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【Letter for XXX】#7 早船明夫さん

こんにちは、Shihoです。独断と偏愛で他己紹介をさせて頂く3Minutesマガジン「Letter for XXX」。

#7 は早船明夫さんです。

■#7 早船明夫さん/Status:初対面

数年前から「個の時代」という言葉がそこかしこで囁かれるようになり、SNSでは数多くの「フォロワーの増やし方」といったTIPSが垂れ流されるようになりました。しかし、それは本質的に“個”として仕事をしていくことをサポートしてくれるものなのでしょうか?

今回インタビューさせて頂いた早船さんは、6年務めたユーザベースを退職し、独立したばかり。一人になって「躁鬱が毎日交互に来ますよ」と冗談交じりに言う早船さんですが、経済に関するデータや情報を“個”がどう有効に活用できるのか、自身もまた独立して“個”を意識する立場となって検証しようとしています。

もともと、パン屋を営みながら株のトレードにも触れていたご両親の影響で金融や経済に興味を持ち始めた早船さん。しかし、大学卒業後に金融情報を扱う企業に就職するも、すぐにリーマンショックの煽りを喰らうはめになります。その時一番最初に覚えたのは「解約の覚書作り」。「1個人の人生や成長機会も、大きな経済のうねりの前にはなす術がない」という挫折経験を社会人早々に味わう事に…。

しかしその後、株式会社ユーザベースに転職しSPEEDAのコンサルタントに就くと、順調に成長していく企業・サービスのそのまさに中核を経験。早船さんが在籍していた6年の間に、会社の人数規模は約10倍近くにもなり、SPEEDAはユーザベース社を支える太く安定した収益源となっていきます。

「成長に寄与したい」という自身の希望に沿った仕事に就き、データ作成や分析、資料作成など2万件もの相談をこなしているうちに自他共に認めるSPEEDAのトップコンサルタントとなった早船さん。しかし、今年1月に独立という道を選びます。SPEEDAでの6年のうち、前半3年は納得のいくパフォーマンスを出せていたものの、後半3年は思うように結果を残せなかったと感じているそうで、プロとして結果を出し続けるために環境を変え、そして家族との生活を前提とした仕事スタイルを実現するため、今回の挑戦に至りました。

彼が今検証しているのは「経済情報などの記事からいつでも加工されたデータが直接取得できる」サービスへのニーズ。金融機関やデータ分析を行うビジネスパーソンであれば、業務で欲する事の多い情報ですが、それらをもっとスピーディに個人が獲得することが出来たら経済にどのような変化をもたらすのでしょう。

それらの情報が教えてくれるのは、彼曰く、金を掘りたい人にとっての「最良のツルハシと最良の採掘ポイント」。昨今、人が“個”として仕事をしていこうとした時に否応なく浴びることになるのが、SNSでのフォロワー数を第一に語る風潮と「金の掘り方」を教えるTIPS。しかし、人によって、またその他様々な要因によって「掘り方」のベストは異なります。一方で、その「掘る」ための前提となる「道具」と「採掘ポイント」はある程度データや情報を分析することで割り出されるもの。そうした標準装備を誰もがもっと早く、もっと広く手に入れる土壌が耕されることで、より良い「経済的な豊かさ」への道が広がるのではないかと早船さんは考えます。

実は、これまでインタビューさせて頂いた方の中でも特に自分を客観的にみている早船さん。「特別なことは何もしていない。ただ求められるニーズに常に答えようとしてきた、その蓄積が現在でもユーザベース社との信頼関係に繋がっている」といいます。実直さ、謙虚さ、飾らなさ、それらを自身のリソースとして認識し、「経済に関する情報を提供する人」というセグメントでの競合や市場環境といった、これまで培ってきた情報分析を自身を対象に置き換えて実行しています。「SPEEDAに一番詳しい人、で終わりたくなかった」という彼ですが、ユーザベース社での6年間で得たのは信頼だけでなく、情報の分析等における「自分なりの金の掘り方」。何人かの先人のいる市場で、「情報」という武器を“個”がもっと活用できるよう、思う存分ゲリラ戦を繰り広げてくださいね。

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Letter for XXXは、不定期かつ独断と偏愛で随時更新していきます。



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