部屋を映画館にする

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部屋の壁が白い。この春にビデオ通話をする機会が増えバーチャル背景を使うまで特に意識していなかったが、どうやら白い壁は何かと便利らしい。

「プロジェクターを買えばこの壁が丸ごとスクリーンになるのか……?」

そう考えると今まで壁のポテンシャルを持て余していたような気がしてくる。早急に眠れる才能を解放してやりたい。

とは言え家庭用プロジェクターの相場がよくわからない。一昔前に興味本位で調べた時は4万円前後の商品が並んでいてスッ……とページを閉じた記憶がある。値段次第では壁の才能にもう少し眠っていてもらわないといけない。一旦Amazonで調べてみることにした。

■物色

プロジェクター

おや、思ったほど高くない。普通に手が届きそうだ。かなりテンションが上がってきた。詳しく見ていくと海外製の低価格帯は6,000~12,000円の商品が多く、基本的にはHDMIケーブルが付属し本体にスピーカーも内蔵されている。その他に

・Bluetooth機能
・Wi-Fiおよびスマホとの無線接続
・付属品(収納バッグやミニ三脚など)

の有無で微妙に値段が違うらしい。この価格帯であれば画質や明るさ自体にはそれほど大差がないと思われる。せっかくなら……と思いバッグ付きでBluetoothを搭載した9,980円のプロジェクターを注文した。ちなみにBluetooth非搭載でもほとんどの機種は有線(AUXケーブルなど)で外付けのスピーカーと接続することができる。

■いざ投影

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届いたプロジェクターはかなりコンパクトだった。バッグに収納した状態で部屋に置いていてもそれほど場所を取らない。まずは説明書をじっくり読もうと思ったが、電源ケーブルを繋いで言語を日本語にする以外は特に細かい設定は不要らしい。早速付属のHDMIケーブルでPCと繋ぎYouTubeにある『天気の子』の予告編を流してみる。

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これは、ちょっと、最高ではないか。気分的にはほぼ映画館だ。Amazonプライムなどにある映画も流し放題である。これまで自宅で集中して映画を見るのが苦手だったが、PCやテレビの画面より没入感があるのでおそらく長時間見ても苦にならない。HDMI接続なのでもちろんDVD/Blu-rayプレイヤーやNintendo Switch(持っていない)と繋ぐこともできる。一気に部屋が拡張された感じがする。

映像に比べると内蔵スピーカーの性能はあくまでオマケといった感じだったので迫力のある映画やライブDVDなどを楽しむ場合は外付けのスピーカーに頼ったほうがいいかもしれない。とは言え最近はBluetoothと有線の両方に対応しているスピーカーでも2,000円ぐらいからそこそこしっかりしたものが売られている。プロジェクターと合わせても1万円前後で庶民がホームシアターの環境を整えることができると考えるとなかなか凄い時代になったものだ。外で楽しめるはずだった夏のイベントが軒並み中止になってしまった腹いせに部屋の環境をグレードアップさせるのは良い選択肢だと思う。できれば1万円前後で家にデカいプールも欲しい。

喜ぶ準備はできています。