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本記事はCCS Advent Calendar 2020の18日目の記事です。決して今流行りの某感染症の話とかではありません。

どうも四季です。
私事ですが、去年はCCSの表裏+CCSとは無関係のアドカレの計3本アドカレ記事を書きました。そして今年も同じような感じになってしまいこれが3本目の記事になります。書いてみた感想ですが、1ヶ月に3本も中身のある記事を書くのは非常に大変です。

ということで今回の記事はアドカレの記事としては中身は薄いものになるかと思います。その代わり、今回は真面目な内容です(少なくとも裏アドカレよりは)。

といっても本記事の主張は記事タイトルに全て書きました。以下は全てその主張を補足するための文章になります。

東方Projectとは?

説明がめんどくさいからこれを読んでくれ↓

ざっくり言うとZUN(神主とか呼ばれたりもします)っていう同人作家が(ほぼ一人で)作った作品群の総称です。

本記事ではその中でも弾幕STG作品メインの話になります。

弾幕STGって何が面白いの?

この章では弾幕STGとは何なのか、一般に弾幕STGの何が面白いのか、そして東方Projectの弾幕STG特有の魅力とは何かを書きます。

弾幕STGとは、一般的な2次元スクロールSTGよりも「弾を避ける」要素を重視してデザインされた、(例外作品もあるが大抵は)2次元スクロールSTGです。弾幕STGの特徴として、敵弾、自弾共に弾数が多い事が挙げられます。特に、画面に一度に表示できる(≓される)敵弾の最大数は少ない物でも245発、多い物では2000発を超える作品もあります。すると画面いっぱいに弾が埋まる訳ですが、弾幕STGのもう一つの特徴である自機の当たり判定の小ささによって、それほどの弾数を回避することを可能としています。

東方Projectの弾幕STGにはそれに加えて様々な特徴があるのですが、最も画期的なのはスペルカードというシステムです。多くの弾幕STG作品では、ボスの攻撃にはいくつか段階があり、それぞれの段階では一定の攻撃パターンを繰り返すといった形態をとっています。東方ではその第n段階のうちいくつか(全てではない)にスペルカードとして名前を付けて弾幕をパッケージ化し、その弾幕をボムを撃たず被弾せずに避けきった場合スペルカードを「取得」することができボーナスを得る事ができる、というシステムです。
よく音ゲーマーがTwitterとかで「(曲名)の○○地帯」など意味不明な文字列を呟いているのを見かけるかと思いますがあれは音ゲーの譜面の特徴的な部分に名前を付けることでその箇所に対する対策などの議論を行いやすくする目的があります。東方の場合は(スペルカードにおいては)元から名前が用意されているのでこの辺がやりやすいわけです。スペルカードの名前は『?符「~」』という名前である物が標準ですが実際には?符の部分が任意の漢字2文字であるケースも多く、希にその部分が3文字以上だったり漢字でないもの、そもそも「~」の部分しか存在しないものもあります。

このスペルカードシステム自体もゲーム性としてそれなりに魅力ですが、真価はスペルカードシステムに付随する美麗な弾幕とストーリー性です。例えば、チルノという氷の妖精のキャラクターのスペルカードである凍符「パーフェクトフリーズ」という弾幕はカラフルな弾を振りまいた後に凍らせ(弾の動きが止まり色が白くなる)、その後解けて動き出すといったものです。これにより特に説明がなくともチルノが物を凍らせる能力があるということがプレイヤーに伝わるわけです。

他にもチルノのスペルカードには(難易度Easy限定だが)目の前に突っ立っているだけで弾が全く当たらないといったものもあり、このキャラクターがバカであるという事が表現されています(たぶんそういう意図なんだと思うけど明言はされていないので断言はできないかも……)。

東方Projectを勧める直接的な理由にはなり得ませんが、他に特徴的なシステムとしてはGrazeシステム(弾に当たらない程度にかするとスコアが稼げる)や喰らいボム(被弾してから数フレームの間にボムを使用すると残機が減らない)などがあります。ただしこれらは東方より前にリリースされた弾幕STG作品にも存在したものです。

弾幕以外の要素はどうなの?

ここからは(ここまでも?)ちょっと客観性に欠ける内容が混ざります。
東方は確かに弾幕STGとしても魅力的ですが、他にも楽しめる要素があります。

まずは音楽。そもそも、東方Projectというのは原作者のZUNさんが曲を作りたくて、曲を聴いてもらうためのゲームも作りましたっていう流れでゲームになったものなのでメインは音楽であるという考え方もできます。元に東方の楽曲をアレンジした二次創作作品は数え切れないほどあり(恐らく万単位)、その人気が見て取れます。

あとは世界観。幻想郷と呼ばれる現世とは隔離された地を舞台に起こる「異変」を解決するというストーリーに印象的な音楽や弾幕、そしてキレのあるキャラクターの会話が組み合わさり他では味わえない世界観になっています。ネタバレ抜きでこの辺の説明するの自分には無理だったので説明上手そうな人に訊くか自分でプレイして実感してください。

どんな人におすすめ?

