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【Z/X】イージスに挑戦せよ!イージスのあれこれ+イージスビートの覚書

こんばんは、EVE-Gokurakuです。
7月30日、あすつぁーる杯参加者の皆様、運営のプレイズなんば店の皆様、お疲れさまでした。
皆さん、新弾発売後のゼクスは楽しんでいらっしゃるでしょうか。自分は散財して、ゼクスやって、楽しいからまた散財して…物を売る企業にとっての理想の消費者となっています。己の欲求のために、身の丈を考えながら消費活動をしていきましょう。

さて、今回は自分の中でイージスについての思考がやっとまとまったため、イージスゼクスとイージスを用いたデッキの話をしつつ、件のあすつぁーる杯で使用し準優勝を取った無黒ミッドレンジ、その名も「戸頭エアのTTイージス」にも触れたいと思っています。


改めて、イージスを見る

「まれびとの宴」、凄いパックでしたよね。東京ゼクストリームの日に秋葉原のショップを駆けずり回って必死こいて集めた事が今でも鮮明に思い出されます。
イージスは非常に人気や注目度が高いカード群ではありますが、「ただ除去が強いだけの大型ゼクス」という認識でしかなく、折角可能性を感じて揃えたはいいけど「何か出来そう」止まりでちゃんと使えていない…という方は一定数居ると思います。
そこで、今一度イージスの性質を纏めて見直してみましょう。

カード名に「オリジン」を含む、“[常]スタートリソース”を持つゼクス

スタートリソースにはまだまだ広大なデザイン空間が残っていそう

まずはイージスを支えるスタートリソース側から見ていきましょう。
ライフが2以下の場合にターン終了時にデッキ上5枚から種族[イージス]を持つゼクスを探してキャッチする自動能力と、相手リソが5枚以上の時に自身をスリープして対応するイージスをプレイする起動能力を持ちます。

※重要※
2023年9月28日付けのエラッタで、以下のようなテキスト修正が入っています。
現在カードとして流通しているE39版に印刷されているテキストは、以下のように読み替えてください。

これで何が変わるのか分からない人もいるかもしれないけど、面倒事だから踏み込まなくていいよ

まずは手札に加える能力。基本的にはテキストに書いてある通りの事が起きます。以下の事に気を付ければ余程変な事が無い限り大丈夫だと思います。

〇手札に加えるのは種族[イージス]であれば何でも良い。
5枚「まで」のため、1枚も公開しない事を選択できる。
ルール上、公開は1枚ずつの扱い。例えば2枚目で目的のイージスが公開された場合、3枚目以降を公開しない事を選択できる。
〇勘違いしやすいが、実は自分ターン・相手ターン共に誘発する。
能力の解決はターン終了時の手札上限チェックより前のため、この能力で手札が上限を超えた場合、その分手札をトラッシュに置く必要がある。

このサーチ能力のシャッフルにより、ターンを跨いだデッキの順序操作を必要とするデッキにはイージスのサーチを使用し辛い場合があり、ミスマッチになり得ます。

まずい!うっかり探してしまったがために知らんカードが勝手にデッキボトムに!!

逆に、デッキボトムにカードが溜まっていくようなデッキであれば、デッキ内にイージスが入っていない場合でも自らシャッフルを入れる事が可能となり有利に働く場合があります。

もう一度トラッシュに落ちてくれや!

次に、イージスをプレイする効果。
リソースの自身をスリープする事がコストのため、事実上1cでのプレイとなります。
アークゼクス系統・種族PEX系統と異なる点は以下の通り。

解禁条件は相手のリソースが5枚以上。
プレイヤーEXと紐づいたシステムではない。予めスリープしておく必要とかはない。
〇コストは色1ではない。必ず自身をスリープする必要がある。

特に2つ目の性質により、色の支払いやリソースを移動する効果の解決に不自由が発生する可能性があります。支払いミスには注意しましょう。

[イージス]

8c11000のボディの持ち主とはとても思えないぐらいすっごいふにゃふにゃしてる

で、こちらがそのスタートリソースから登場できるイージスゼクス
共通して「8c」「基本パワー11000」「アバター/イージスの2種族」「プレイ登場時に使用できる強力な除去能力」を持っています。
「コスト1で相手の盤面をズタボロにし、こちらには8c11000のゼクスが居残る」。改めて文字にしてみるとだいぶすんげー事起こってますね。

相手の使用するゼクスの種類によっても左右されますが、能力だけで概ね2~3体前後を安定して除去する事が可能であり、非常に高い盤面解決力を持っていると言って良いでしょう。
また、プレイ時の除去以外にも1~2個の毛色の異なる能力を有しており、デッキの構築やシナジーの探求に新たな華を添えてくれる存在と言えます。

