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【Letter for XXX】#13 Prius Shota(プリちゃん)さん

こんにちは、Shihoです。独断と偏愛で他己紹介をさせて頂く3Minutesマガジン「Letter for XXX」。

#13 はPrius Shota(プリちゃん)さんです。

■#13 Prius Shota(プリちゃん)さん/Status:作品のファン且つ初対面

自社のサービスである「foriio」に投稿される作品を眺めることも趣味な私ですが、昨年その中で一際自分の琴線に触れる作品に出会いました。それが、Prius Shotaさんの手掛ける『#心に灯す光と色彩のパレット』たちです。

昨年の11月に開催したforiio主催の「#私はこんな仕事がしたい展」にも参加してくださったプリちゃん。作品を初めて観た時、その曇りのない眩さに、心を洗われた想いを抱いたことを覚えています。光を捉え、それらが計算されつくしたバランスで分散する独特の色味をもった世界観。ただ美しいだけではない何かを感じました。

今回、他己紹介に応募いただいた事で晴れて初対面だったのですが、実際にお会いするプリちゃんは、とても穏やかで話しぶりが心地よい方。幼い頃、両親とともに遊びに行った美術館に感銘を受け、高校生になった頃には一人で美術館巡りもしていたそう。作品にもその影響は滲んでいて、モネやレンブラントなどの印象派がお気に入り。そして、私が感じた「何」は、ちょっとおどけながら発したこの言葉にありました。「表現の幅が広がって、自分が望むものを望む形にできた瞬間が“快感”なんです」。

そう、プリちゃんの作品はただ美しいだけではなく、貪欲な表現への渇望が感じられるのがとても良いスパイス。もともとスマホのカメラで撮り始めた写真は、大学卒業後には一眼レフになり、今では様々な“魔法”もまぶされています。道具や技術という文明の利器を取り込んで使いこなしながらも、あくまで自然の中に光に満ちた世界観を確立している彼女の創作は、革新的な技法で新しい表現を追い求めながらも、戸外制作を基本としていた印象派の画家たちと、その精神においても共通点があるように感じます。

そんなプリちゃんがずっと踏襲してきているオリジナルテーマが『#心に灯す光と色彩のパレット』。2016年1月に始めた創作活動。毎日続けている中で、彼女は「気づけば光を探している自分」に気づきます。そこに理由はないといいますが、「太陽の光を浴びること自体が好き」という彼女にとっての「光」は、自分をより良い状態へと高めていくエネルギー源なのかもしれません。写真に“魔法”をプラスオンすることは、その光が持つエネルギーを拡張してくれるのです。

今回、4月14日から19日まで開催される3回目の個展では、これまで創ってきた数多の作品の中からこれぞというマスターピースを厳選しているそうです。その中でも多いのは、創作を始めた頃の作品と、最近の作品。途中の頃の作品たちはどうしたのかというと、「作品を見返して、パワーが足りていないのを感じて外した」とのこと。そう、その頃の彼女は、自分と似た部分を持つ年下の人に、ある嫉妬心を感じていたといいます。相手のことに執着してしまい、自らの心の面積を取られてしまっていたことを感じさせてしまう作品たち。でも、そんな時期を乗り越えて作られた最近の作品たちは、彼女曰く「パワフルでつよつよ」なんだとか!

嫉妬を乗り越えた今彼女に残ったのは、「身近に表れた凄い人は、きっとロールモデルとして未来の自分の姿を見せてくれている」という考え方。そして「嫌なことや辛い経験は、創作の肥やしですよ」という彼女にとって、創作は自分自身のセラピーでもありました。あの頃の嫉妬も、作品としてアウトプットされたことで、それらを通して自分のゆがんだ状態を客観的に知ることができた。自らの醜い部分に作品を通して気づき、直視し、より良い状態へと自らをアップデートしたプリちゃんの作品たちは、きっとさらに一層エネルギーを帯びているはず

光を追い求め、世の中の美しいものをインプットし、アウトプットする。息をするのと同じように、創作する。自らの生きるエネルギーを写しこんだ彼女の作品たちを、そしてそれらを通して届けられる彼女のエネルギーを、是非皆さんも浴びてみてくださいね。

★プリちゃんの個展『心に灯す光と色彩のパレット』は、明日14日(火)から19日(日)までキチジョウジギャラリーで開催!昨今の状況を受けて、アポイント制やインスタライブ配信などで展開するそうなので、気になる方はこちらからチェックしてみてくださいね。

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Letter for XXXは、不定期かつ独断と偏愛で随時更新していきます。


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