この記事を読んでいる人全てにおすすめしたいですが特定の人に向けた宣伝文句も付けておこうと思います。

まず、東方の二次創作作品は知っているが原作をやったことがないという人。元ネタを知るとより二次創作が楽しめますよ。

音ゲーマーにもおすすめしたいです。理由は、弾幕STGと音ゲーは成長プロセスが似ているから。音ゲーで特定の譜面を攻略する際、まずプレイしてどこができないかを明らかにし、地力が付くまで放置して別の曲を触ったり、あるいは別の譜面の似た配置で練習したり運指を組んだりして対策したりしてまたプレイ、というサイクルを目標達成するまで行う事になると思います。弾幕STGも同様で、プレイして避けられない弾幕があった時他タイトルをやって地力上げしたり避けられない弾幕の避け方(パターン)を考えたりプラクティスや下の難易度で練習したりと対策をした上でもう一度挑む、みたいなことをクリアするまで繰り返すことで上達していきます。
ちなみに全く同じ感覚というわけではなく音ゲーの方がやや地力重視、弾幕STGの方がやや対策重視といった印象があります(当然個人差があるし大抵の場合圧倒的地力で上から殴れないものはない)。そのせいか両方やっている自分はそれぞれに引っ張られて弾幕STGでは地力寄り、音ゲーでは対策寄りのタイプな気がします。余談ですが周りの音ゲーマーの中で最もCHUNITHMの譜面研究をやっている自信があるので運指や練習譜面の相談があれば乗ります。

あとDTMer。東方の原曲に触れてほしいし、アレンジ曲とか作ってほしい。同じような理由で絵師さんにも勧めたいです。東方の絵描いてくれ……

音ゲーもDTMも何もやってねぇ……人生虚無だ……って人も東方で人生変わるかもしれないしよければぜひ。逆に人生充実してるぜ!って人もさらに人生が豊かになるかもしれないのでよろしくお願いします。

どれからやればいい?

10年以上激しく議論され未だ結論が出ていないテーマです。よって各作品についてどんな人におすすめかを書いていく事にします。なお黄昏フロンティアと共同制作の格闘ゲームは今回は除外しますが、まぁあれもスマブラとか好きな人は楽しめると思うのでよければどうぞ。

第6弾 東方紅魔郷 〜 the Embodiment of Scarlet Devil.
オススメ度:★☆☆☆☆

この作品、2002年の作品で非公式パッチを当てなければそもそもWindows10で正常に動作しません。また他の作品と異なり低速時も自機の当たり判定が表示されないなどやや初心者に優しくない仕様です。しかし初期の作品であることもあり弾幕がシンプルで美しく、純粋な弾幕STGとして見ると最も面白い作品だと思っています。キャラクターや音楽も現在まで根強い人気があり、特にWin版最初の作品ということもあり順番に遊んでいきたい人にはおすすめできます。(ん?第5弾まではどこいった?)

第7弾 東方妖々夢 ~ Perfect Cherry Blossom.
オススメ度:★★★★☆

Windows10で問題なく動き、前作と比べ演出等のクオリティも向上し、また固有システムの森羅結界も特に難しいものでもないため(なんならボーナスみたいなものなのでガン無視してもクリアできる)非常に初心者に優しいです。魂魄妖夢をよろしくお願いします。

第8弾 東方永夜抄 ~ Imperishable Night.
オススメ度:★★★★★★★

絶対にやってくれ。
もともとWin版最後の作品とする予定だったらしく(紅魔郷がめちゃくちゃヒットしたのでやめるのをやめた)、そのため先ほど挙げた2作品をやってからのほうがより楽しめるのでは?という気もしないでもないですがまぁそこは。
ストーリー、演出、雰囲気、音楽、キャラクター、どこをとっても最高傑作。固有システムは少し複雑ですがクリア難易度に大きく影響するようなものではなく、スペルプラクティスというスペルカード単体で練習できるモードが存在するため初心者向けと言って問題ないでしょう。マジでやってくれ。

第9弾 東方花映塚 ~ Phantasmagoria of Flower View.
オススメ度:★★★☆☆

これは他の作品と大きく違い対戦弾幕STGです。対戦ゲームなので対人戦も可能です。対人でワイワイ遊びたい人向け。
ちなみに四季映姫というキャラが出てきますが私のHNとは無関係です。

第9.5弾 東方文花帖 〜 Shoot the Bullet.
第12.5弾 ダブルスポイラー 〜 東方文花帖
第16.5弾 秘封ナイトメアダイアリー 〜 Violet Detector.