各イージスの能力とそこから考えられるイージスを用いるデッキ

では、各イージスの詳細な能力と「イージスを使うデッキの指針」について考えてみましょう。

エヴォ・イージス アノ

アノマロカリス(Anomalocaris)は、約5億年前の古生代カンブリア紀の海に生息したラディオドンタ類(アノマロカリス類)の節足動物の一属。

赤のイージス。
プレイ登場時は25000バーンの割り振り。1コスト=パワー1500と換算すると、約16.6コスト分までを纏めて薙ぎ払う事が可能です。

追加能力はダメージを受けている相手ゼクスを除外する起動能力。
PSを狙えるため、構築段階でPSにバーンを飛ばせるようにしていれば1c2パン相当となり、イージスの中で最も攻撃力に優れていると言えます。

PSにバーンを飛ばすカードは赤を中心にそこそこの数がある他、ゼクスエクストラ、それも最も簡単に登場できる部類である5c降臨に「あいするゆうき」が存在することから、この能力をPSに対して放つ事はそう困難では無いでしょう。理論上は全ての赤単or黒赤デッキで使用可能です。

CDは持ったな!!

恐らく相手もアノに対応するスタートリソースを見たらPSを抜かれる事を警戒した行動を取る選択が生じるため、それを逆手に取った心理戦を展開できます。

Case1:PSに絶界を持たないシステムゼクスが存在し、こちらがアノの存在を匂わせている状態。
適当な下級でパンチされた時、相手はシステムゼクスの効果を使うべきだろうか?
Case2:PS除外を恐れてPEXの絶界をPSのゼクスに使用した場合、その分だけNSの守勢はアノ1枚で壊滅しやすくなってしまうだろう

デッキの指針としては、やはり上記の通りPSバーンを自然に組み込めるデッキが最もマッチしています。
代表的なのは手槍の忠義者を使用できるイース、アルターマギを使用できる各種ギガンティック系統であり、既に多くの採用実績が見られています。
特にイースは「元から除去に飢えているデッキ」・「スタートリソースを使用せずともデッキの行動が完遂できる」(要は滅茶苦茶イージスと相性が良い)上に、「レイドのお陰で手槍を戦術に絡めるのも簡単」とあって、アノ採用型は一躍主流の構築にまで躍り出ました。

時の人だ
HWGで釣るのがギガンティック鉄板の動き

テクノ・イージス メガ

メガロドン(英:Megalodon、学名:Otodus megalodon)は、約2300万年前から360万年前の前期中新世から鮮新世にかけて生息していた絶滅種のサメである。

青のイージス。
プレイ登場時は5以下と5以上をそれぞれデッキバウンス。チャージを与えず、戻されたカードの再利用も運任せになる最上級の除去の1つです。

追加効果は手札1枚をコストとした万能手札バウンスの起動能力。何故か相手ターンでも使用可能であるため、都合4面をチャージを与えずに取る事が可能。
このゼクスがPSに着地すれば、この効果を回避しながらパワー11000の突破を要求できるため、ほぼ確実に1パン分無駄にさせられます。
アノが相手の喉首を掻き切る剛の者であるなら、メガは相手の攻め手を受け流す柔の者と言えます。

アノは他のカードとの併用、盤面の状況で真価を発揮するカードであるのに対し、こちらは単体で効果が完結している只強カードであるため、縛りの緩いビートダウンに投入するだけで除去・相手の攻めの回避に良好な仕事をします。
初期リソースがアバター2枚となっても気になりにくい青系デッキはフラッグスが代表的であり、スタートリソース青と軽く出せる大型が欲しいと言う観点からディンギルにも採用実績があります。

多面除去でフラッグスの横並び展開を強力にサポートだ
令和ディンギルのドブンはここから始まる

ソウル・イージス モナ

アンモナイトは、古生代シルル紀末期から中生代白亜紀末までのおよそ3億5000万年前後の間を、海洋に広く分布し繁栄した、頭足類の分類群の一つ。

白のイージス。
プレイ登場時は1体のデッキ下バウンス。除去としては最高級ですが、メガと比較して1体少ないです。
追加効果の1つとして別途自分ターンに使用できる起動能力で2体に-8000があり、時間差で放つ事が可能となっています。

もう1つの追加効果は[常]絶界
1c11000絶界。余りにも単純ながら、その強さたるや推して知るべし。相手のシステムゼクスを抜くにも良し、PSに置いて相手のVBをケアしながら前進するも良し、フィニッシュパンチを絶界2面にして妨害をケアするも良し、自分のPS横に置いて突破を強要するも良し…字面はイージス中最も地味ながら、安心感のある強さがあります。

