【日記】きみはExcel無法地帯を見たか
わたしは今週ずっと見ている。
立てこもりビルの村長(※何らかのフィルターを通した呼称)が新しくなってから半年経ち、こなれて来たからなんか色々改革することになったのが始まりだ。業務を簡素化するにあたり、他の村長らとのミーティングで使っている報告用Excelを変えることになった。
その業務が、村長のパソコンの先生つまりわたしに回ってきたんだけれど、村長が新しくなるたびに手を加えていった10年ものの秘伝のタレみてえなExcelを渡された。
合計欄にナゾの数字が加算されている。非表示にしたセルを全部開くとそこに誰だかが入れていた隠し数字が出てくる。
同じシートの横罫に、セルを一個ずつ足しこむストロングスタイルとSUM関数を使うスマートなやつがごちゃ混ぜになっている。こういうのを見ると統一したくて仕方がないので関数で統一する。
セル内のテキスト改行をスペースキーでゴリ押しした痕跡がザクザク出てくる。困る。
実際50行そこそこのシートが10枚以上、何故か全て3,000行を越えている。そりゃあシークバーが長いしファイルも重いよ。
なんで今年度のファイルに5年度前のデータが混ざっているの!
掘れば掘るほど「これは何のために存在しているんだ」と無の表情になった。これ、ビル内の話だからよかったけどもっと偉いとこに出してたら怒られちゃうやつだ。
行われたはずの引き継ぎが失伝しておりロストテクノロジーを何となく使っているSFの人みたいなことになっていたのだろうか。真相は推し量るほかないし、別にそこまでやるこたない。
しかし来週はこの無法地帯掘り返して整地したやつと先月までの無法地帯を二神合体させろという勅が出ている。ひええ。
みんなも古代Excelを受け取るときには強い気持ちで立ち向かってね。