見出し画像

【Letter for XXX】#14 やまだあいこさん

こんにちは、Shihoです。独断と偏愛で他己紹介をさせて頂く3Minutesマガジン「Letter for XXX」。

#14 はやまだあいこさんです。

■#14  やまだあいこさん/Status:初対面

前回に引き続き、foriioのユーザーさんとの初対面。今回は、エッセイ漫画・イラストを描いているやまだあいこさんです。3月のある朝、新宿のカフェ。一見まったりとした雰囲気ながら淀みなく言葉を繰り出し、話す時にジェスチャーが多い私の挙動を見逃すまいと目で追いかける彼女の姿に、初対面ながらとてつもない集中力と観察欲を感じたのを覚えています。

あいこさんの描くエッセイ漫画やイラストは、構成する要素を最小限まで省略し、簡潔な線で描かれるユーモラスな日常の一コマの切り取り方が魅力。現在はDOKUSO映画館で「映画4コマ」として作品のあらすじを描いた漫画を描くなど、マッサージ業での勤務という本業の傍ら、副業として受けているこれらのお仕事が少しづつ増えてきているそうです。

幼い頃から絵を描いていたというあいこさん。白い紙さえあれば、猫や犬、人の似顔絵を描いて、周囲にあげていたといいます。彼女曰く「食事と同じぐらいの感覚で、生活習慣として絵を描いてしまう。気づくとが出来ている。」のだとか。それがより加速したのは、世間が「ポケモン」ブーム真っ只中だった小学校時代。大人気で買えないこともあったポケモンシールの代わりに、彼女は友達にカメックスやヒトカゲ、ピカチュウなどポケモンの絵を描いては渡していたといいます。所要時間、ものの数分。そうして描いた絵を、皆がノートに貼ってくれている。とにかくそれが嬉しくて、休み時間の間中ずっと描いていたといいます。そんな彼女についたあだ名は「ポケモンセンター」でした。

その時感じた「嬉しさ」。その嬉しさの対象は、が褒められたことではなく「誰かのためになっていること」だったといいます誰かのためになるのであれば、何でもやる、徹底的にやる。社会人になってから手伝っていたボランティア組織「ココトモ」では、独学でコーディングやイラスト、デザインなどを学んで仕事で活用し、コミュニティスペースの立ち上げや代表までやっていたといいます。元々の代表が弱っていたからサポートをはじめ、そこに居場所のない人々が集うからこそ、助けなければいけない。そのモチベーションは、さながら「ヒーロー」のよう。

実はこのインタビューをお受けすることをTwitterのDMでお伝えした後、ものの数分で彼女が送ってきてきてくれたイラストがあります。

あいこさん

こんなの、もらったら嬉しいに決まってますよね?笑。

そう、あいこさんにとっては、「ポケモンセンター」だった時も、今も、「誰かのためになっているか」に加えて「今すぐ相手に提供出来るか」もとても重要な要素。だからこそ、イラストは最小限の線のみ。だからこそ、速い。速ければ、最も感情のピークに近い瞬間に、心を動かしてもらうことが出来る。あいこさんの「イラスト」とは、人に喜んで、そして楽しんで、癒されてもらうための一つのコミュニケーションのツールなんです。感情表現だから、気持ちが反応するのと同じぐらいの速さで相手に届けたい。相手の表情や行動を観察する先に、反射的にアウトプットするものとしてイラストがあるんです。

現在手掛けているDOKUSO映画館での「映画4コマ」。そもそも「映画4コマ」のイラストを描くきっかけはとなったのは、松岡茉優さん主演の「勝手にふるえてろ」を鑑賞した時で、あまりの面白さに観終わった勢いそのままに描いてしまったといいます。それは、あくまで本編の物語を紹介しながらも、主人公ヨシカを観察して感じた感情が溢れ出んばかりに込められた4コマイラスト。公開したところ大きな反響を獲得したことで得た「本編の物語についてさくっと4コマで知りたい人がいるんだ」という気づきは、「誰かのためになっている」という、彼女がのめりこむには十分すぎる要素でした。そのきっかけとなった「勝手にふるえてろ」の映画4コマを通じてDOKUSO映画館を手掛ける代表との出会いを生んだのが、foriio主催の「#私はこんな仕事がしたい展」だったという事実にほくほくしながら、これからも様々なコミュニケーションを巻き起こすのであろう彼女の作品を楽しみにしています!

ーーー

Letter for XXXは、不定期かつ独断と偏愛で随時更新していきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?