こうして世界を塗り替え続けるイカになった
巷じゃニンテンドースゥィッチがやんややんやですが、わたしは夏まで待つ。なぜなら大好きなスプラトゥーンの新作が夏に出るからだ！
ハイカラシティから流行りの中心が移ったことでなんだか色々新しくなって楽しみなのですが、夏になる前に、2017年3月3日現在1,348回起動して1,188時間遊んでいるスプラトゥーンの話をします。（このゲームを本体ごと割賦で購入した2015年の6月からおおよそ900日が経過していますが、日数より起動回数の方が多かったのでこいつどんだけだよって思いました。）
イカちゃんことスプラトゥーンはWiiUで遊べるTPS色塗り対戦ゲームで、プレイヤーは享楽的で胡乱なインク生命体インクリングとなって、4対4のチーム戦で、自分のチームカラーで床を塗りまくる。インクリングはイカの形とヒトの形の2wayフォームを持っており、イカフォームの時には自チームのインクに潜って移動したり隠れたりできるのだ。イカからヒトに切り替わる途中、顔の穴という穴からインクがあふれ出てくるのすっごく不気味で好きです。
舞台となるのは、ソーキュートなネコちゃん以外は哺乳類が全滅しているらしい、海洋生物版のジャパリパークめいた地球。ポストアポカリプスで海の生き物達が陸地に上がり、ヒトの文明を再解釈して取り入れている。そういうのお好きな人にはたまらないぜ。わたしはたまらない。
↑（ハイカラシティ正面風景とプレイヤーのインクリング。真ん中の鯰は電気を供給しているスゴイ奴で、こいつをタコから取り戻す一人プレイモードもある）
ブキのデザインが好き。水鉄砲、ナーフめいたスポンジガン、任天堂の光線銃、ペイントローラー、洗濯機、巻き取られたホース、筆を洗うバケツ、ガソリンタンク、キャンプ用のコンロ、自転車のドリンクホルダーなどなど、ヒト文明の再解釈はブキデザインに結集しているのだ。わたしが愛用しているN-ZAP89はビビッドなオレンジをした光線銃で、多分そのうち回転の力を信じるんだみたいな事を書くと思う。
ファッションが好き。スプラトゥーンは試合で使える各種ギア（インクの消費効率が良くなる等の各種効果）のついた「アタマ」「フク」「クツ」の3種類を着て遊ぶ。どのファッションも、メインギアがひとつ、サブギアがみっつつく。ギア重視で遊んでも、コーデを楽しんでも自由。
ファッションブランドもいくつか、テイストを分けて展開されている。B系、アウトドアメーカー、ちょっとフォーマル感のあるブランドも、ミリタリーファッションのブランドもある。欲しいフクをゲットするまでファッションビルに通い詰めたり、街行くイカのファッションをチェックしては稼いだお金を握りしめ、路地裏の怪しげなウニにフクを卸してもらったり。自分はバイカー系「ロッケンベルグ」の展開するマーチンみたいなブーツとスケーター不良系の「エゾッコ」が出してるスカジャンが格好良くてつい着せちゃう。
音楽がとても楽しい。あの世界の言語で歌われるミュージック素晴らしいよ。バトル中のBGMはみんなアップテンポなんだけれど、バンドの特色に沿った毛色の違う音楽なので飽きがこない（フェスの時だけはラストフェス以外いつも同じだったので流石に飽きた）。公式で紹介されているバンドは、格好いいロック、ピアノとドラムとベースのトリオバンド、ピコピコサウンド可愛い系ロック、ぼくらのアイドル、シオカラーズ。シオカラーズはイカ界のネコネコカワイイと言っても過言ではないよ。ラストフェス後半戦でBGMがシオカラ節になった時は嬉しかったなあ。
なにより、続けて遊ぶのが楽しい。
上記の要素は言ってみればフレーバーみたいなもので、ゲームそのものの「イロヌル……キルスル……タノシイ……」という爽快感や「自分の結果が目に見えて分かる」楽しさ、マッチングする即席チームメイトと連携の取れる楽しさ、友達とトークアプリで通話しながら遊ぶ賑やかな楽しさ、リスポーン地点から全く動かなくなった味方を見るときの「飯にでも呼ばれたか」という悲しさ、開始早々一人回線落ちした時の「とりあえず頑張ろうな」という空気、カウントリードまでヤグラで踊るイカ、網に落ちるダイオウイカ、おかしなプレイヤーネーム、延長戦からの逆転勝ち、ちょっと頭出すと撃ち殺してくる狙撃手、曲がり角でブラスターの爆風と衝突。失敗や成功が積み重なって、トライアンドエラーしながらも、妖怪クソエイムに取り憑かれたわたしが「強くなった」という体感が得られる楽しさで、めちゃくちゃ続けてしまっているのだなあ。フレーバー要素たちのおかげで殺伐としてないため、あくまでスポーツとして爆発四散するイカ達なんだというのも自分の中で続けられる要素だったと思う。
2が出るまでにS+に行くのは難しいかもしれないけど、せめて赤ZAPちゃんで塗りポイントだけで2,000は稼いでみたいなぁ。2もすごく楽しみなのだわ。