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【Letter for XXX】#19 デザイナーTOMOさん

こんにちは、Shihoです。独断と偏愛で他己紹介をさせて頂く3Minutesマガジン「Letter for XXX」。
#19 は デザイナーTOMOさんです。

■#19 デザイナーTOMOさん/Status:FLATでお会いしてから2回目(オンライン)

昨年秋に行われたDesigner's bar FLATでのLT会で登壇されていたTOMOさん。以前に「パラレルキャリア」で執筆した記事がバズったことで「Business Insider Japan」に取材されるなど、デザイナーとして幅広く活動しています。

もともとはイラストレーター志望だったTOMOさん。しかし、パンクカルチャーの影響を受けた自身の作風が商業的ではないことは、早くにわかっていました。イチ選択肢としてデザイナーとなった彼にとって、デザインは当初「お金を稼ぐためのツール」だったといいます。

それでも徐々に好きになっていったのは、自身の生み出すデザインを求めてくれる人がいたから。「効果が出ました!」という声をリアルタイムにもらうことも、「またお願いしたい」と指名をもらうことも。何よりも、デザインというアウトプットそのものではなく、それらを通して自分自身が必要とされていることに喜びを感じ始めます

指名の理由は、彼なりに分析すると「クライアントの担当者、そしてクライアントの先にいるお客さんが喜べるものにすることを考える姿勢」。全体を俯瞰し、担当者を観察し、ずれていると感じた時ははっきりクライアントに伝える。本当の意味でためになる選択肢を出してあげることを大切にしています。

そんな姿勢が実を結び、この4月からかねてより憧れていたデザイン会社の所属となったTOMOさん。2年前に応募して一度不採用となったこの会社に、今回も求人募集がない中アプローチして採用を勝ち取りました。圧倒的なデザイン力、洗練されたクリエイティビティを持つこの会社なら、自分に足りないと感じている「デザイン力」を叩き直してくれる、と信じています。

実はその2年前、面接担当だった取締役のAさんに「君のことを気に入った。いつか一緒に仕事出来るといいね」と言われたことをずっと覚えていたといいます。先輩もおらず、正解もわからない中でデザインの道を進んできたコンプレックスや、周囲とのレベル差に落ち込むこともあったといいますが、自分と似た境遇・特徴を持ち、同じようなコンプレックスを克服してきたAさんの存在は、2年前からずっとTOMOさんにとって「数歩先にいる自分」。今回、あらためてAさんに連絡した彼は、「2年間でパワーアップした姿を見てくれ!」と猛アピールしたといいます。憧れていたデザイン会社であることはもちろん、そのAさんと共に働く事のできる現在の職場は、彼にとって自ら勝ち取った理想の環境なのです。

このデザイン会社では人材コーディネート領域を担当するAさん。人それぞれの働き方や適性をみて采配する彼に、TOMOさん自身も見抜かれていました。Aさんの言葉を借りると、TOMOさんは「人の得意不得意を見抜くのが上手く、話したり考えたりできるロジカルさを活かした仕事の掛け合わせが出来る人」。そんなAさんの言葉は、その観察力によってお客さんから信頼を得てきたTOMOさんに、大きな納得感と肯定感をもたらします。観察力は、デザイナーにとって重要な力。TOMOさんもAさんも、お互いにお互いの観察力の高さに気付いていたからこその、2年越しの採用なのかもしれません。

かつては「自分のことを好いてくれる人だけが周りにいればいい」と思っていたというTOMOさんですが、その考えは少しづつ変わってきています。大切なのは、結局「自分がどうなりたいか」。自分の軸にあった人たちと接していないと、そして軸に合わない人たちを受け入れていると、なりたい自分から遠ざかってしまうから。Aさんと共に働くという2年越しの願いを果たしたTOMOさんは今、Aさんのような「一緒に働きたいと思ってもらえる人・デザイナー」になるために、受け入れながら、突き放しながら、自身の周囲を最高の環境へと構築している最中です。

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Letter for XXXは、不定期かつ独断と偏愛で随時更新していきます。


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