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【Letter for XXX】#17 循環デザイナー 高山みちのぶさん

こんにちは、Shihoです。独断と偏愛で他己紹介をさせて頂く3Minutesマガジン「Letter for XXX」。
#17 は、循環デザイナー 高山みちのぶさんです。

■#17 循環デザイナー 高山みちのぶさん/Status:元同僚

facebookフォロワー上限(5,000人)という顔の広さ、あちこちで「謎多き」と言われる生態不明感。そんなforiioの元同僚・高山さんが掲げる、自身の肩書とミッション・ビジョンはこちら。

肩書:循環デザイナー
Mission:好循環をデザインする
Vision:誰もが平等に挑戦できる世界の実現

もともと広告代理店から始まったキャリアは、外資IT企業でのマッチングプラットフォーム立ち上げ、LegalTechスタートアップの立ち上げなどを筆頭に様々なサービス・プロジェクトに関与。3月までforiioのマーケティングマネージャーとして働いていた傍らで、紹介制コミュニティバー「すなばー」を運営するなどパラレルに活動しています。

一極集中深耕型の私と正反対なそのキャリア、友人関係、趣味や志向は「分散型」とでもいうのでしょうか。時間というリソースが同じなはずなのに、なぜそんな生き方が成立するのか不思議でしょうがない(笑)。もともと統計学に精通していたり、論文を読むのが趣味だったり、データアナリストでもあったりするので、物事に作用する法則や共通項を吸収するのが好きなのかなと思っています。仕事の中でも「先人/プロの見解」「既にある程度根拠の示された経験値」へのリスペクトを強く感じましたし、本人は否定するかもしれませんが「再現性がある法則」をとても大切にしているように感じます。

最近は行動経済学に興味があるようで、5000人という自身の交友関係を活かして、ある意味自分の手の届く範囲内でフィールド実験をしているかのよう。結構頻繁にプロフィール文や写真を変えているのを見ても、小さく小さく自分のフィールドで自分を実験台にして社会実験をしているみたい。「大きな世界の5%の変化より、狭いセグメント内の50%の変化に興味がある」と彼は言いますが、それはなぜかといえば「成果が見えやすいから」。実験の「場」への入力内容の違いが、どう出力内容に作用するのか。その「成果」を自身の中に蓄積したいのかもしれません。この記事を書くためにTwitterを遡ったら結構頻繁にツイートを消しているのに気づいたのですが(笑)、それもきっと「成果(=入力に対する出力)」が見えなかった時なのだと思っています。

では、そんな「実験」の目的は何なのか?恐らくそれが「循環デザイナー」という肩書名をひも解くヒントになるはず。その意味するところを言葉にするのであれば、「ナレッジが蓄積することで、少しづつその輪の半径が大きくなっていく螺旋型のモデルをデザインすること」。ナレッジが指すのは先に述べた「先人/プロの見解」「既にある程度根拠の示された経験値」のようなもので、今彼は自分のリソースを分散させた先々でそれらを自ら収集し、ストックしている段階のような気がします。サンプルも、事例も、知見も、つながりも、多い方が良い。何より、誰かの提唱する「ナレッジ」ではなく、自分だけが持つ「ナレッジ」があれば、もっとユニークに「インプットによって作用を起こす」力を持つことができる。そしてそれは、コミュニティ運営に関してある時言っていた「自分抜きに参加者が繋がっていて寂しい」という言葉を思うに、きっとプロジェクトなどではなく「人」を対象としたもの。人に対して何かしらの効力を持つことを目指しているのだろうと感じます。

最近はforiioのクリエイターさんに刺激を受けたのか「右脳思考」を掲げている高山さん。「自分だけが持ちうる効力」をフィールドで試して、実験して、蓄積して。この他己紹介を書くために「彼の言う循環とは何だろう」を考えてきましたが、たくさんのミクロな実験によってナレッジを蓄積してきた自身だけが持つ「成長モデル」を、関わる人々に還元し、そこで得た効果を検証し、またあらたなナレッジを発見しては自身に吸収・蓄積、そしてまた誰かへ還元し、、、といった、自身と世の中との関わり方としての「循環」なのではないかな、というのが私の結論。

実はこの「循環デザイナー」という肩書、数カ月前までは「循環クリエイター」だったんです。高山さん曰く「デザイナーの方があってると言われたから変えた」そうで、当時その言葉を聞いた時は私も納得しました。でもこうしてその肩書の意味を観察した上で、「“クリエイター”は自己表現。“デザイナー”は課題解決」だと考えると、もしかしたら彼が本来的に目指したいのは、やっぱり「循環クリエイター」なのかもしれません。

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Letter for XXXは、不定期かつ独断と偏愛で随時更新していきます。


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