オススメ度:★☆☆☆☆

3つ並べちゃいましたがこれらは弾幕の写真を撮るゲームで、ほかのゲームを遊んでからのほうが楽しめると思います。

第10弾 東方風神録 〜 Mountain of Faith.
オススメ度:★★★★★

なんかみんな初心者に勧めてるやつ。システムがシンプルで(固有システムがないどころかGrazeシステムすらない)、なおかつ今作と次作はショットパワーを消費しボムを撃つシステムなのでほかの作品よりボムをたくさん撃つことができます。
そしてなにより音楽やキャラクターに人気なものが多いので最初に遊ぶ作品としてはうってつけです。極め付きに今作以降の(たぶん)すべての作品はSteamで購入可能なので今からでも買って遊べます。善は急げ!

第11弾 東方地霊殿 〜 Subterranean Animism.
オススメ度:★★★☆☆

前作よりシステムが面倒ですがまぁ概ね前作通り。ちょっと初心者向けにしてはキツい弾幕が多い印象がありますが無理というほどではないでしょう。

第12弾 東方星蓮船 〜 Undefined Fantastic Object.
オススメ度:★☆☆☆☆

難しすぎ~~~~~~~~!!!!!!
弾幕もややきついものが多いうえに固有システムのベントラーがわけわからん。これを最初にやったら心が折れるのでは?
余談ですがZUNの画力の頂点はこの頃だと言われることがあります。ZUNに失礼すぎるだろ。

第12.8弾 妖精大戦争 〜 東方三月精
オススメ度:★★☆☆☆

先ほど弾幕を凍らせてしまうチルノというキャラクターの話をしましたが、今作はそのチルノが自機として敵の弾幕を凍らせていきます。文花帖等のスピンオフ作品と比較するとまだ整数作品の面影が残っている気がするので最初に触る作品としておすすめできないというほどではありません。まぁ私は持ってないけど……今から買うか?

第13弾 東方神霊廟 〜 Ten Desires.
オススメ度:★★★★☆

残機の数がややシビアなので最初はなかなかうまくいかないかもしれませんが弾幕が簡単めである上に今作にもスペルプラクティスがあるので初心者向けでしょう。
デザイアドライブは神曲。

第14.3弾 弾幕アマノジャク 〜 Impossible Spell Card.
オススメ度:★☆☆☆☆

難しすぎ~~~~~~~~!!!!!!
ほぼ無理ゲーに近い弾幕をアイテムを使ってなんとか攻略するというゲームで、文花帖と同様ほかの作品をやってからでないと楽しめないだろうしそもそもまともに避けられないと思います。あれは無理よ。
厳密には無理ゲーではないので全弾幕ノーアイテムクリアする人間もいますが、もはや人間ではないです。

第15弾 東方紺珠伝 〜 Legacy of Lunatic Kingdom.
オススメ度:★★★☆☆

弾幕自体は軽くトラウマになるレベルで厳しい(ものもある)のですが、被弾するとちょっと前に時間を巻き戻す完全無欠モードというのがあるので理論上は誰でもいつかはクリアできます。そういった理由で初心者におすすめする人も一定数います。Pフリー粘着が好きなひとはぜひ。

第14弾 東方輝針城 〜 Double Dealing Character.
第16弾 東方天空璋 〜 Hidden Star in Four Seasons.
第17弾 東方鬼形獣 〜 Wily Beast and Weakest Creature.
オススメ度:null

やったことないのでわかりません。すみません……

第1弾 東方靈異伝 〜 The Highly Responsive to Prayers.
第2弾 東方封魔録 〜 the Story of Eastern Wonderland.
第3弾 東方夢時空 〜 The Phantasmagoria of Dim.Dream.
第4弾 東方幻想郷 〜 Lotus Land Story.
第5弾 東方怪綺談 〜 Mystic Square.
オススメ度:☆☆☆☆☆

買えるもんなら買ってみろ

(これはもう売り切れてるはず)

一応靈異伝を除けば体験版はミラーサイトかどっかからDLできるのでエミュレータで遊べます。最初にやるもんでは決してないが

いかがでしたか?

この記事を書いた理由はユーマさんとDiscordで話していてCCSの東方人口増やしたいねって話になったからです。千葉大学、なぜか東方サークルがないんですよね……

もうちょっと書く予定でしたが今23:58なのでここで終わりにします。それではみなさん、良い東方ライフを。

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