起動能力の除去と絶界はシナジーがあり、相手のVBに落とされる事を防ぎながら、相手の手札から飛んでくるレイドを無償突破する事が可能です。

効果そのものが非常に汎用的であるため、こちらも除去や軽い展開を求めているデッキにはとりあえず入れて仕事をする只強カードです。
白は初期リソ・タッチカラーとしての需要が高く、様々なデッキで需要を満たせるでしょう。代表的な採用例としてD・ウィッチがあります。

地獄みてえな盤面で勝利を目指せ

マギ・イージス シラ

シーラカンス(学名:Coelacanthiformes)は、シーラカンス目(Coelacanthiformes)に属する魚類。化石種も現生種も含めた総称である。管椎目(かんついもく)とも呼ばれる。

黒のイージス。
プレイ登場時はNS全体パワー-3000後、パワー合計18000以下になるように3体破壊。
アノと同様1コスト=パワー1500と換算すると、-3000×3を勘案してパワー合計27000、合計18コスト分までを一気に吹き飛ばす事が可能です。
破壊対象3体という上限の一方で、3000以下のゼクスは無条件で吹き飛ぶため、現実的なラインで盤面を壊滅状態まで追い込む事も可能です。
相手が11000を超過するパワーのゼクスをP横絶界して籠城してきた場合も有効で、蓋をしているゼクスを除けながら通常より要求値の低いパワーで崩しに行けます。

追加能力は相手ゼクス登場時にトリガーする3以下の任意破壊。
カードの能力如何を問わないため、連続IGHITから乱雑に降臨条件ゼクスに繋げて解決する事を咎めます。

かのブラックドラゴンそのものだけど、優先権を貰う必要が無い点で時代の流れを感じる

IGHITによるプレイ時にこれを盤面から除去できる能力を持ったゼクスはそう多くなく、仮にあったとしてもやや癖の強い物が多いため、見た目以上に拘束力があります。

気になるのはIGフェイズ中にこの効果で複数体除去できるぐらいまで相手のIGが伸びた場合ですが、破壊する事で相手のIGを継続させてしまいますが、この損害を取り返せる分までまたIGHITが続く事は中々ない(仮にあったとしてもデッキ枚数に深刻な影響が及ぶ)ため、結局相手がノーリスクで突破する事はほぼ不可能になります。

御多分に漏れず黒いデッキなら採用圏内となるカードではあるのですが、これ自身が起動・イベントが絡まない分メタを踏みにくいシステムゼクスのため、やや中~低速デッキ向けです。
個人的には魔眼激推しカードなんですが、どうもこのカード自体余り「これだ!」となるデッキを見つけられていないのか、目立った採用実績がありません。

ネイチャー・イージス ミユ

ウミユリはウミユリ綱に分類される棘皮動物のうち、ウミシダ類を除く一群である。「ユリ」の名前がついているために植物のような印象を与えるが、ヒトデやウニと同じ棘皮動物の仲間である。

緑のイージス。
プレイ登場時は3体リソ送り。送ったゼクスはフリーズのため、ターンを返しても相手の使用可能リソースは(その場限りでは)増えません。
除去できるゼクスに縛りがないのが目立つ利点で、どんな相手でも確実に3体除去できます。

追加能力は他のイージスと異なり、有効スクエアではなく有効チャージ。その内容は「ライフから捲れたらこのターン受けるダメージ-1」。
デッキの主力級になり得るアークゼクス、イージス等は基本的にライフ落ちするとダメージを受けるまでゲームに絡まず、損する事しかありません。

ライフ落ちを物ともしない「ライフを介したアドバンテージカード」は軒並み評価が高く、見られる枚数の多さから「手札枚数+4」と言われる事も

しかしミユはライフに落ちると相手の攻撃を直接抑える盾となってくれます。受けるダメージ-1はライフダメージから発生する事象の中でも特殊であり、普通にIGアイコンが捲れるのと比較して、様々な違いがあります。

〇PSが空いている事で威力を発揮するカードと相性が良い(B40ZD原初約束正義等、ゼクスの登場を伴う迎撃とマッチする)
〇PSを狙える除去でスカされない
〇当然ながらゼクスが盤面に出てこないため、そのままターンを返されると損をする

最後がとりわけ気になる所で、特に序盤ターンに2回だけPSを攻撃されてこれが捲れても何も起きません。連続攻撃でボコボコにされている時以外は、あまりリターンを期待しすぎない方がいいかもしれません。

