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【Letter for XXX】#9 大久保翔太(おべだん)さん

こんにちは、Shihoです。独断と偏愛で他己紹介をさせて頂く3Minutesマガジン「Letter for XXX」。

#9 は大久保翔太(おべだん)さんです。

■#9 大久保翔太(おべだん)さん/Status:初対面

転職やキャリアの振り返りの際、「経験社数の多さ」はいまだにネガティブに受け止められる傾向が強いように感じます。でもそれは本当に、その人の仕事への姿勢を表す指標なのでしょうか?

大久保さんは現在、マーケティング・広告運用などを手掛ける株式会社 キーワードマーケティングに4社目の就業先として入社して約半年。toB向けメディアのエディターを務める27歳です。記事の執筆・編集が好きでここに至ったわけではないという彼。むしろ、小学校時代は国語が一番苦手だったといいます。これまで経験してきた3社も、ある意味運や出会い、直感に従い、流れに身を任せてきたような変遷を辿っています。

大きく共通するのは、常に「自分でなんとかするしかない環境」だったということ。1社目のディップ社(バイトルを運営)では、法人営業担当が自らお客様の出稿用の見出しや文章を作るという環境で成長。2社目となるキュレーションメディアを運営するスタートアップ企業でも、住み込みで働き、知識ゼロの状況からSEOについて学び、月間3000本の記事を作成するというミッションに奮闘。その後転職したtrippiece社においては、全く未経験の状態ながら、120人ものインターン生の採用・育成を担当していたそうです。

全てが初めての挑戦。それでもなんとかなったのは、2社目で叩き込まれた「逆算思考」と「仮説検証・実行のサイクル」が無意識レベルで活きているからだと大久保さんはいいます。「自分のやりたいことは何か?」「そのために必要なものは何か?」「そのために今この会社で出来ることは何か?」。それらをホワイトボードに書きだすことを促され、整理する中で「意識する/考える」ことを叩き込んでくれたリーダーへの感謝とともに、その意識の変化がもたらした行動の変化は、仕事だけでなくプライベートにも大きな転機をもたらします。

その一つが昨年の5月から続けている「おべだん」としてのtiktok投稿。現在彼は「タッパーにお弁当を詰める動画を平日毎日tiktokに投稿する」ことを欠かさず続けていて、約7万人のフォロワーを抱えています。「なぜtiktokでタッパーのお弁当なの?」と思う方もいると思いますが、それこそ最も面白いポイント。始めるまでに、彼はどんな風に考えたのでしょう?

コンテンツとしては、小学校から続けていた「料理」が自分も好きだし続けられそう。でも、ブログを書くのは工数がかかりすぎて毎日継続できない。Youtubeは既にライバルが多いレッドオーシャン。でも当時(19年春)tiktokは高校生が多く、20代男性は少ない。毎日料理動画を作り続けるのは厳しいけど、tiktokなら15秒のみ。タッパーに詰める部分をメインにすれば工数も抑えられるし、固定カメラ×早回しで面白い演出が出来る。料理×お弁当×20代男子×タッパーに詰めるだけ×固定カメラ×tiktok・・・そう、ここまでいくと、同じ土俵に立つ人のいない、彼だけのステージが出来あがります。しかも「おべだん」という言葉はフックになるし、ドメイン面でも有利!キャッチのつけ方、SEOの知識、仮説検証思考、そして動画制作など初めてのことでもまずはやってみる、その実行力が合わさりあい、こうして趣味を土台に「自分の強いところで戦う」という実践を繰り広げています。

そんな彼が小学校から続けてきて、そしてこの先関わりたいのが「サッカー」。親戚に連れられて観たベガルタ仙台の試合に魅せられ、それ以来の仙台サポーターだそうです。小学校の段階で「自分にはサッカーの実力はない、選手にはなれない」と感じながらも、「皆で応援歌を歌って応援するのが楽しい」という原体験に魅せられた彼。周囲が応援歌を覚えてしまうぐらい歌いまくっていた当時から変わらず、現在でもサッカーの楽しみへと誘う存在として少しづつ自分の周囲にファンを増やしています。

そんなサッカー界は今、えとみほさんの栃木SCマーケターとしての就任、アカツキやサイバーバズのスポンサードなど、ITの力を求めた変革が少しづつ起こりつつあります。だからこそ彼にとってはここ数年がチャンスの時。一見すると遠回りのように思えるスタートアップ業界やIT業界で得たSEO・コンテンツマーケの知識・経験、そしてtiktok運用による知見も実行力も、もはや彼にとっては「自信を持って意見を言える領域」。だからこそ「自分は今、昔から夢に見ていたサッカー業界が求める人になれているのではないか?」と思えるようになったといいます。夢への近づき方は一つではない。「自分の進んできた道がいい感じになってきた気がします」と笑顔でいう彼は、すごく今が楽しそう。運でも出会いでも直感でもいい、そこで経た人生で得たものがその人を形づくるからこそ、是非チャンスをつかんでほしいです!

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Letter for XXXは、不定期かつ独断と偏愛で随時更新していきます。


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