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【逆噴射小説大賞】2021年投稿作品まとめとセルフライナーノーツ

あわいのデバッガーズ

ここ2年ぐらい、RTAとか古いゲームのプレイ動画やゲームに関連するフィクションをとても楽しく摂取してたので、それを吐き出した次第です。書くときにあんまり迷わなかった。ツッコミする一人称、悩まずやれるので楽。

タイトルがとても好き。舞台の都市でもあるし、「あわいの」とも読めるし。実際後者で読んでもらったのでガッツポーズしました。

最初はオンゲのギルメンが上がり込んできたって話にしようと思ったんだけど、転がらねえ~! ってなったので、お仕事モノの方にシフトさせました。赤鬼がテクスチャのバグなのか、自前なのかは全然決めていませんでしたが、インターフォンの向こうで赤鬼のギャルいたら楽しいだろうと思ったのでそうしました。状況の説明もっとスマートにやれたら良かったかなあ、というのが少し心残りです。

考えるのも手を動かすのも楽しかったし、テクスチャは猫だけど当たり判定は人のおじさん、無を持ってるせいで手がふさがってる人、とかも考えてはいたので、続きが書けたらいいなあと思います。

飛盗千里

続きが読みたくなるか、を念頭に、謎をばらまきまくって次に繋げよう、というのを意識した作りです。

武侠とパルプって相性良いのかな……空飛ぶギロチンまで振り切らないとアカンかな……って思いながら、めちゃめちゃ悩んで、結局自分の好きな方にハンドリングした感じになりました。素早さと器用さが高いシーフが好きなので……

これまでエンタメとして中国時代劇を楽しんできたので、溜めたものをアウトプットしてみたいなあ、ぐらいの感じで書き始めたら800文字じゃ足りなくなり、動作と衣服に関する描写を殆ど切りました。映像化された武侠、布の動きが命みたいな絵作りしてるのでもっと布を出したかった。ルビも入れる隙間がなくて絶対不親切だよなと思ったので、期間が終わったらルビ振りたいです。

モロに古龍とツイ・ハークに対するオマージュが出ています。冒頭の描写とか、主人公が酒飲んでるのとか、「貴様だ!」のあたりがそうだし、主人公の二つ名も小李飛刀からもらっています。

棋譜というのは碁の棋譜を指します。碁としてはめちゃくちゃだけど、石の置き方がそのまま套路になる秘伝書で、それを巡っての話がきっと進むのだろうという感じです。

まとめ

あんまりタイトルまで気が回らなくて、タイトルが主人公を指すシリーズになってしまいました。タイトルに主人公が入ってるのも好きなんだな……岸辺露伴は動かないとか、ゾンビ屋れい子とか、ダンピアのおいしい冒険とか……

今年の逆噴射小説大賞2021も、期日ぎりぎりの参加でした。P-PingOZっていう別件の書き起こしが全然進んでなかったり、私事でメンタルがとんでもねえことになったりしたので、参加どうだろう、やりたいけど……っていう気持ちで、とりあえず「あわいの」の方に取り掛かったら思ってたよりスルスル行けたので「もう一本いけるな?」ってなったのでもう一本撃ってみた感じです。

去年のやつが選考通ったのが嬉しかったので、今年も通ったら嬉しいなあ、という気持ちです。

以上です。ありがとうございました。