プレイ時の除去を終えたら、それ以外のスクエアでの仕事は8c11000のボディぐらいしか無いため、後腐れ無く降臨条件・憑依条件の元手にしてしまいやすいのもささやかな利点かもしれません。

(今のゲームスピードでは殆どあり得ない事ですが、)仮にミユを投げ込んでから2ターン以内に勝利できなかった場合に相手に最大3リソを与えてしまう事、そして相手のリソ枚数を参照する様々なカードと併用する利用法が考えられる事から、かなりコンボデッキ向けのカードと言えます。
緑系のキルクズ、「ネイ」チャー・イージスである事からネイ…と候補こそ大量にあるものの、ゼクスはおじいちゃんが一杯いるため常にIGOBの話をしているような気がします。

後3でミユ→誓いだと残り1リソしか残らない場合が殆どのため、その1cに滑り込むアクションのあるデッキが相応しいが、その上で現代の連中に渡り合うだけのパワーを追求できるかどうか

ロスト・イージス トガ

カブトガニは、鋏角亜門のカブトガニ目に属する節足動物の総称、またはそのうちのカブトガニ科カブトガニ属に分類される一種 Tachypleus tridentatus の和名である。

無色のイージス。
プレイ登場時はコスト合計13以下になるように3体トラッシュ送り。
追加効果が常在能力によるスクエアの全相手ゼクスのコスト-2であるため、都合合計コスト19以下までを消し去る事が可能です。

常在でコスト-2。これ自身は11000。地味に見えて、その干渉能力は目を見張る物があります。
考えられるだけでも以下のような影響あり。

Case1:降臨条件・憑依条件の達成が難化する

ほぼ全てのデッキで影響がありそうな干渉能力です。
現代のゼクスはデッキのパワーを強力なゼクスエクストラに多少なりとも依存しているため、それを登場させにくくするだけでも相手の乱雑なプレイングを強く咎める事に繋がります。

適当なアイコンだけでは3体揃っても6cにならないので登場出来ない
憑依であればコスト支払いにも影響があるため、本来想定していた出し方が使えなくなる事も
コストに事細かな指定がある場合はもっと面倒な事に
唯一の例外 IGで当たったレイドを混ぜるな!!

Case2:相手の盤面のコストを参照する効果の弱体化

「コスト〇以上の~」を持つ能力は軒並み機能不全に陥ります。

PEXは軒並み適用範囲に問題が生じる もしトガが2体並ぼうものならアークに付与できなくなるのでさあ大変だ
電影だと数字達成できんやんけ!ってなってしまう事も
コスト7のディアボロスをプレイしても、盤面に着地した瞬間にコスト5になってしまうため、能力誘発せずに沈黙する
グロリアの脳をバグらせろ

Case3:こちらの除去の強化

裏を返せばこちらのコスト参照の除去はより強化されます。
迎撃として使用出来れば尚更凶悪です。

まあ、誰だって一度は思い付きますよね

非常に強力なのは疑いようもないカードなのですが、やはり無色である事がネックなのか、目立った採用実績はかなり少ないです。
カードプールを一部の名称・種族に頼りっきりであるせいで所謂ジャンク系のデッキが生まれにくい事も影響していそうです。

イージスデッキへの歩み

ここからは、自分が7月30日のあすつぁーる杯にて使用した「イージスビート」の構築理論と、それに至るまでの思考を記述します。

スタートリソース論

先に述べた通り、イージスはスタートリソースを使用するシステムです。
2種を揃えた上でスタートリソースとイージスを適切な場所に振り分けねばならない都合、過積載はデッキとして成立しなくなってしまいます。
既存のデッキにスタリソとイージスの枠を取る程度ならばそう困難な事はありませんが、イージスを複数種類取り、それをガンガン連打していくデッキは成立し得るのか。

斯様のデッキの実現には、一度スタートリソースの種類と採用の仕方を考えていく必要があり、結果として以下のような区分が出来ると考えました。

Case1:アークゼクスのために使うスタートリソース

プレイヤーのPEXを解禁し、スタートリソースでアークゼクスをプレイする

最もありふれているであろうP指定のスタートリソース。
スタートリソースに同名ターン1が無いため、複数回アークをプレイしたい場合は複数積みが肯定されます。

Case2:種族のコスト5以下のために使うスタートリソース

汎用PEXを解禁し、スタートリソースで5c以下を踏み倒す

所謂種族系のスタートリソース。

踏み倒し効果に同名ターン1があるため、使用する場合は開始時に置く1枚以外にあり得ません。

Case3:イージスのために使うスタートリソース

PEXは必要なく、イージスのためにスタートリソースの起動能力を使用する

今回のメインディッシュ。
強除去という仕様上回数を重ねるごとに威力が落ちていくものの、同名ターン1が無いため、リソースに置けた数分使用できます。

Case4:単に色や種族を求めて使うスタートリソース

Pニノ、スタリソをこれにしてイノスタに偽装したディンギルが目の前に来た事がある

「[常]スタートリソース」には制約なんてものは無いため、単にタッチカラーの捻出やリソースの条件のためだけに使用され、文面はほぼ全て無視されます。
ベインレルムレイザーのスタートリソースを置くと白を出しながら最速序曲が出来る」といったものが代表例です。

Case5:グロリア

特定のゼクスのためにスタートリソースが能力を起動する事は無いが、PEXの解禁には意味がある

スタートリソース側から特定カードのプレイに必要という指定は無いものの、PEXを指定するカードがあるタイプ。
Case1にやや近いですが、所詮3色出るだけなので複数積む事はまあ無いと思います。

以上のようなまとめ方をすると、Case1とCase3にて「スタートリソースの複数積み」が肯定されている事、更にCase4にて述べたWスタリソベインの事例から、
開始時に置くスタートリソース+それに対応するイージス
後から引き込んでくるスタートリソース+それに対応するイージス
2つの軸をベースに置いた2色イージスがデッキの基盤となれると考え、それを基に構築を行いました。

今回選択したのはシラ+トガ。複数体イージスが居並んだ時に、唯一効果に目に見えるシナジーが存在する組み合わせです。

トガでコストを下げて
シラで広範囲を粉砕

イージスだけでは勝たない

多分殆どの人が思っているイージスビートの問題点だと思います。
そう、いくら1c11000が強いと言ってもイージスは所詮デカブツが1体出てくるのみ。それだけでは勝利に直結しません。

そのため、イージスのスロットに加えて、少ないデッキスロットで機敏に動けるシナジーパーツorグッドスタッフを導入する事が必要条件であり、それが達成できればイージス→ギミックという単純な展開が望めるデッキとして一気に引き締まると考えて選定を行いました。
例えばそれは公式から出張パーツという触れ込みが為されているゲーミングだったり、パニッシャービートという単語が世間を躍らす約束イベントだったり…候補は色々あると思います。

よく考えればアノ最強カードじゃんというアレ
これを起点に約束を乱打したい

今回選択したのはTT+トゥルードラゴン。トランスを起点に大型のウェイカーが早期から襲い掛かる超強力なギミックです。

これを
こうして
こうじゃ
使える物は何だって使え!!

そして胡乱なデッキは全てを受け入れる

かくして、上記のギミックに相性の良い防御札・連続攻撃用の札を入れて、デッキとして完成させた物が「戸頭エアのTTイージス」となった訳です。
トガ・シラ・エア・TT・イージス(ビート)。多分これでデッキの85%は説明できていると思います。

初動兼生存力強化のモノノ、連パン・軽量展開としてサリアニグたんドラゴンロメロZDインウィディア
スタートカードは複数採用。IGアビィやアストヴェリアから射出し、自壊させて更なる展開へと繋げます。

もしかして理論上全てのデッキで採用できるカードか?

起きた事象

最後に、このデッキの自慢ポイントではありませんが、あすつぁーる杯で対戦中に実際に起きた事象を紹介してデッキ紹介の〆とします。

Case1
トガエンキ滅天が完成。相手に極限状態でのワルコンの使用を強制させる。

相手ゼクスのコストが合計-4で、何度も4以下を破壊できる滅天が絶界を担いでP横に居座る盤面。
8c以下はPEXで絶界を付けられない状態でこの極限盤面に挑まなければならない。

Case2
グロリアにイージス2種のメタが突き刺さる。

トガがいるだけで上記の通りベルゼブブは黙りこくり、黒リンクで2体目の画竜点睛にアクセスすることも不可能
シラで弱らせてパンチだ!

おわりに

今回はコラム的記事+デッキ解説の2本立てみたいな記事でした。
初めてイージスの情報が公開された時からずっとこのようなデッキを組むことが出来ないかと考えていましたが、やっと実用的なラインで形に出来たと満足しています。
きっと俺も「稀人」になれたと思います。イージストガというカードが大好きになりました。
そして、毎度月並みながらCS運営の皆様、参加者の皆様、そしてショップの関係者様方の努力・心遣い、本当にありがとうございます。こうやって麗しのクソデッキを楽しく動かす機会を得られているのは皆様の尽力あってこそです。

イージスはとても楽しいカードです。
興味があれば、実際に勇んでカードを揃えデッキとして形にするのは後でも、テキストを習熟しておいてみてもいいかもしれません。
それでは。

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